はしがきから引用する :
この本は,微積分の解説書ではない.微積分という,日常使いなれない新しい言語になれ親しませるための,いわば初学者向けの語学の入門書のようなものである.
本文中には問があり、巻末には一部の解答が載っている。
p.147 では、次のような説明がある。以下引用する。
いままでの説明により,関数(1)において `x rarr 3` のとき,`y rarr 0` という状況は,
正数 `epsilon` を任意に 1 つとったとき,
`abs(3 - x) lt delta` のとき `abs(y) lt epsilon`
を成り立たせるような正数 `delta` が必ず存在する.注意 上のいい方をもう少し簡略化して,「任意の正数 `epsilon` に対して,ある正数 `delta` が存在して
`abs(3-x) lt delta `のとき `abs(y) lt epsilon`
が成り立つ」といういい方をすることが多い.しかしこの慣例化したいい方は,少しわかりにくい点があるのではないかと思う.
私も、この慣例化したいい方はわかりにくいと思う。
書名 | 微分・積分 30 講 |
著者 | 志賀 浩二 |
発行日 | 1988 年 3 月 20 日 初版 第 1 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 2300 円(本体) |
サイズ | A5 判 200 ページ |
ISBN | 4-254-11476-1 |
備考 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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