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みんなの声


「mネット通信」2016.8.29[vol:353]より

 昨年12月、夫婦別姓訴訟で夫婦同姓規定を合憲とする判決が出て、 すぐにペーパー離婚をしました。自分の姓でマイナンバーカードの交付 申請をし、その後、同じ夫と法律婚し、交付を待つこと半年、ようやく 届いたカードはなんと、夫の姓でした。自治体と、総務省に問い合わせ たところ、自治体が住民票記載氏名と確認して申請書類を総務省に送付 した後に、総務省が再度住民票を確認し、その時点の氏名でカードを交 付したことがわかりました。本人への問い合わせは全くありません。自 分の姓でカードを得るため、再び、ペーパー離婚をし、カードの交付を 申請しました。今度は交付を待つ期間内に法律婚はしないつもりです。
                                          (東京都 大澤容子)

「mネット通信」2011.12.18[vol:264]より

 金沢市議会では旧姓使用という前例がなく、従来の戸籍上の名前を使う ことを余儀なくされてきました。選挙で(旧姓使用が)認められ、社会的 に旧姓使用が広がっている事実を知らせながら、市民にも訴えてきました。 当選してから半年以上を経過し、ようやくこの12月から「広田美代」の 名前を使うことができます。女性の地位向上へのひとつの前進です。今後 も全ての人の人権が尊重される市政を目指し、市民のみなさまとともに頑 張る決意です!  。
                                          (金沢市議会議員 広田美代)

「mネット通信」2010.07.29[vol:234]より

 私は「私生児」として生まれ、母、家族共々親戚その他からずっと差別 を受けて参りました。どうぞ、民法900条4号但し書きを改正してくだ さい。人は生まれながらにして全て平等なはずです。世界的世論と司法も ほぼそう意見が多くなっています。何故こんなに進んだ日本の法律が人間 の差別しているのでしょう!司法の場でも改正を望んでいます。どうか人 の差別をなくして下さい。婚外子相続差別の撤廃、改正をすると重婚が増 えるから反対などと聞く事があります、ならば、その本人へのペナルティ ーを考えるべきで、子どもには何の罪も有りません。どうか今まで差別さ れてきた人を救ってください!普通にして下さい。平等に扱われるよう安 心をください。どうか、民法の改正を宜しくお願い致します。どうか、公 約を守って法案の提出をお願いいたします。
                                          (山形県・男性・会社員・55歳)

「mネット通信」2008.03.19[vol:171]より

 結婚して10年、ペーパー離婚を繰り返しながら自分の姓を名乗り続 けてきました。第一子は夫の姓ですが、迷った末、第二子は自分の戸籍に入れることを決め、離婚した状態で出産を迎えました。父親を空 欄とし、出生届を提出しようとした時、戸籍係の「良かったですね。 離婚後300日以内なので父親の戸籍に入りますし、嫡出子として記載で きます」との言葉にハッとさせられました。民法772条の規定は知って いたのに、離婚後の日数にまで考えが及んでいなかったのです。本当 の父親であるため否認することもできません。明らかに私が産んだ子 であるにも関わらず、その事実よりも法律上の嫡出推定が勝るとは。 推定とはいえ、一旦は選択の余地を与えず強制的に夫の戸籍に入れる というこの法律に改めて疑問を感じると共に、法律は不利益を生む為 ではなく、不利益を解消するためのものであって欲しいと強く思いま した。              (東京都30代 C・E)

「mネット通信」2008.03.06[vol:170]より

 民法の改正を20年以上待っています。少子高齢化で女性の労働力 も必要とされ、女性の経済力も意識も変わってきているのに、未だに、 改正ができていないのは、政治の不作為としか思えません。法は、個 々人の選択を制限するのではなく、極力、問題が生じたときのセイフ ティネットであるべきです。法制審の答申から10年以上もまともに審 議されないことと、その理由を聞いていると、とても感情的で意図的 なものに思えます。このような政治の姿勢が少子化を加速し、政治へ の不信を煽っているとしか思えません。  (東京都・南里安紀子)        

「mネット通信」2007.07.26[vol:154]より

 夫婦別姓(事実婚で共働き)をして早2年。今、私の周り(30才前 後)の中では、妊娠・出産を迎える事実婚夫婦も多く、そろそろ私 も〜と考えている今日この頃。民法改正の動き、ものすごく気にな ります!   (ミッチ 三島市)        

「mネット通信」2006.01.27[vol:142]より

 教育再生機構がジェンダー・フリー教育禁止を提言したって?その 人たち、何を恐れているんでしょう。教育の現場はまだまだジェンダ ー・バイアスに凝り固まっていて、ジェンダー・フリーは何も進んで いないのに……。まあ、進まないうちに食い止めたいと思っているの かもしれませんが、バッシングに負けてはいられません! (青野篤子)

「mネット通信」2006.10.26[vol:136]より

 ジェンダーフリーって、「ジェンダーの縛りなんてものから自由 に生きてやる!」っていう、とってもステキな意味があるんだから、 ビビらずにどんどん使っていきましょう。そもそも、ジェンダーの 視点の一つの意味は、ジェンダーフリーの視点って事です。言葉の 使い方は、いろいろな人が自由に決めていけばいいものです。言葉 狩り、思想統制に反撃を!フェミニスト仲間の運動の支援のスタン スでいきまっしょう。 (イダヒロユキ)

「mネット通信」2006.10.26[vol:136]より

 私は区役所の生涯学習で「ジェンダーフリー」と出会い、人生が 180度変わりました!Happyで楽しい人生を送る基本は「ジェンダー フリー」です。
 自分を大切に考えられるようにもなりました。そのお陰で、家族 や自分が大切に思う人たちのことも役割として見るのではなく、一 人の人間として見つめ直すことができ、本当に大切であると考えら れるようになりました。
 ジェンダーフリーが家族を壊すと言うのはまったくのウソだと思 います。知ったことによって、家族のことも考えるようになりまし た。それまでは、「親なんだから当たり前」「子どもはそういうも の」などと役割としてしか見ておらず、良い関係がまったく築けて いませんでした。多くの人たちが、ガセねたでない「ジェンダーフ リー」を知っていってもらえるように願っています。 (匿名希望)

「mネット通信」2006.10.14[vol:135]より

 この度の高市早苗氏の男女共同参画大臣就任は最悪の人事だったと いうほかありません。夫婦別姓選択制についての第134号の要約を読 みながら、怒りがこみ上げてきました。加えて、この方がこれまでマ スコミで主張したり、言い立てたりしてきた数々まで思い出されます。 結婚した現在も自説を曲げたとも言わず旧!姓を使っているわけです が、「通称使用」と公言するようになるのでしょうね。
 このことについてマスコミは彼女にマイクを向けなかったのでしょ うか?マスコミが取り上げたとしたら、誰かは気づくはずですが、誰 からも情報は入らず、わたし自身も見たことはありません。これも不 思議なことですし、腹立たしいことではあります。
 この大臣はあれもこれも担当させられていますので、男女共同参画 行政が手薄になることが強く懸念されます。猪口大臣の時代にも彼女 の全国行脚は少子化対策が中心でした。北関東の第二次男女共同参画 基本計画の説明会に出ましたが、ご本人の説明・滞在は50分を切り、 その後は北関東各県の知事を集めて少子化対策を説いていたというの が、パターンだったのです。それでも彼女は2つのことをやればよかっ たのですが、今度はさらに散漫です。この点でも監視していきたいも のです。              (酒井はるみ 水戸市)

