ペラペラヨメナ

不思議な花である。 石垣に好んで生え、白と赤の花を同時に付ける。
花付きも多く可愛い花なので、当初、園芸種だと思って無視していたが、毎年いつも河原の土手の岸壁や小川の石垣で目立ち、人の手にかかったようでもないので調べてみたらペラペラヨメナと呼ばれる帰化種であった。
中央アメリカ原産で1950年頃帰化が確認され、瞬く間に全国に広がり、現在では関東以西の全県で確認されているとの事である。
葉がぺらぺらと薄く、ヨメナに似ているのでペラペラヨメナと名付けられたようであるが、ヨメナ属ではなく、ハルジオンやヒメジョオンと同じムカシヨモギ属で、花もどちらかと言うとハルジオンやヒメジョオンに似ている。( 「カントウヨメナと野菊達」 「ハルジオンと紫苑」 「ヒメジョオンは鉄道花」 の項参照)
咲き始めは白色で次第にピンクがかって赤くなるので、同じ株に白と赤の花を同時に付け、源氏と平家に見立ててゲンペイコギク(源平小菊)とも呼ばれる。
花期も長く、5月の初め頃から11月頃まで咲くのでムキュウギク(無休菊)の別名もある。


石垣や岸壁に好んで咲く風変わりなキク科の花であるが、花付きも多く、小川の縁に咲いているとなかなか風情が有る。

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