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  離婚後の共同親権導入に伴う法制度整備についての要望書



離婚後の共同親権導入に伴う法制度整備についての要望書



【賛同者】

青木 聡(大正大学教授)、阿部哲士(弁護士)、家永 登(専修大学元教授)、生田 秀(弁護士)、
生駒俊英(福井大学准教授)、石井逸郎(弁護士)、泉 徳治(弁護士、元裁判官)、
井出智博(北海道大学准教授)、 犬伏由子(慶應義塾大学名誉教授)、
岩志和一郎(早稲田大学名誉教授)、 入江秀晃(九州大学大学院教授)、
岩間陽子(政策研究大学院大学教授)、 上田理恵子(駒澤大学教授)、
上野永子(静岡福祉大学准教授)、大杉麻美(日本大学教授)、
太田勝造(明治大学教授、東京大学名誉教授、弁護士)、大森啓子(弁護士)、
岡田好弘(駒澤大学准教授)、小田切紀子(東京国際大学教授)、小田耕治(元裁判官)、
小田八重子(元裁判官)、改崎敏子(司法書士)、鹿毛文康(元家事調停委員・参与員)、
片山登志子(弁護士)、加藤祐司(弁護士)、河井耕治(弁護士)、
金 亮 完(大阪経済法科大学教授)、草野智洋(琉球大学准教授)、合田篤子(金沢大学教授)、
五島京子(国士舘大学教授)、小林啓悟(司法書士)、佐々木 健(専修大学教授)、
佐藤千恵(京都府立大学教授)、椎名規子(元拓殖大学教授)、椎名麻紗枝(弁護士)、
宍戸育世(近畿大学助教)、柴田英和(司法書士)、冷水登紀代(中央大学教授)、
鈴木伸智(愛知学院大学教授)、高橋大輔(茨城大学准教授)、高橋利安(広島修道大学名誉教授)、 橋 敏(国士舘大学名誉教)、高橋由紀子(元帝京大学教授)、良沙哉(沖縄大学教授)、
田口乃子(司法書士)、武川恵子(昭和女子大学特命教授)、竹中智香(駒澤大学教授)、
竹之内 禎(東海大学准教授)、田中通裕(関西学院大学名誉教授)、谷 英樹(弁護士)、
陳 宇澄(熊本学園大学教授)、床谷文雄(奈良大学教授、大阪大学名誉教授)、
鳥羽耕一(弁護士、元裁判官)、 内藤光博(専修大学教授)、中田英幸(駒澤大学准教授)、
中西博之(司法書士)、 中野美和(司法書士)、中村多美子(弁護士)、
中山直子(弁護士、元裁判官)、 成澤 寛(山梨学院大学教授)、西澤希久男(関西大学教授)、
野口康彦(茨城大学教授)、 野沢慎司(明治学院大学教授)、野沢紀雅(中央大学名誉教授)、
羽瀬智文(司法書士)、 浜田真樹(弁護士)、濱野 健(北九州市立大学教授)、林 陽子(弁護士)、
原田綾子(名古屋大学教授)、藤井春樹(司法書士)、藤原道子(弁護士、元裁判官)、
古川直子(司法書士)、松久和彦(近畿大学教授)、間渕清史(駒澤大学教授)、
南方 暁(新潟大学名誉教授)、三宅篤子(中央学院大学教授)、毛利麻子(税理士)、
本澤巳代子(筑波大学名誉教授)、 森田悦史(国士舘大学教授)、森野俊彦(弁護士、元裁判官)、
山口芳子(弁護士)、 山本健太郎(弁護士)、善積京子(追手門学院大学名誉教授)、
若林昌子(元裁判官)、 渡邉祥子(弁護士)、渡邉知行(成蹊大学教授)、
渡邉泰彦(京都産業大学教授)

(2024 年 1 月 17 日現在 呼びかけ人・賛同者 91 名)



【寄せられたご意見】

親子の縁は基本的に一生涯続くものですので、少なくとも子どもが自立するまでは、親の責務(子にかかわること、経済的な点も含めて)は果たしてもらいたいと考えています。それを支えるのが親権ではないかと考えます。離婚を経験する子どもの割合が増えていることを考えますと、まずは共同親権に舵を切って、配慮を必要とする困難事例に関しては、家裁の機能強化のほか、子ども家庭センター、ひとり親家庭支援センター、配偶者暴力相談支援センター等の機能を大幅に拡充し、厚い支援をすることが必要と考えています。      (弁護士)

共同親権の導入について根強い反対や不安があることは承知していますが、実際の家族は、DV被害者と子が暮らす家族のみでなく、離婚時に取り決めがなく親子の縁が切れてしまうケース、暴力等の理由がなくても同居親の拒否により親子面会ができていないケース、子から面会を求めても断る別居親、DV加害者が子を監護しているケースなど、別居する家族の態様は種々多様です。子の利益を守るならば、単独親権の選択肢も残しつつ、父母双方の養育責任と権利を明確にする共同親権制に踏み出し、同時に脆弱な家族を支援するしっかりした仕組みを作ることが必要と思います。                  (弁護士)