「mネット通信」2006.10.14[vol:135]より

 民法改正を待って、この運動にわずかばかりですが参加させてもら っています。職場でも旧姓使用が部分的ではありますが、認められて、 少し前進した時もありました。が、身分に関する人事とか給料とか保 険証は戸籍名で、結局両方を使い分けという毎日です。
 今回「高市」の名前をきいて、だってあの人別姓にごちゃごちゃ文 句言ってたくせに結婚して苗字は自分の姓を選んだのかと思ってたら ・・・
 選挙に有利で国会でもすぐに通用する旧姓のまま活動してるんです ね。ずるーい、ずるすぎる決裁の時とかは戸籍名でするのでしょうか。 大阪の太田知事も決裁は戸籍名と聞いたことがありますが。とにかく あの人が落選した時は「やったあ!」と思ったのにこんなことになっ て。負けずにがんばりましょうね。   (仙台市の美惠子)

「mネット通信」2006.2.23[vol:120]より

 入社時に、事実婚だと告げ、会社への家族届に配偶者として私とは違う姓の夫の姓名を書きました。ところが2か月ほど前、人事担当者から「婚姻届をだしていない場合、内規で配偶者として認められないので、家族の登録から削除していいか」と尋ねられました。法律婚の通称使用と勘違いしていたためというのです。
事実婚をして10年以上経つことや、以前の勤務先で法律婚と同様に扱われたことなどを主張しましたが、「規則」の一点張り。私の家族は夫だけ。緊急連絡先でもあるので、削除ではなく「その他」の関係として登録されました。会社に家族を届けさせること自体どうかと思いますが、会社が「家族がどうか?夫婦かどうか?」を認定するシステムとは何なのでしょう。
民法改正はとても大切ですが、さらに「戸籍制度に縛られていることへの問題意識=戸籍は本当に必要か?」がなければ、形式的変更だけで終わる危険性もあります。戸籍制度自体が、「家族か?夫婦か?」を国が認定するシステムなのですから。 (会社員42歳 Y・K)

「mネット通信」2006.1.12[vol:117]より

 このところのバックラッシュで行政の男女共同参画担当は、自信喪失したという方が増えているようです。行政担当は、仕事として役割を担っているので、ジェンダーを理論として、きちんと学んでいない場合には、ジェンダー学習の上げ潮のときには自然と身についた自信も、状況によっては混乱してしまうことはあると思われます。
アイロニカルな表現になりますが、バックラッシュ派の発言の中にも、ジェンダー・イクォーリティへのヒントを発見したりします。洪水のように垂れ流されてくる情報におぼれそうになる今日、貴ネットは本当に有難いです。都市部のみならず、全国津々浦々地域の隅々まできめ細やかな情報収集、発信を期待します。 (那覇市 アモリメ)

「mネット通信」2005.12.8[vol:115]より

 岩手県が主催するノルウェー研修に参加するため、通称でパスポートを作ろうと請求したところ、公けの請求にしか応じられないということで、取得できませんでした。公けの機関の発行するインヴィテーションレターが必要とのことで、ノルウェーから発行してもらうよう県にお願いしました。県がメールやファックスで連絡をとってくれればよかったのですが、県は旅行会社に丸投げしました。民間の旅行会社の請求ではインヴィテーションレターはもらえませんでした。どうしても中村の姓のパスポートがほしかったので、パートナーと話し合いペーパー離婚し、出発の5日前にパスポートがとれ海外研修にギリギリ間に合いました。 (岩手県 中村悦子)

「mネット通信」2005.7.28[vol:107]より

 学校で行われている性教育が過激だといって攻撃する動きがありますが、子どもを持つ親のうちどれだけが彼らの発言を支持するでしょうか。
 私は小学生と中学生の母親ですが、PTA仲間のだれに聞いても、性教育を充実させてほしいというばかりで、縮小を望む人は全くいません。子どもの性への関心や性行動は私たち親世代の思春期のそれとは比較にならないほど過激です。インターネットや携帯電話の出会い系サイトに簡単にアクセスできることや、大人が未成年を性の対象にすることのある環境が、子どもを危険にさらしています。
 子どもの心身の成長を守るためには、学校でも家庭でもきちんと性教育が行われるべきだと考えます。
 私は今夏、子どもの学校に、子どもから聞いた子どもたちの性行動について伝え、「自民党の性教育バッシングにひるまずに、性教育を充実させてほしい」と手紙を出しました。 (林檎)

「mネット通信」2005.5.12[vol:102]より

 憲法24条を起草したベアテさんと筑紫さんの対談が先日テレビで放送されました。今まであまり気にしていませんでしたが、24条があることは先進的なことだと思いました。男女平等の規定があるのに、日本の会社は未だに男性が総合職、女性が一般職という分け方をしているところがあります。大学でエンジニアになるための勉強をし、男性と同じ入社試験を受け、同期の中で優秀な成績でも、結局、女性ということで一般職になる。総合職を希望すれば再び試験を受けなければならない。男性は入社試験だけでいいのに、男女平等といえるのでしょうか。いまだに男尊女卑の考えや、保守的な慣行が、田舎に行けばいくほどあります。ライフスタイルはますます多様化しています。「男性は男性のやるべきことを、女性は女性のやるべきことを」とまるで昔に戻るような改正は、正しいと言えるのでしょうか (匿名希望 女性)

「mネット通信」2005.4.14[vol:100]より

 私と妻は再婚同士で、妻の離婚後291日目に娘が生まれました。しかし、民法772条により妻の前夫の子と推定されてしまっています。真実の出生届を出すには裁判を行い、娘と前夫の親子関係を否定しなくてはなりません。その間娘には戸籍や住民票がありませんので乳児検診や予防接種すら受けさせてもらえません。行政は裁判が終わるまで娘の存在を認めないのです。
 この裁判は、前夫が娘とは親子でないと認め、離婚直前に妻と前夫に性交渉が無いことを証明しなくてはなりません。母の離婚後300日以内に子どもが生まれると、離婚後の妊娠を医学的に証明しても、DNA鑑定で私と娘の親子関係を証明しても、裁判所は明治時代の立法趣旨にしたがい離婚後の妊娠を認めません。
 子ども誕生という最高の瞬間は一瞬で消え去り、不安と苦痛が出産と育児で疲労困憊している妻の心と体を襲います。娘の基本的人権も無視され続けます。こんな制度を残す我が国が、他国の人権問題を批判し、自国の少子化を危惧する資格があるとは思えません。 【寄稿】(神奈川県大和市在住 K)

「mネット通信」2005.3.24[vol:99]より

 先日までニューヨークで開催された第49回国連女性の地位委員会(北京+10)では、本会議で10本の決議が採択された。mネットの緊急院内集会で清水澄子さんの発言にあった、女性に対する差別的な法に関する特別報告官設置については、任命検討が盛り込まれた。
 この女性に対する差別的な法の具体例として、NGO主催の集会で女優のメリル・ストリープさんが日本女性の再婚禁止期間をあげて、国際的に日本が「注目」されることになった。
 1996年に法制審議会から民法改正の答申が出て、はや10年近くが過ぎている。この国際的な「注目」もあわせて、国内外で民法改正の機運を盛り上げていきたいものである。 (杉並区・女性) 

