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【解題】
CAZはバブル真っ最中の1989年に生まれてリーマンショックの2年前、2006年に休刊した扶桑社の雑誌。バブルに沢山の雑誌が創刊されて、バブルが消えると沢山の雑誌が休廃刊しました。
このトモカの紹介文は600文字ほど。実に要領よくまとめてあります、って、このときの取材も料理の料金いただいて、ライターの方には取材後に料理を召し上がっていただいたはず?、なんですけど。
バラマールは「バラマール・アンブルティヤル」のこと。「ハーサンボーラ」は「コラハ・サンボーラ」だと思います。コラハは「野菜」のこと。ミツバはゴトゥコラの代用に使ったもの。もしかしたら、このあたり、コラハやゴトゥコラは私が面倒になってライターに詳しくお話しなかったのかしら。それはいけない。
ポル・サンボーラの説明ではスダチ(シンハラ語でデヒ)が欠けています。スリランカのサンボール(サンボーラ)ではデヒの酸味が欠かせぬ役割を果たします。このままだとサンボーラにならない。
料理の説明があんまりなのでここで詳解したいのですが、KhasyaReportには幸いスリランカ料理メニューブックがありますのですので、詳しくはこちらをご覧ください。
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「直接買い付けたインテリア小物」は、そんな「買い付け」るほどの大それたおしゃれグッズじゃなくてマジカルでミステリーな代物。おどろおどろしい厄祓いの儀式に使う道具がこの取材のときは店の中に転がっていました。
なにもない記事なのですが、このCAZにはほかの雑誌が手を伸ばさなかった食品が紹介されています。それだけでCAZはすばらしい。
スリランカのアラックとビール。
今ではおいそれと手に入らないスリランカのビールやアラックが、あの20世紀どん詰まりの日本で膨れ上がったエスニック・バブルのころ、簡単に手に入ったのです。
特殊な入手ルートだろうなどと勘ぐられるといけないので、加えて記しますが、銀座プランタンの地下にあったお酒のコーナー「蔵」では普通にスリランカのビールとアラックを棚に飾っていました。
ピリスナーやラガーは日本のビールと同じ製法のはずで、それなら味わいも同じはずですが、それはまったく違います。麦の味と匂いがちゃんとしますから、こってりと冷やして飲んでは勿体無い。日本のビールのように水っぽくありません。このライオン・ピリスナー、赤坂見附に輸入代理店が事務所を構えていて販売していたのですが、バブル弾けて、売れ行きが止まった。その売れ残りビールをトモカがすべて引き受けて店に積み重ねていました。トモカの営業時間ぎりぎりに来店して雑談フォーラムに参加するお客さんがおられたけど、フリーで飲むピリスナーがお目当てだったかな。
それにしても大体、スリランカの人はビールなんて飲みません。フォート辺りの高級観光商用ホテルのレストランでギンギンに冷やしたビールを置いているぐらい。ギンギンに冷やしてあるので、きっとそうしたホテルでビールを注文するのは日本人駐在員や観光客さんではないかと思います。
スリランカで普通に飲むなら現地用アラックか、ちょっと町外れで、午後から売られるラーというお酒。これらは椰子の花穂から取った樹液を発酵させて酒にしたもの。いや、ラーはなんとなく自然に酒になった生酒。これをポリ袋かなんかにしこたま買って家に帰って、兄弟親戚みんなでグイグイとやる。これが楽しい。
守るべきことがあるけど、それは決して一夜置いたラーを飲まないこと。それが肝心。なぜって、まっ、一度試してみて。
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