はしがきから引用する :
ルベーグ積分から,できるだけその形式的な論理的な枠組みをはずして,その内蔵する深い性格を明らかにしてみたいというのが,本書を表す私の動機であった.(中略) ルベーグ積分は,現代数学をもう決して後戻りすることのできない高みにまで押し上げたが,その高見から一度下りてみようとすると,結局,行きつく先は, ごく素朴な面積概念ということになってくるのである.しかし,この素朴なところからルベーグ積分論の山道を登っていこうとすると,やはり無限概念に絡むルベーグ積分のどこか謎めいた姿が, そこに立ち現れてくるということになった.
p.169 から引用する。
まずルベーグにより導入され,高木貞治先生によって‘一片の咒語’と評された次の定義を述べておこう.
この「咒語」がわかりにくかった。現在では「呪語」と書かれるようだ。「呪文」と同じ意味なのだろう。
書名 | ルベーグ積分 30 講 |
著者 | 志賀 浩二 |
発行日 | 2010 年 3 月 30 日 初版 第 17 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3600 円(本体) |
サイズ | A5 判 243 ページ |
ISBN | 978-4-254-11484-3 |
備考 | 川口市立図書館にて借りて読む |
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