「mネット通信」2004.11.4[vol:90]より

 知人に「結婚をして戸籍上は夫の姓になったものの職場では旧姓使用が認められないため、ペーパー離婚をするから保証人になってほしい」と言われ少々戸惑ったが、考えた末の結論だろうと思い署名した。日頃、私自身も旧姓を通称使用しているが、戸籍上の名前で署名した。これまた複雑な気持ちになった。民法改正が実現しないなか、法が変わらなくても自分らしく生きるために実力行使をしている女性が増えている。一日も早い夫婦別姓の実現を願う。 (板橋区・女性)

「mネット通信」2004.10.7[vol:88]より

 民法改正が議論の俎上に上がりながら、何度浮かんでは消えたことだろうか。私が20代初めの頃は「あと5年位で実現するのではないか」と言われていたが、既に15年以上経つのに一向に実現の気配はない。様々な議論があるなかで、夫婦同姓制度のもとで、「夫の姓、妻の姓を選べるのだから平等である」という意見があるが、実態は妻の姓を名乗る夫婦は約3%しかいない。それは、妻の姓を選択できない社会的背景があるからに他ならない。お互いを対等なパートナーとして尊重し、個人の生き方の選択の自由を尊重することこそが大人の社会ではないか。 (東京都板橋区M.B)

「mネット通信」2004.9.9[vol:86]より

私は国家公務員ですが、旧姓使用が認められているのは、配席図や呼称、出勤簿等の内部で使用するごく数種類に限られ、給与の振込口座も仕事で使用するあまたの書類も、旧姓使用申請は却下されました。事実婚では宿舎に入ることはできず、結婚すれば自分の気持ちに反するさまざまな不都合があり、いい加減疲れてきます。
組織として旧姓使用を認めているということは、その者が戸籍名=旧姓名の同一人物であることを組織として認めていることなのに、対外的な書類には認められないというのも腑に落ちません。
例えば、「○○署長」(担当者△△)と記載するときも、戸籍名でなければいけません。組織として仕事をしているのに、担当者が戸籍名でなければならないのはなぜでしょうか? 男女共同参画会議のホームページなどを見ても納得する回答は見出せず、1日も早い民法改正を祈るばかりです。霞ヶ関に勤務した経験から、法改正が簡単なことではないと知っていますが、議員の方にも、毎回、閉会間近になってから法案提出するのではなく、早期より積極的に行って欲しいと切に願います。たとえ今は支持を表明する者が少数しかいないように見えても、心から応援し、期待している有権者はたくさんいるのですから。 (国家公務員 匿名希望)

「mネット通信」2004.9.9[vol:86]より

私たち「ノルウェーに学ぶ会」は8月29日、国立女性教育会館で、婚外子差別撤廃世界初・男女平等が一番進んでいる国ノルウェーの労働党女性局が作成した女性の政治家を養成するテキスト「women can do it!」を使用して、「あなたはできる政治参画〜ノルウェー式女性政治家の育て方」と題したワークショップを行いました。
 ワークショップでは30名余りの参加者が、それぞれ自分のよいところを数点挙げて、それを紙に書いて張り出しました。その内容を見て、自分の能力に気づき、自信をもつこと、これがまさに政治家/リーダーに不可欠な資質だということを認め合いました。お互いに安全な環境(批判や中傷などをしない関係で)の中で、インタビューをし合い、それぞれメンバーの前で発表して優れたところを見出すことなどの実践を行いました。
 このワークショップを通して、女性も男性も長所や欠点をもっているのだからそれを認めること、女性は能力があるのに、自分に自信がなく、過小評価し過ぎていることに気づきました。これからは政治の場や社会のさまざまな分野へもっと積極的に参画できるようにしていきたいと気持ちを新たにしました。 (ノルウェーに学ぶ会 樋口典子)

「mネット通信」2004.8.19[vol:85]より

朝日新聞8月18日付け「再び問う夫婦別姓」で、賛成する野田聖子衆議院議員と反対する八木秀次高崎経済大学助教授の意見を読みました。野田氏は夫婦別姓を望む人たちの事情を説明するとともに、反対派の懸念に対して丁寧に反論しています。確かな社会認識と将来展望の見える提言に、信頼できる政治家であることを再認識しました。一方、八木氏は推進派の発言を例示して矛盾点を指摘していますが、各発言例がどれだけ別姓推進派の考えを代表しているか疑問に思います。恐らくどの発言例も文脈を無視して八木氏の論理展開において都合よく刈り取って使っているのではないでしょうか。八木氏は家族を重視することを繰り返し述べていますが、家族は外から法律で縛られることによって維持されるものでしょうか。個々の構成員が尊重され、愛情を持ち合ってこそ家族はその構成員にとっても社会にとっても存在価値があるのではないでしょうか。 (Y.O東京都)

「mネット通信」2004.7.29[vol:84]

  mネット通信でも掲載されていましたが、自民党「憲法改正プロジェクトチーム」が憲法24条の論点整理案を出したということに不安を感じています。その内容が、「家族や共同体の価値を重視する」ということで、時代に逆行しているのではないかと驚いています。学生時代に、憲法は根本法として、他の全ての法律より優位にあることを学んだことを思い出しました。夫婦別姓の導入を含む、今まで出された民法改正案は、男女による差を法律規定からなくし個人を尊重するものです。憲法24条が変えられたら、民法改正の考え方にも影響が出てくるのではないでしょうか?個を大切にする生きやすい社会にむけた民法改正の実現を待っていたのに、なんだか暗澹たる思いです。(東京都 女性)

「mネット通信」2004.6.24[vol:82]より

宮城県を中心に活動している「別姓を考える会」と富山県を中心に活動している「ななの会」が、それぞれ地元で参議院選挙の候補者へ民法改正に関する公開質問を実施しました。「別姓を考える会」は、夫婦別姓選択制の法制化や婚外子差別の撤廃などに関して賛成か反対か、またその理由などを聞いています。「ななの会」は候補者自身が一人っ子どうしの結婚に直面したと仮定して、姓の選択をどうするか、または事実婚にするかなどを尋ねています。質問項目と結果については「別姓を考える会」のホームページに掲載されています。http://www.kaigamori.com/bessei/index.shtml

「mネット通信」2004.6.10[vol:81]より

今年の4月に異動した職場に夫婦別姓の職員が私を含め4人いることを知りました。46人のうち4人というのは、結構多い割合だと思います。職場で旧姓使用が制度として認められたのがちょうど1年くらい前です。4人のうち、1人が事実婚で3人が旧姓使用です。そして2人は、近頃結婚したという20代と30代の女性です。20代の職員は、「結婚しても姓はそのままがいいと思ったから」とのこと。選択的夫婦別姓制は保守の人たちの強い反対によりなかなか進みま
せんが、現実は、着実に進んでいるようです。自分の姓を変えないことを自然に感じ、別姓を実行する女性たち。それを法律が許していないなんておかしいですね。 (東京都 公務員 40代)

