志賀 浩二 : 微分・積分 30 講

作成日 : 2024-02-19
最終更新日 :

概要

はしがきから引用する :

この本は,微積分の解説書ではない.微積分という,日常使いなれない新しい言語になれ親しませるための,いわば初学者向けの語学の入門書のようなものである.

本文中には問があり、巻末には一部の解答が載っている。

イプシロン・デルタ論法のいい方

p.147 では、次のような説明がある。以下引用する。

いままでの説明により,関数(1)において `x rarr 3` のとき,`y rarr 0` という状況は,

正数 `epsilon` を任意に 1 つとったとき,
`abs(3 - x) lt delta` のとき `abs(y) lt epsilon`
を成り立たせるような正数 `delta` が必ず存在する.

注意 上のいい方をもう少し簡略化して,「任意の正数 `epsilon` に対して,ある正数 `delta` が存在して
`abs(3-x) lt delta `のとき `abs(y) lt epsilon`
が成り立つ」といういい方をすることが多い.しかしこの慣例化したいい方は,少しわかりにくい点があるのではないかと思う.

私も、この慣例化したいい方はわかりにくいと思う。

30 講シリーズ

書誌情報

書名 微分・積分 30 講
著者 志賀 浩二
発行日 1988 年 3 月 20 日 初版 第 1 刷
発行元 朝倉書店
定価 2300 円(本体)
サイズ A5 判 200 ページ
ISBN 4-254-11476-1
備考 草加市立図書館にて借りて読む

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