Happy Hour~南の島とダイビングとノスタルジー~

Travel Journal

バリ島
プラマ・サヌールビーチ 2017年12月23日~30日

12月23日(土)

 搭乗予定の機材が到着遅れのため、出発が1時間遅れの12時発になりました。機内は2/3位の乗客でした。フライトは順調で、到着も1時間遅れの18時でした。

   

 ングライ空港はアグン山の噴火の影響でガラガラ、イミグレーションがすいすいできて良かったけれど、観光客が少ないとバリ島は困りますね。
 空港の両替の交換レートは116でした。現地ガイドと落ち合っていざホテルに、車中の会話でこちらは何回も来ていると話したのですが、ガイドさんオプショナルを勧める勧める。観光客が少ないのでしかたがないか。
 バリ島は道路の渋滞対策で、地下道を建設中だそうです。

   

 20時頃プラマ・サヌールビーチホテルに到着、いつもの375号室は改装工事中なので、今回は328号室に通されました。ビーチフロントではありませんが、海に向かって正面なので、ベランダからはビマステージ、奥にプール、さらに奥に海と一列に並んで見ることができます。

   

 さて、とりあえず水の買い出しにポプラにいって、夕飯は通り道にある夏にオープンしたリトル・マルスで、Rp55のナシチャンプルセット(アイスレモンティー、デザート付)を食べました。

   

12月24日(日)曇り時々雨

 6時に起床すると外はぽつりぽつりと雨が、今回はダイビングをしないので朝食はゆっくり食べられました。
 今回唯一のツアー「チョコレート工場見学」のために8時半にロビーに行くと、もう迎えが来ていました。ツアー会社から委託されて、ガイドの所有する車で案内をするそうです。
 申込時の説明と違って日本語が堪能なガイドさんでラッキー!「昔のサヌールは海がきれいだったが、近くを埋め立てた影響で土砂が流れてきてだめになってしまった…」なんて話を車内でしてくれました。
 ホテルから1時間強でPodのチョコレート工場に到着、象に乗るアトラクションと同じ敷地らしく、敷地には象が何匹もいます。

   

 受付を済まして、早速カカオ農園に連れて行かれました。スタッフの女の子が英語で説明してくれます。雨は上がっていたが、農園は足元が悪く蚊も多かったけれど、初めて見るカカオの木や実、その場で取った生のカカオの実の試食は貴重な体験でした。

   

 農園の見学を終え、今度は工場の見学、収穫したカカオの発酵、乾燥、粉砕、ねりと一通りの行程の説明を聞きながら、それぞれの工程でのカカオを試食します。甘い味、何ともいえない味、そしてカカオらしい味へと変わっていくのが不思議でした。

   

 最後にお店でチョコレートになった商品を試食、カカオの包有量や加えるテイストで色々な味が楽しめました。

   

 さて見学が終わっていよいよチョコレート作り体験です。ベースのカカオの割合を選んで、トッピングを3種類選びます。用意されたチョコレートを象の型に流し込んで、トッピングを乗せるとできあがり。チョコレートが固まるまでの間、敷地内を散策しました。象はたくさん飼われており、次々と観光客を乗せて敷地内を歩いています。

   

 12時になったのでチョコレート工場の坂の下のレストランでランチ、これもツアー代に含まれています。ランチを食べ終え、ホテルまで送ってもらって終了です。

   
   

 14時、ハーディーズにウオーキングをかねて買い出しに出かけました。町中も道路も人や車が少なく、道路を渡るのも余裕でした。出発前に倒産したようなことを聞いていましたが、お店自体は営業していました。しかし、品数や種類が少なく、空いている棚もちらほらありました。

 シャトルバスは通常運行していたので帰りはバスに乗りました。今夜はクリスマスディナーに参加するので、その前にジムで汗を流してお腹を減らしました。外は天気が悪いので、ビーチもプールも人がいません。

 夜はTirtaのクリスマスビュッフェパーティーに参加します。BasilicoやLadaのディナーも人がいっぱいでした。というわけで、珍しくBamBooの方はゲストは少なめでした。Tirtaのパーティーはディナーの後、子供たちによる合唱、そしてサンタが登場、何かにつけ「ホッホー」といっています。今回はダイビングをしないので、久しぶりにクリスマスイベントに参加して、十分楽しんでお腹もいっぱいになって部屋に戻りました。