「mネット通信」2004.5.26[vol:80]より

【 事実婚の夫と子どもが二人います。子どもたちは一昨年に家裁の審判を経て夫の姓になっています。その後、夫が仕事を減らしたため、扶養手当と扶養控除を受けようとしました。しかし事実婚の夫に対しては、扶養手当は出ても扶養控除は認められないと知りました。控除を受けるためには法律婚をしなければなりませんが、そうするとあれほど面倒な手続きを経て子どもたちを夫の姓に変えた苦労はなんだったのか、とばかばかしく思えてきます。法律婚をし、夫と子どもたちに通称使用をさせてまで扶養控除ができるようになるとして、どれほど得になるのでしょうか。 (東京都 女性 40代)

「mネット通信」2004.4.22[vol:78]より

 自民党が今国会での民法改正案提出を断念したので、すぐに野党が動き出すと思っていたのに、全く動きが見えません。
 選挙前のアンケートでは積極的な回答をした野党議員たちは、今いったい何をやっているのでしょうか。別姓が認められないことや婚外子差別は人権侵害に当たります。会期の終盤が近づくにつれ、気持ちがどんどんいら立ってきます。  (東京都 りんご 40代)

「mネット通信」2004.4.8[vol:77]より

 離婚した後に養育費を支払わない父親が8割もいることから、4月から養育費の天引き制度がスタートした。一回でも養育費不払いがあると、強制執行により将来分の養育費も母親に自動的に振り込まれるという制度である。認知されていれば婚外子も認められる。当然といえば当然の制度改正だが、不況下で養育費を払う余裕のな
い父親も増えているだろう。「子どもは社会の宝」として、父親からだけでなく広く社会的支援が必要ではないかと思う。 (東京都 30代)

「mネット通信」2004.3.25[vol:76]より

 また国会への夫婦別姓法案提出は見送りになった。夫婦別姓を認めれば、家族制度が崩壊し、国家崩壊にもつながると。では、日本とトルコ以外の別姓を認めている世界の国々は国家が崩壊しているのか?家族制度って何なのか?名字が一緒というだけで、その夫婦は仲がよく理解しあい協力しあってすばらしい家庭を築いているという保証になるのか。事実婚より法律婚の方が離婚率は低いというのか。たとえそうだとしても、法律婚をしているが、心が離れ、家事能力と経済力の交換条件でのみ成立している夫婦に「家族の絆」があるとは思えない。
しかしながら、これほどまでに「夫婦別姓」法案成立に見通しがたたないとは、本当にがっかりだ。こうなったら「夫婦別姓」は法律で認めてくれなくてもいい、そのかわり、法律上の夫婦と事実上の夫婦との間で、税務上や相続上、医療上の差別をなくしてほしい。そうなれば、別に国が「あなたたちは夫婦だ」と認めてくれなくたっていい。そんな風にさえ考えてしまう。 (福岡市 なにわっこ)

「mネット通信」2004.3.11[vol:75]より

 法務省が動き出したことについてはうれしいです。しかし、「長男」「長女」に統一にするという動きに驚くとともに残念に思います。これは私たちの求めてきたことではありません。
 「長男」「長女」は家制度・家督相続の名残であり、そういう差別記載をなくしてほしいと私たちは訴えてきたのです。また、新聞の報道に、婚外子本人が申し立てた場合に「男」「女」の続柄を「長男」「長女」に変更するとありますが、そうすると、申し立ての際に婚外子に対してもう一度屈辱感を味わわせることになります。
 そもそも国が差別記載してきたことに問題があるのですから、本人の申し立てによるとするのでなく、国が反省し、国の責任において差別記載を撤廃すべきだと考えます。
 続柄をすべて「男」「女」にする場合も、「長男」「長女」にする場合も戸籍法の改正は必要ありません。戸籍法施行規則のひな型を改正するだけです。婚外子を「長男」「長女」にしていくより、「男」「女」のほうが間違いも少ないです。まだ確定したわけではありませんから、これから法務省に対して「男」「女」に統一すべきと訴えていきます。 (戸籍続柄裁判原告 田中須美子)

「mネット通信」2004.1.129[vol:72]より

 中学校を受験する娘がいます。志願書の書式は学校によって異なりますが、家族全員の氏名を書く欄や、自宅に不在時の連絡先を書く欄などがあり、そういうときに、別姓家族はどう書けばいいのか戸惑います。私は今まで12年間、保育園も小学校も保護者名に母親である私の氏名を書き、家族欄には母親だけほかの構成員と別の姓を書き、緊
急連絡先は母親の勤務先と書いてきました。このタイプはこの国では少数派であり、そういう普通でないことを表示して損をさせるのもためらいます。
 結局、子どもに懇願されて、私が書類上夫の名前になることにして、普通を装いました。保護者名が父親、家族同姓、補欠合格などの連絡先は父親の勤務先、その下にかっこ付きで母親の姓を書き、母親の勤務先も書き添えました。自分自身の信念を曲げる行動を取りながら、とても惨めな気持ちです。   (東京都 会社員 39歳)

「mネット通信」2004.1.115[vol:71]より

 私は、2004年の夏で、結婚9年を迎えるというところです。子供はいませんが、結婚10年を前に夫婦別姓のことで、夫とこれからのことをまた考えることにしました。というのも、結婚当初から私は自分の名前を変えたくないことを夫に
伝えてあったのですが、法律が遅れをとっているのでしかたなく、戸籍上は夫の苗字になりました。それは、10年たっても民法が変わらなければ、平等を期するため、今度は、夫が私の苗字を名乗るという約束のもとでした。
 そして本当に10年が経とうとしている今、お互いの両親にはとりあえず理解を得たものの、現実的な問題にぶつかっています。
 今の法律では、一度ペーパー離婚する形をとらないと改姓ができないというのです。家裁に申し立てをして、離婚しなくても良かった、という話も聞いたことがあります。ぜひ色々な情報が欲しいと思っているところです。   (学習塾勤務)  

「mネット通信」2003.12.11[vol:69]より

 事実婚をして17年。二人の子どもは戸籍上は「非嫡出子」となっていますが、職場でも地域でも夫婦や親子の姓が違うことに特にこだわらず受け止めてくれています。多様な生き方・働き方を認め合う社会を作るためにも法律の改正を望みます。   (日野市・公務員)  

「mネット通信」2003.10.9[vol:65]より

 私は"選択制夫婦別姓法"の可決を20年近く待ち望んでいます。細川政権下 で"選択制夫婦別姓法"が成立しそうでしたので、7年越しで結婚をせまる婚約者を説得し、可決を心待ちにしていましたが、解散総選挙で自民党が大勝し、当分の間法改正はありえないと観念し、1995年に婚約者と法律婚に踏み切り、戸籍名はダンナのものになりました。その後8年、職場内では旧姓を通すことに成功し、入社して2、3年の社員は私の戸籍名を知らないという状態になり、"継続は力なり"と喜んでいまし た。
 ところが今年の4月、事務課長が突然、私に戸籍名の徹底を命令してきたのです。私は、配偶者と相談し、6月半ばにペーパー離婚し、今は事実婚です。突然、戸籍名の徹底を要求し、上司との関係を険悪化させ、私を離婚に追い込んだ事務長が許せず、本社のコンプライアンス委員会に全てを文書で送りました。しかし同委員会の回答は、戸籍と異なる氏名を使用することは、混乱をきたす恐れがあり認めないという規則があるため、旧姓使用は一切認められない、事務長のとった行動は正しい、というものでした。旧姓使用が認められるのは法改正された場合のみであるともいわれました。このような古い体質の企業にいては法改正されない限り、夫と再び法律婚することはかないません。一日も早い"選択制夫婦別姓法の可"を夫婦共々心待ちにしております。   (会社員41才)

