アレチウリ

アレチウリ

海外からの帰化種で日本の風土に適応し、生態系を狂わし、強害雑草として大きな問題になっている植物は多いが、その一つがアレチウリで、北アメリカから穀物に混じって入って来たとされ、1952年静岡の清水港で発見されたのを皮切りに、瞬く間に青森以南の全国に広がった。
植物を覆いつくし、枯れ死させ、この為、生態系を狂わせるとして駆除すべき 「特定外来生物」 に指定され、各地で駆除の対象になっている。
「特定外来生物」 の仲間には同じ植物としてはオオキンケイギク、オオカワジシャがあり、動物としてはブラックバスやカミツキガメ等がある。( 「オオキンケイギクと高速道路」 「オオカワジシャと外来種」 の項参照)
荒地(あれち)に咲くウリ科の花の意味でアレチウリと名付けられたが、実(み)もウリのイメージとは全く異なり、鋭い刺(とげ)を持った金平糖のような実を付ける。 一固体あたり500個以上が結実し、その9割が発芽し、成長した蔓が500m四方を覆うとされている。

アレチウリの花と実と葉

ウリ科の植物と聞けばカボチャ、メロン、キュウリ等、有用な野菜を思い浮かべるが、アレチウリは百害有って一利なしの害草である。( 「散歩道のウリ科の野菜」 の項参照)

次へ

最初のページへ戻る