   
   
   

12月25日(月)雨

 今朝はシンドゥー市場の朝市に行くために6時起床、しかし、着替えている間に雨が降り始めてきました。仕方がないので、Tirtaにいって朝食を食べました。雨はまったくやむ気配がないので、今日はお部屋で読書かな…、なんて考えながらビーチを眺めていると、この雨の中でもビーチロードを走る外人さんがちらほら…。

   

 朝食を終え、部屋に戻って二度寝、部屋掃除のチャイムで目が覚めた。外はまだ雨が降っている。こんな天気の日はバリ島でも寒いので、10時にサウナに暖まりに行きました。ジムはこの雨で暇をもてあましたゲストで混んでいました。

 お昼近くなっても雨がやまないので、Bambooにランチを食べに行きました。さすがのBambooも空いていました。

   

 12時半、雨がやんだぞー!ということで、両替のためハーディーズ行きのシャトルバスに乗り込みました。

 サークルKで両替と唐辛子味のかっぱえびせん「OISHI」を購入し道を渡るちょうど帰りのシャトルバスが来たので、ホテルに帰りました。お天気が悪いので飲むぞーということで、今度はポプラに買い出し。14時から部屋飲みだ。

 飲んでいるうちに薄日が差してきた。よし、ビーチに行くぞ!お日様が出るのを待ちかねていたゲストたちでビーチもプールも大賑わいでした。

   

 17時半、シンドゥー市場に抜けて歩いていると、すぐにベモが声をかけてきました。二人でRp2500だといったのに、降りるときにRp5Kと言い出しました。まあ、これも織り込み済みです。

 朝市と違って、建物前の広場に屋台がたくさん並んでいました。BaliスタイルのナシチャンプルRp25K、マカロンRp17K、お好み焼きRp17K、バクソーRp15K、お腹いっぱいです。腹ごなしにホテルまで歩いて帰りました。

 20時近く、部屋に戻ると小さいクリスマスケーキが置いてありました。そして外では花火が上がって「メリークリスマス!」

   
   

12月26日(火) 曇り後晴れ後曇り

 今日こそ朝のシンドゥー市場に行くために5時に起床、小雨が降っていたけれどすぐにやみました。

 車もバイクもほとんど走っていません。6時頃市場に到着、MOMOGI1箱Rp10K、バナナ一房Rp10K、マンゴスチン6個でRp20K、やっぱり市場は安い!

 帰りは市場の出口にいたベモのドライバーに声をかけられ、ホテルまで2人でRp50KをRp30Kにしてもらいました。

   

 ちょうど朝食が始まる時間なのでTirtaにいくと、時代ですねぇ、グルテンフリーのパンが置いてありました。さて、プールに陣取りですが、チェアーは空き空きです。寝転んで本を読んでいるとだんだんと日が差してきて暑くなってきました。プールでは日本人の女子会がはしゃいでいます。今回、噴火の影響でバリ島への観光客が減っていますが、プラマはいつもはあまりいない日本人ゲストが、今回は多いという不思議なことになっています。

   

 11時にランチを食べにビーチのワルンに行きました。シーフードミックスグリルRp65K、TeaCup Rp10K、傍らにおやつを売っているおじさんがいて、海水浴に来ているローカルの親子が買っていました。ランチを食べていると空に黒い雲がわいてきて一雨来そうな雰囲気です。そそくさとホテルに向かう道すがら、マッサージやお土産さんも雨に備えてベッドなどを片付け始めています。

   

 部屋に戻って一眠り。14時にプラマのクラブラウンジでアフタヌーンティーをして、ビーチを散歩しました。メルキュールの先のワルンLISAが閉店してしまったようです。

   

 16時頃ジムに行って、17時にハッピーアワー、ほろ酔い加減でパダン料理屋に行きました。なんと注文すると料金が書かれたカードが渡されるようになり、明朗でわかりやすい会計になっていました。味の方は変わらずおいしいままでした。

   

12月27日(水) 晴れ

 今日は朝からいいお天気です。いつものようにTirtaでモーニングビュッフェを楽しみます。このときはまだ、この後起こる不幸を知るよしもありませんでした。

   