「mネット通信」2003.8.14[vol:62]より

多くの方同様、私も夫婦別姓が早期に施行されると思いずっと待っていました。パートナーとは8年くらい一緒で、いつまでたっても法律が改正されないのと、新居を購入したときに財産のことを考えて仕方なく入籍で改姓しました。表札も2つあり、郵便物も旧姓のままでOKですが、免許証や健康保険証はどうしてもあたらしい姓になってしまい、役所の対応も納得行かず、大変腹立たしい限りです。自分という人間をしっかり持っている女性だったら、改姓なんか望まないのは当たり前。今までの人生をリセットしてしまうようなものです。近くペーパー離婚をしようと考えています。究極を言えば、夫婦別姓のため事実婚に賛成してくれる夫を持った夫婦はこの世の中で一番円満ではないかと思います。  (40代・会社員)

「mネット通信」2003.6.26[vol:59]より

職場での旧姓使用をはじめて一週間。私の職場では旧姓使用制度が認められて2年目になるのですが、使用は研究面のみに限られ、総務関係ではほとんど使えません。女性研究員も少ないので他に旧姓使用をしている方は一人しかいません毎日ふたつの名前を使い分けるのは想像以上に煩雑です。それ以上にまいるのは名前のことをいちいち説明しなければならなかったり、勝手に名前を変えられたり、それとなく賛成しないといわれたりすることなどです。一日も早い民法改正を願っています。          (30代・つくば市) 

「mネット通信」2002.12.5[vol:46]より

私は独身ですが、もし結婚して姓を変えると、旧友と連絡をとりあうのに苦労するんじゃないか、と思います。今も交友関係が続いている友人には、改姓を知らせて覚えてもらえるので、あまり問題はないかもしれません。でも、10年、20年前に知り合ってその後音沙汰のない友人の記憶の中では、いまだ私は旧姓のSなのです。姓を変えると、旧友は私のことに気づいてくれないのでは?との不安を感じます。こんなことにこだわる必要はないと思われるかもしれません。でも、私はずっと昔の人間関係も大切にしたいです。ささやかですが私の歴史は、姓Sと結びついて旧友の記憶の中に生きているんじゃないか、と思っています。ですから、男性にも改姓を強要することは私にはできません。よく、名前は人格権の一部だと言われていますが、こういった私の実感がそのあらわれなのかな、と思います。名前はその人自身と歴史をあらわす、女性にも当然いえることだと思います。                       (T.S 36歳 東京都) 

「mネット通信」2002.09.26[vol:41]より

私は、自分が結婚している、していない、というプライベートが、当然のごとく公になるのが嫌だったので、結婚しても姓を変えるつもりはなかった。もうすぐ別姓の法案が通りそうだったこともあり、周囲の人は皆理解があった。住民票上で夫と同一の世帯にして、「夫(未届)」と記載してあれば、結婚祝金は貰えたし、扶養家族にすることもできたので、実際ほとんど不自由を感じてはいなかった。しかし、今年の初め、二人の婚外子を夫の姓にしたときは苦労した。普通の改姓は家裁で、その日のうちにできるという事だったが、私たちの場合は、一度ですまず、再度呼び出された。結局、私たちが確かに一緒に住んでいる証拠になる書類をすべてそろえ、郵送してことはすんだ。何か聞かれたときのために一家4人で裁判所に行っていのに、一度はそのまま帰され、後から法律上こういうケースは想定されていないからと、また全員を呼び出すというやり方を傲慢だと感じた。これでは婚姻届を出してペーパー離婚する方が、婚外子の氏の変更より簡単だっただろう。うちの場合、夫が主に子育てをしており、子どもたちを夫の姓にした方
が何かと都合がよく、夫の意欲も増す。子どもの姓が何であれ、私が産んだという事実は変わらないから、私も改姓に賛成した。別姓は家族一人一人の生き方を尊重する精神が根本にある。別姓を選択するということは、家族の崩壊どころか団結を強めていくことになるのである。                         (のりこ 40歳 公務員) 

「mネット通信」2002.09.12[vol:40]より

事実婚6年目です。それまでは半同棲状態でしたが、 一緒に海外旅行に行くことになり、良い機会だと互いの家に挨拶に行き、「結婚」することにしました。私が改姓したくないことを告げると、相手は自分もしたくない、自分も嫌なことを相手にさせることはできない、と理解してくれました。帰国後に引越をして同居もスタートし、披露パーティもしましたが、きっと数年で民法改正されるだろうと思い、当面婚姻届を出さないでおきました。共働きで子供もおりませんので、普段は何も困ることがありません。両親や友人達も理解してくれていますし(署名にも快く応じてもらえました)、職場でもスムーズに受け入れられました。しかし、去年ちょっと病気をして入院したのをきっかけに、互いに万一のことがあった場合にも法的には他人というのが不安になってきました。世論調査では賛成派および容認が過半数だというのに、自民党内の一部の反対で実現しないというのは、あまりにも国民の意見をないがしろにしています。
民法改正の早期実現を強く望みます。   (M.H) 

「mネット通信」2002.09.12[vol:40]より

結婚して8年、改姓して8年になりますが、いまだに生まれた時から使っていた名前に愛着を持ってます。仕事のキャリアのためとかの理由ではなく、ただただ名前を変えた事が不便であり、また愛着のある名前を使えない寂しさという理由で選択性夫婦別姓制の1日も早い導入を心から望んでいます。結婚前から改姓に疑問と不満を持ちながら、周囲からの説得による改姓でした。通称による旧姓使用をするという説明などのエネルギーを持ち合わせていなかった弱い私は、流されるまま改姓後の名前を使っています。私のように疑問に思いながら流されてしまうタイプの人には、無理なく選択できるような法改正がどうしても必要です。昨年娘が生まれ、現在専業主婦としての毎日です。
子どものお母さん、夫の奥さんと呼ばれる中、私個人はどこにいったのだろうかと深く考えるようになりました。    (東京都 あゆみ) 

mネット通信」2002.08.29[vol:39]より

私は25歳で結婚し、今年で30歳になる地方公務員です。結婚当初は、運転免許及びパスポートの更新まであと4年もあることだから…と簡単に入籍してしまいました。しかし、待てども待てども民法 改正はなされなかったため、悩みに悩んだ結果ペーパー離婚に踏
み切りました。
事実婚に切り替えても、仕事上も日常生活上もこれまで特に問題はなかったのですが、30歳までには第1子を・・・という夫婦間の希望により、現在妊娠9ヶ月半、出産という新たな状況で、再度戸籍について悩む毎日です。
たとえ両親の名字が違っても子供に対する愛情・家族の絆は何ら変わりません。そして、夫婦間で名字が違っても夫婦の愛情・形態は何ら変わりません。問題なのは形式=戸籍ではなく中身なのではないでしょうか。一日も早く民法が改正されることを望みます。             (福岡市・佐藤佳代子)  「

