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トップページ> 映画> レビュー> 2003年> 2月
February, 2003
クライム&ダイヤモンド
Who is Cletis Tout ?
監督: クリス・ヴァー・ヴェル
原作:
脚本: クリス・ヴァー・ヴェル
音楽: ランディ・エデルマン
出演: クリスチャン・スレイター
ティム・アレン
ポーシャ・デ・ロッシ
リチャード・ドレイファス
ビリー・コノリー
ルポール
公式サイト(日本語)
期待の新人監督、あらわる! ★★★★☆
この作品、去年(少なくとも東京では)ひっそりと上映され
ひっそりと終わってしまったものです。
すでに、レンタルビデオ店にも並んでおりますが、
雑誌の記事を読んで"おもしろそうだなぁ"と思っていたので
頭の片隅に残ってたわけです。
で、いま、なぜか地元の映画館で上映していたので
せっかくだから(?)観に行ってきました。

!!大当たり!!

いわゆる「大作」と呼ばれる種類の映画ではありません。
(出演者は、まぁ、わりと粒がそろっているように見えますが。)
でもね、それを逆手にとって「小粋」なムードをプンプンさせようと
作られている映画なので、とってもおもしろいんです!
雰囲気的には、今どきの映画よりも古いテイストが出てるので
「なんかボロくない?」と思われるかもしれませんが
このテイストがまた絶品なんですよ。

とにかく、ストーリーがていねいに描かれてるのね!
ほんと、上質のコミカルな犯罪小説を読んでるかのような
錯覚を覚えるぐらい。
リアリティを追いかけるよりも、
リアルなファンタジーを追求したような感じ?
(言ってる意味、伝わるかな?)
現実的ではないんだけど、筋はバッチリ通ってるんっすよ!

最初からグイグイ吸い込まれていって、
ちょっとだけドキドキしながら、次はどうなるんだろう?と考えつつ、
エンディングまでくると、もう拍手喝采♪
これ以上気持ちのいいエンディングって、ないよね!
ブラボー!ファビュラス!!
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レッド・ドラゴン
Red Dragon
監督: ブレット・ラトナー
原作: トマス・ハリス
脚本: テッド・タリー
音楽: ダニー・エルフマン
出演: アンソニー・ホプキンス
エドワード・ノートン
レイフ・ファインズ
ハーヴェイ・カイテル
エミリー・ワトソン
メアリー・ルイーズ・パーカー
フィリップ・シーモア・ホフマン
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
おいおい、これでいいのかい? ★★☆
トマス・ハリス原作の「レクター博士」シリーズの映画化三作目にして、
物語としては『羊たちの沈黙』以前のものとなる、この作品。

一作目『羊たちの沈黙』は
超一級品のサイコサスペンス映画
二作目『ハンニバル』は
スタイリッシュさ(だけ)にこだわったホラー映画
だったと、ぼくは認識しています。
三作目のこの作品は当然、前二作と比較される運命にありますが
残念ながら、これらを超えることもできず
シリーズとしての価値を上げることにも失敗したんじゃないかと
思います。

だって、
ここに書き切れないほどのすばらしい俳優たちの
「存在感」だけで映画が成り立ってるんだから。

「レイフ・ファインズ、すげぇなぁ!」
「エミリー・ワトソン、すげぇなぁ!」
「エドノは、やっぱかっこいいなぁ!」
といった風に、
俳優の顔しか見えず、役柄に対する深みみたいなものが
感じられませんでしたね。
せっかく、あのレクター博士が登場するサイコストーリーなのに
こんな「フツー」でいいんだろうか?って感じ。

『ハンニバル』には、ラスト直前の"あのシーン"という
強烈さがあったから、辛うじて持ち堪えてるんだと思うので
そのレベルに達していない『レッド・ドラゴン』は不合格!

あえて厳しく採点しました。

これでこのシリーズも終わりっすかね…。
人間、引き際が肝心です。
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オールド・ルーキー
The Rookie
監督: ジョン・リー・ハンコック
脚本: マイク・リッチ
音楽: カーター・バーウェル
出演: デニス・クエイド
レイチェル・グリフィス
ブライアン・コックス
ベス・グラント
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
いい映画は、俳優の「目つき」がすばらしい。 ★★★☆
最初から最後まで、これでもか!というほどの爽やかさ!
これほどまでにすがすがしい映画って、いいね。

ロバート・レッドフォードが謎めいた野球選手を演じた『ナチュラル』と
青春の甘酸っぱさ満載の『ウォーターボーイズ』をミックスしたような
そんな印象です。
アメリカ人も、こういう爽快感に飢えてるのかもしれない。

たぶん、観てるうちにいろんなメッセージを受け取れると思います。
親子の絆のこととか、夢のこと、
自分は誰のために生きてるんだ?みたいな疑問についてとかね。
暑苦しくなく、説教くさくなく語られるメッセージ。
それらを、ポジティブに受け止めることもできる物語です。

でも、結局のところ、これはジム・モリスという
実在の人物の半生であって、ほかの誰の人生でもないわけで
あまり美化し過ぎても仕方ないかなぁ、というのが
オレのひねくれた見方です。

彼のように、ひとつのことにあれだけの情熱を持てること自体が
ひとつの才能なんだろうな。
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ストーカー
One Hour Photo
監督: マーク・ロマネク
脚本: マーク・ロマネク
音楽: ラインハルト・ハイル
ジョニー・クリメク
出演: ロビン・ウィリアムズ
コニー・ニールセン
マイケル・ヴァータン
ゲイリー・コール
エリック・ラ・サル
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
絶望の果ての姿 ★★★☆
『ストーカー』なんていう、ストレート過ぎる邦題を付けた人の
気が知れないけど、とにかくよくできたサスペンス映画でした。

"ストーカー"演じるロビン・ウィリアムズは、『インソムニア』でも
悪役を引き受けているのですが、今回はあの映画にも増して
存在感バツグンでした!
この主人公だけが現実世界から浮いてるんだけど、
彼自身はそこになんとかつながっていようとしてもがいてる姿が
とても印象的です。
マーク・ロマネク監督は、主人公周辺の風景を
意図的に無味乾燥としたものにしたそうですが、
その効果がちゃんと現れてたと思います。
たぶん、いろんな犯罪者たちから見える風景っていうのも
ああいうものなんだろうね、って感じ。

結局さ、世界はどんどん近づきながら
どんどん住みにくくなっていってる、ってことよ、現実にね。

p.s.
このミュージックヴィデオ出身の監督も、注目していい!
次回作が勝負か!?
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