→キーボードのキーをそのまま打てばアルファベットの母音はそのままシンハラ語の母音として、また、アルファベットの子音キーには「その子音+a」のシンハラ音節文字が対応しています。
ただし、アルファベット・キーに対応しないシンハラ文字がq、wにあります。
これはq、wにあたる文字がシンハラ語にないため、アルファベット・キーでは打ち出せないシンハラ文字 をここに当てたものです。これらはdha / tha と発音します。dh- / th- という発音を表す文字はアルファベットにないのです。
文字キー以外の@ や[ などの記号キーにはシンハラ語の「い」行以降の音節文字を作るためのピッラなどと呼ばれるシンハラ文字の記号や、ndha
ksha などの複合文字があてられています。キーを実際に叩いてお確かめください。
●タイピングで特に注意が必要なのはイ行 、ウ行です。(短音、長音とも)
(ア)行の場合
母音「ア」には四つの文字があります。これらは 「ア」を基準として長音を表す記号(アラピッラ)や、日本人には潰れた「ア」音に聞こえる記号(アダピッラ)などをつけて表します。
例/a+(shift +@)→ + → 「ア」の長音
a+(shift +#)→ + → 「/アェ/」の短音[ァ]
a+(shift +$)→ + → アェ/」の長音[ァ:]
〈イ〉行の場合
母音「ア」行の「 」「 」(イ、イー)を除きますが、シンハラ文字のイ行はイスピッラ ispilla と呼ばれる記号「 」を音節文字の上部にかぶせて表します。この操作をkaputa font では、音節文字を打った後に 「shift + Q」 , 「shift + W」 を打つことで行います。
shift + Q が短母音の「 」, sift + W が長母音の「 」です。
例/ K+(shift + Q) → + →
k+(shift + W) → + → 
〈ウ行〉の場合
ウ行はパーピリpaa pili という記号( / または / )を音節文字の下部にすえて表します。この作業は 「shift + E」 , 「sift + R」を打って行います。 「shift + E」 が短音の「 」, 「shift + R」 が長音の「 」です。同様に短音の「 」は(shift + O)、長音の「 」は(shift + s)です。〈ウ〉行を表すこれらの2種の記号は文字によって使い分けます。
例/ K+(shift + O) → + →
k+(shift + S) → + →
〈エ〉行の場合
エ行はコンブワ kombuva という記号( )を音節文字の左に置いて表します。この作業は 「@」を打って行います。 長音の「エ」音は文字の部分に か (ハルキリーマ)halkirima を加えます。これらは本来、子音を表す記号です。下の「子音の作り方」を参照してください。
例/ @+k → + →
@+k+~ → + + →
●子音の作り方。
シンハラ文字は基本的に「子音+母音」の音節文字です。この音節文字から母音を取り去って子音文字にするにはkombuva
(dirgha kombuva)「 」または「 」を文字の上部に添えます。「 sift + ^」のキー操作で「 」を、「sift + |」で「 」を打ち出せます。この二つの記号は文字によって使い分けます。
例/ cha、 ma、 ba、 va の各文字→ 、
その他の文字→
例/ C+(shift + O) → + →
k+(shift + S) → + →
以上が kaputa font タイピングの基本です。
このフォントの特徴は日常使われるほとんどのシンハラ文字の打ち出しがキー・ボードで出来るようになっています。
*kapuraka社が提供するシンハラ・E・メールもキーボードで文字を打ち出すように作られていますが、このkaputa
font よりは簡便に作られていて、ピッラなどを打ち出すキーがkaputa
とは異なります。
次に文字コード表を開いてみましょう。文字コード表のフォント名でkaputadotcomを選びます。
ここにはカプタ・フォントの一覧が表組みされているのですが、かなり省略されています。かなり小さいのですが、文字をクリックすると大きくなりますから、どんな文字が登録されているか確認してみましょう。中にはキーボードでは打ち出せない文字が含まれています。この表の中の文字をコピーしてあなたが書きこんでいるファイルに貼り付ける事も出来ます。ただ、日常のシンハラ語を打つにはほとんど必要がないと思います。
*カプタ・フォントの使いかたの特例
例えば、varjanaya というような文字を打つ時、カプタでは という表記をします。 はra-ja ではなく、r-ja と読むように特例を作っています。これはrja という発音が
ja の文字を基本に作られるからで、新聞などではこうした表記が頻出します。
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