「mネット通信」2002.08.08[vol:38]より

私は、結婚を決めた当時改姓することを選びましたが使い慣れた名前を失ったことに苦しみ、改姓前の名前を使えるようになりたいと夫婦別姓が選択できるようになることを待ち望んでいます。夫など家族もその考えには理解を示しており、法改正を待つばかりの状態が何年も続いています。
 昨年の世論調査結果を受けて大いに期待していたのですが、今国会でも法改正はかないませんでした。このまま使いたくない名前を使い続けるのは非常に苦痛です。彼が嫌いなのではなく、本当の自分だと感じられないから苦痛なのです。この期に及んでは、やはりペーパー離婚するしかないのかなと考えます。家族もそれを容認しているので後は届を出すばかりです。            (静岡県 K・I) 

「mネット通信」2002.07.11[vol:36]より

結婚して1年がたち、旧姓で働いています。しかし、年金など事務的な面では姓を変えなければならず、その使い分けがとても不便で、回りにも手間をかけさせてしまっていると思います。でも、結婚で名前を変えるというのは、それまでの自分ではなくなってしまうような気がして、とても不愉快です。生まれ育ったこの姓名でずっと生活していきたい!!たかが名前と思う人もいるかもしれませんが、これは自分にとって、とてもとても重大な問題です。1日も早く夫婦別姓制度(すでに結婚している夫婦にも適応されるもの)が実現されることを願っています。                          (埼玉県朝霞市 しまだは旧姓?!) 

「mネット通信」2002.07.11[vol:36]より

旧姓使用の何がいけないのか、ほんとに、さっぱり、わからない。家を守るのも生き方。自分の名前を守るのも生き方。親や妻への愛情とは無関係だ。早晩少子化で女性の社会進出を拝んで願わねばならない世の中が来る。働いて、税金を納めるものが市民として胸を張る世の中がくる。今に自分のキャリアを誇って、産業構造を作り変えていくような労働者が現れる。無用な公共事業で作った借金を背負い込むのも嫌だか、名前のお仕着せも嫌だ。がまんならん。     (沖縄県 こうじ)

「mネット通信」2002.06.27[vol:35]より

私は色々な人が望むその人らしい生き方を、他人に迷惑をかけない範囲内で認めるべきだと思います。ちょっと前にノルウェーの財政界とメディア界のトップのホモセクシャルカップルが、パートナー法によって結婚したというニュースは、日本でも、「ノルウェー最強のカップル」と騒がれました。これってすごく良い事だと思います。いろんな生き方をソフト・ハード両面で認めることは考え方として成熟していると思います。
 日本でもパートナー法のようなものが成立すれば、ホモセクシャル・レズビアンカップルだけじゃなく、夫婦という形をとりたくない男女のカップルも社会的に認められるようになるでしょう。最初は形だけかもしれないけど、名が実を伴ってきて、意味ある結果を導けると思います。このような社会の一歩として、私は夫婦別姓を考えています。                            (葛飾区 ヤタベノブ)

「mネット通信」2002.06.13[vol:34]より

私は一級建築士資格を所持し、大阪市内の設計事務所に勤務して店舗のデザインなどをしている30歳の女性です。得意先や業者に対しても今までの姓で認識されており、営業的にも、又、アイデンティティーの意味においても今までの姓を名乗っていきたいと考え、母の勧めもあって選択的夫婦別姓制の導入を待っています。現在は事実婚の形を取っていますが、今のところ職場ではそれをオープンにせず、独身ということにしています。夫の姓に統一して通称で旧姓を使おうと考えたところ、旧姓使用が認められるのは弁護士と司法書士だけだと知りました。一級建築士は戸籍上の名前でなければダメだというのです。 将来は、子育てと仕事を両立するためにも、独立して一級建築士事務所登録をし、在宅勤務を考えています。設計・デザインの仕事は「知名度」が命であり、建築士免許で使用する名前は業務上の「信用」となります。それまで使用してきた名前を捨てることはこれら積み重ねてきたキャリアを捨てることにつながります。あらためて、結婚制度の問題点を再認識している今日このごろです。
                           (匿名希望)

「mネット通信」2002.05.30[vol:33]より

1999年2月の県議会で、私が県職員の職場での旧姓使用を求める質問をしたところ、二井関成知事は「男女共同参画社会の推進という観点から誤解や混乱を招かないよう、適用範囲を検討した上で導入する」と答えました。開始の時期については、「4月1日からをめざしてがんばりたい」と答えました。その2年前の、97年9月議会での同趣旨の質問に対する「時期尚早」との答弁からは劇的な変化です。その後、99年4月から県職員の旧姓使用が認められ、最初に申し出たのは男性で(同年5月)、2002年4月現在では、旧姓使用者は19名(全職員4950名中、女17名、男性2名)になりました。適用範囲については「身分を規定するもの」「権利義務に関するもの」は使用不可で、例えば給与明細書は戸籍名とされています。担当者は「使用理由を求めていないが、ほとんどが結婚だろう」と言っています。この保守王国山口県で、19名もの使用者がいることは驚きですがこの数字だけを見ても、選択的夫婦別姓制度の一日も早い実現が待たれます。     (山口県議会議員 佐々木あけみ)

「mネット通信」2002.05.30[vol:33]より

香川県議会は、1997年6月議会で「従軍慰安婦教科書記述是正を求める意見書」、2000年9月議会で「永住外国人に地方選挙権を与える法案に反対する意見書」を採択していますが、超保守的で恥ずかしい意見書第3弾として、本年2月議会で「夫婦別姓制度の拙速な導入に反対する意見書」を採択しました。
 この意見書の提出を陳情していた団体の代表者は、従軍慰安婦教科書記述削除を求めた団体の代表者と同じ人。さすがに、自民党の最年少議員(お連れ合いは台湾の人という国際派)は、「これはおかしい」と採決に加わらず、議場を出ました。定数45人のうち、女性議員は私1人だけという構成です。香川県男女共同参画推進条例案を可決した直後に、この意見書を可決する矛盾(!)も私は反対討論で指摘しましたが、自民党の賛成で可決されました。     (香川県議会議員 渡辺さと子)

「mネット通信」2002.04.11[vol:30]より

私は婚姻による改姓をしたことはありませんが、今の姓で3つめです。理由は、母親の離婚再婚によるためです。
本当は2度目の離婚の時、以前の姓に戻るはずでしたが、何度も姓を変える苦痛に耐えかねて、母親に婚氏続称を選んでもらいました。
家族は同じ姓で当たり前、親と子の姓が違うと子どもがかわいそうという声を聞きますが、同じにしなければならないがために何度も姓を変えざるを得ない子どもはどうなるのでしょうか。
母親の再婚により姓を変えた小学生の時、「おまえんち離婚したのか、おまえんちめかけだったのか」といじめられました。
あの時、夫婦別姓が認められていたら、親と子の姓が違って当たり前だったら、どんなによかったか。
新しい父親の子どもは姓を変えず、自分だけが姓を変えたのも、今から思うと納得できないことです。
子どもがかわいそうと思うなら、当事者である子どもの声を聞いてほしいです。                            (東京都 匿名希望)

「mネット通信」20020314[vol:28]より

技術士及び一級建築士として働いている者ですが、この免許は旧姓の通称登録が認められていません。
改姓は営業上不利と判断し、仕事で旧姓を使用していますが、旧姓は許認可申請業務等で使えないので、たいへん不便を感じています。
旧姓を通称使用してみましたところ、いちいち説明が必要で、本人と確認できなければ信用問題となるおそれがあることを痛感しました。
一日も早い民法改正を強く望みます。                               (大阪府吹田市 岡村栄子)

「mネット通信」20020314[vol:28]より

選択的夫婦別氏制度」についてくわしい情報を知りたい。
我が家は娘二人が長男と結婚したため、家名が途絶えてしまうという状況にあります。
何かよい方法はないものか。情報をお願いします。                                                     (昭島市)

「mネット通信」20020228[vol:27]より

法務省が、夫婦別姓制度の「選択制」から「例外制」へ方針を転換し、通常国会に改正案提出をめざすと報道された。
同姓原則・ 別姓例外では、社会的に別姓が異端とされるだろう。
別姓の選択も、キャリアがないと踏み切りにくいことになり、エリート女性に限られるのではないか。
そして、一般の女性は同姓を強いられていく可能性が高いだろう。
民法改正は、姓について自由な選択権の保障された法制度への改革でなければならない。また、これまでの長い制度・社会意識・しがらみとの闘いを中途半端に終わらせてはならないと考える。法務省が夫婦別姓「選択制」から「例外制」へ方針転換したことを憂慮する。        (京都市 川合潔)

「mネット通信」20020209[vol:25]より

私のまわりではここ10年ほどは、結婚して姓を変える人のほうが珍しく、ほんの1〜2名しかいません。それぞれが事実婚なのか法律婚なのかは知りませんが、少なくとも、結婚と改姓はセットでなくなっているのは確かです。扶養控除の制度や、世帯主という呼称にも疑問を持ちます。
 夫婦別姓に限らず、家族をめぐるさまざまな法制度の改善が必要だと考えます。                             (高校教員 佐野正俊)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

民法改正を待って、早十数年が経ちました。昨年11月1日より、国家公務員に職場での旧姓使用が認められたことを受け、申請をしたある女性についての話です。当職場は公金を扱うのですが、法律上の規制が絡むということで旧姓の使用が認められたのは配席図や原稿執筆、呼称などに限られ、ほとんどの作成書類については戸籍名でと制限されました。
 服につける名札も戸籍名なので、外部から来る人に混乱を与えるばかりか、本人も周囲もその都度使い分けが必要で大変です。さらには、心無い職場のおじ様方による「離婚したらしい」との噂もたち、同じ職場で働くご主人にも失礼だと思います。
 ちなみに、事務処理の煩雑さを嫌ってか、制度発足の周知すら怠っている末端組織や旧姓使用申請書を欲した者に対して、「あなただけです」などと言って、申請書の交付を暗に拒むところもあるのが現実です。
 このような状態で制度が導入された国家公務員の旧姓使用の実態が、民法改正に反対する方々に都合よく使われないことを願います。当職場は東京だけでも一万人以上の職員がいると思いますが、旧姓使用の申請をしたのはほんの数名と聞いています。それは、旧姓使用の希望(意思)がないからではなく、かえって混乱を招く、煩雑である、古い考えの周囲に束縛されている等の理由があるからです。                                 (一国家公務員)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

>仕事上、業績を学会に、あるいは論文として発表する場合、女性は結婚して名前が変わると、連続性がなくなってしまいます。
旧姓をミドルネームで使用するなど、女性の科学者は工夫しています。
 また、離婚すればまた姓が変わり(私もですが)、自ずとプライベートな変化が名前に現れてしまいます。選択肢が増えることはすばらしいことと思います。                             (相模原市・山本雅子)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

私は、東京都養育家庭として、小学校入学時に男の子を我が家に迎えました。子どもは本名で通していますので私と名字が違います。「名字が違っている」と友達にいわれ学校に行かなくなってしまいました。
 私は、クラスのみんなになぜ名字が違っているのかや、名字についての考え方をわかってもらうため夫婦別姓のこと等も取り上げた紙芝居を作成し、上演しました。また、紙芝居に曲をつけ、その曲に歌詞をつけて「紙芝居と歌」の活動をしています。
 「名字は違うと聞いてなんて冷たい人だと思っていたが、話が進んでいくうちにそんな事は全くないとわかりました」、「とてもわかりやすかった」などの感想をいただいています。私は、養育家庭の立場から、夫婦別姓を望んでいます。                          (武蔵村山市・後藤多美子)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

社会人として16年。入籍して姓が変わることには、デメリットがあまりにも多すぎます。今まで培ってきたキャリア・人脈を失いかねません。メリットといえば、会社の福利厚生制度の家族利用部分くらいでしょうか。
 早く夫婦別姓がOKになって、ジェンダーフリーな社会への大きな一歩となることを望んでいます。                        (大阪市・ようよう)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

夫婦別姓制導入と婚外子の相続分差別撤廃に賛成です。
早期実現を望みます。                           (埼玉県)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

なんでこんな簡単なことが世の中通らないのだろうと思います。だって、別姓を選択しない人は今まで通りであって、全く不利益を被ることはないわけだし。                 (東京都・匿名)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

私生活では別姓で、仕事では同姓でと二足のわらじを履きながら、今か今かと民法改正を待っていたら5年もたってしまって、もう待ちくたびれたので、仕事でも別姓を実施することになりました。
 生徒の反応、保護者の反応は大変よく、みんな応援してくれています。
早く書類(戸籍)上も別姓になるように(そうすれば免許証とかも別姓になれる)心待ちにしています。              (京都市・みいしゃん)

「mネット通信」20020110[vol:24]より

国家公務員共済組合保険で、夫婦別姓(内縁)でも学生の夫(現在別居)を扶養家族としてもらうことができました。
 以前からそれは可能だったことかもしれませんが、なんとなく、夫婦として認めてもらったような気がして、うれしいものでした。将来子どもができることを考えると、民法改正が必要だとも思います。     (松江市・kero)

「mネット通信」20020110[vol:24]より〉

私はお披露目会もやっていない事実婚なので、ここ2年いろいろと居心地の悪い日々を送っています。私のような者を事実婚と呼んでいいのか今はそんな自信もなくなってきてしまいました。
 今後、女性も男性も姓を捨てずにすむように「個」としての意識を持つことができる社会になればいいなと切実に思います。 (横浜市・ムイト・ポン)

「mネット通信」20011220[vol:23]より

現在、事実婚を考えているため、制度上の取り扱いを聞きに区役所の年金課を訪ねました。
 現行の年金制度では、法律上の妻と事実婚の妻で差はないものの、
@前例もなく、事実上の夫婦と認められる明確な基準がない、
Aその判断は給付を受ける時に行うので、現時点で確実に認められるとは言い切れない、
Bそのためにも二人が一緒に暮らしていたという事実を証明するために、住民票(できれば毎年)や届いた郵便物を保管しておくなど、できるだけ多くの証拠を残したほうがよい、とのことでした。
 この担当者も最初はなぜ籍を入れないのかと驚いていましたが、最後は自分も勉強になったと言っていました。小さなことですが、区役所をはじめ、身近な行政機関に夫婦別姓を求めている人が多いこと、また法律婚に比べ不利な点が多いことなどを知ってもらうのも民法改正への一つの有効な働きかけになるのでは、と思います。  (東京都 C.E)

「mネット通信」20010927[vol:17]より

 別姓は夫婦だけの問題ではありません。子どもの姓とは切っては考えられない重要な問題です。
 うちの子どもたちはきょうだい別々の姓です。後継ぎのための人もいますが、うちは子どもの結婚時の改姓は子どもの意志に任せる考えです。
小2の息子は現在通称姓で学校に通っています。夫婦別姓はもちろん、きょうだい別姓を希望する人はまだ少数派、何の手立てもなく困り果てているのが現状ではないでしょうか。
 何とかそんな切実な思いを結集させる方法はないでしょうか。誰にでもできること、何かないでしょうか。  (三重県・女性)

「mネット通信」20010712[vol:13]より

 6年前に法律婚から離婚届けを出し、夫婦別姓で暮しております。
家族制度にまつわる、女性の多重な役割と各方面からの圧力に潰されない、新しい家族のあり方を考えるためでした。
別姓が法で認められることにより、男女とも、法を超えた倫理観を見つめなおせる良い機会になると思います。 
昨今の離婚ブームに拍車をかけるようでは、アメリカの家族崩壊と同じ道を辿ることになるでしょう。
多義にわたる生き方を認めあうとともに、個人の自由と責任もあわせて考えて行きたいです。 (東京都板橋区 大山美穂・美術教室講師)

「mネット通信」20010614[vol:11]より

私には脊椎カリエスという障害があります。
いろんな障害をもったたくさんの仲間たちとともに、障害をもった自分、ありのままの自分を好きと思えるような社会づくりのためずっと活動してきました。
私が、車いすの近藤さんと一緒に暮らし始めた1971年、「結婚」という形は選びませんでした。それは、○○さんの奥さんと呼ばれるより、自分のアイデンティティを大切にしながら生きていきたいと思ったからです。
 ところが1982年、自宅を建てるとき、もし近藤さんに何かあったら家は近藤さんの兄妹の方に優先権が出るのではとある人に言われました。
そこで、当時、近藤さんよりすごく収入が低かった私は近藤さんと話し合い、「入籍」を選択しました。といっても、これは近藤さんの「入籍」です。彼が「ひぐち」の姓になり、職場では「近藤」を使っていました。でも、法律上の手続きは「ひぐち」でするしかない彼に、何か申し訳ない気がしています。
民法改正の運動はずっと前から知っていて、近藤さんとも「早く実現したいね。そうしたら、一回離婚して、もう一回結婚して別姓にしよう」などと話したこともあります。いち早い民法改正の実現を心からまち望んでいます。
(DPI女性障害者ネットワーク ひぐち恵子)

<編集部から>既婚夫婦の別姓への転換は、法務省の案にも、野党の議員立法案にも盛り込まれています。 (DPI障害者ネットワーク ひぐち恵子)

「mネット通信」20010510[vol:9]より

法制審議会は答申を出したが、与党の反対で政府案は 提出されていない。我が家では夫婦と2人の娘がおり、一人は結婚し ているが子どもができず、もう一人は32歳で近々結婚する予定。  地域の習慣で、女性が改姓することが常であるため家名がなくなる ことを危惧している。  今は、墓を守る孫が誕生してくれることを望んでいる。10年以上も 前から法改正を望んで今に至り、墓の問題がついに目前に迫ってきた。                               (京都府・男性)

「mネット通信」20010419[vol:8]より

民法改正を待ち望んで、4年になります。ただいま法律婚をしていますが、必要なときにはペーパー離再婚をします。先日はパスポート取得のために1カ月ほど離婚期間がありました。いつまでたっても、古い保守的思考で反対する議員たちの発言には飽き飽きです。最近では、もう夫婦別姓が認められていると勘違いしている人も少なくありません。まだ権利が認められていないことを周囲に知らせるためにも、法案が通るまで私は堂々と離婚・再婚を繰り返すつもりです。  (ばる)

「mネット通信」20010405[vol:7]より

5年前に結婚したときは、すぐにでも民法が改正されると思っていました。ところが待てど暮らせど改正はなく、その間にペーパー離再婚を経験し、子どもを産みました。
度重なるパートナーとの話し合いは、もちろん有意義ではありましたが、時間とエネルギーを消耗し、別姓を続けることに疲れてもうやめようと思ったこともありました。
 そんな5年を経て、もうこれ以上は待ちたくないと重い腰を上げ、最近になってようやく民法改正のための活動にも参加するようになりました。
私一人がやれることは情けなくなるくらいわずかですが、それでも、こんな程度のことでも、何もしないよりは良い!と自分を奮い立たせています。 
幸いにも今は、いろいろな動きがおこってきているようです。中でも特筆すべきは、与党内で民法改正を検討する動きが出てきたことではないでしょうか。正直言って今までは、「与党=反対派、野党=賛成派」というイメージが、私の中にはありました(特に「自民党=反対派」と思っていました・・・)。でも、もしかしたらこの図式は変わっていくのかもしれない、もしかしたら与党の活躍が民法改正を押し進めていくのかもしれないと、今、期待を新たにしています。
それぞれの人、そして家族が、個性や多様性を認めあい、尊重しあう社会にするために、一日も早く民法が改正されることを望みます。 (神奈川県在住・団体職員 )

「mネット通信」20010308[vol:5]より

7年ほど前に法律婚をしましたが、なんとなく夫の姓で呼ばれる事に疑問を感じ、ペーパー離婚をしました。そのあと何度かその時々の都合で籍を入れたり抜いたりしましたが、だんだんそれも面倒になり、そして事実婚でも不都合はないということがわかってきたので、ここ4年間は事実婚のままでやっています。昨年の秋に事実婚のままで出産しました。だから、子どもは婚外子です。民法改正を望んでいますがなかなか進みませんね。今、いったいどんな状況なのでしょうか。 (菅原 智子)

「mネット通信」20010222[vol:4]より

23歳で結婚した当時は、すぐに改正されるだろうと通称を使い続けましたが特許の出願や、論文の発表、社外との打ち合わせで通称と戸籍名の違いのために苦労しました。エンジニアとして生きていく上で自分の名前で実績を発表することはとても大切なことです。そのため、その後、パートナーにペーパー離婚を求めましたが、彼には受け入れにくいことだったらしく残念な心の対立にまで発展してしまいました。
離婚後しばらくしてスウェーデンで暮らし、いろいろな家族の形態をみるにつけ、もし、日本でももっといろいろな家族形態が社会的に認められていればわたしたちはいらない対立などしないで済んだのに、と日本の民法改正を待ち望んでいます。2年後(予定)日本に帰るころには民法も改正され、安心して出産できるような状態ができていることを願います。もし2年後動きがないようであれば、雇用契約を延長しスウェーデンでずっと生活をしていこうと思っています。ここは多様な家族が認められていますし、子供を産み育てるのには女性にとってすばらしい環境です。しかし、わたしにとっての母国は日本。できることなら日本で暮らしたいです。どうか一日も早い民法の改正を望みます。 (スウェーデン在住 岩岡玲子・エンジニア)

「mネット通信」20010208[vol:3]より

勤務先では通称を使う人もいますがカッコで括られた名前に混乱したり、海外の出張先で会議の登録名とパスポートの名前が違う、またクレジットカードの名前と通称が違い説明に四苦八苦するなどさまざまな問題が起き、業務の著しい障害となっています。
 私は、民法が改正されるのを何年も待ちましたがこれ以上待てずに事実婚に踏み切りました(通称が混乱の原因となることを通称可能の職場で体験済みです)。
 どうして法が整備されていないために個人がリスクを負わなくてはならないのだろうと怒りを感じます。 (IT関連会社勤務 H.N)