 お昼はワルンクチルにいきました。「赤いご飯、白いご飯、黄色いご飯?」と聞かれるので、色を選んで、あとはこんな感じで食べたいおかずを指させばOK。おかずの数によって値段が変わります。このときもまだ、この後起きる不幸を知るよしもありませんでした。

   

 相方が16時からホテルのスパを予約していたので、飲んで時間をつぶそうとビールやつまみを買い込んで、さて、汗をかいて喉を乾かして気持ちを高めようとジムに行ってランニングマシンで走っていたときに事故が起きました。

 マシンで転び、ベルトで後ろに押し出されたときについた右手首が「ボキッ」、5年前に自宅で左手首を骨折したときと同じ感じ、いやこれは捻挫だ、しかし、手首が骨折特有の曲がり方をしている。引っ張って戻そうとしてみるも、無情に曲がったまま、不思議と痛みはない。嘘だろ、こんなところで骨折してどうしたらいいんだ…。

 珍しくジムにはゲストが多く、居合わせたトレーナーが対応してくれました。コンシェルに連絡してくれてとりあえずホテルの医務室に連れていかれました。医務室のDr.は骨折しているので病院に連れていったほうがいいということで、バリ・インターナショナル病院に行くことになりました。

 連れはもうスパに行ってしまったかな、部屋に行くと今まさに出かけようとするところでした。驚く連れ。とりあえず病院に行く支度をしてロビーにいきました。ホテルのタクシーで病院に、まてよ、ツアー会社の緊急連絡先に電話してサポートしてもらおう、連絡すると迎えに来てくれるらしいが時間がかかるとのこと、やっぱりタクシーで病院にとにかく行こうということでホテルのタクシーで病院に連れて行ってもらいました。

 クタの病院まで片道Rp160K、ドライバーさんはとてもいい人で帰りまで待っていてくれるそうです。心細い、相方がいて良かった、以前のように一人旅だったときは気楽で良かったけれど、やはりこういうことがあると連れがいるのは心強い。受付ではホテルの方で連絡を入れていてくれたので、スムースに受付ができ、しばらくしてレントゲン撮影や診察が始まりました。日本人の通訳と電話で話しながらなので、言葉の心配もなくてよかったです。

 応急処置で固定をしてもらいましたが、整形のDr.が18時頃来るので、正式な診断はその後ということでロビーで待つことになりました。冷房が強くて寒い。Ns.が上掛けを貸してくれましたが、すかすかの綿のシーツのような物だったのでないよりまし程度でした。待っている間、次々と患者さんが来ます。それも観光客っぽい人たちが…、結構旅先でけがをしたり具合が悪くなったりする人がいるんだなあ。

 結局19時近くなって整形のDr.が来て、レントゲン写真を見ながら説明をしてくれました。診断名は「右手首橈骨遠位端骨折」スマホで正常な骨の写真を見せながら、私のと比べて絵を描きながら状態を説明され、複雑骨折なのでプレートで固定する手術をした方がいいと勧められました。

 ここで手術?不安…、でもしないと変なことになってもいけないし、費用は約100万円、保険がきくかな、明後日帰りの飛行機に乗れるのかな、色々考えて、通訳さんを介して話をしながら手術をしてもらうことにしました。

 今からという話もありましたが、安全のために明日手術することになり、食事制限のことなどを確認して、入院も勧められましたがホテルに帰ることにしました。遅くまで待っていてくれたドライバーさんにはお礼の気持ちも含めRp400Kを渡しました。明日病院に行くときも指名してくれということで、7時に病院にいくために6時にロビーで待っていてくれることになりました。

 ホテルに着いたのは20時を過ぎていましたが、軽く夕飯を食べて、シャワーを浴びて、眠りにつきました。

12月28日(金)晴れ

 朝ご飯は食べられません。持ってきたクレジットカード全部と現金をもって連れと病院に、手術は11時とのことで、病室に連れて行かれ、手術着に着替えて、ベッドに寝ると点滴のルートを取って水分の点滴が始まりました。その間、血液検査や何かの薬の注射がありました。

 相方は、町に出て自分の食事を買ったり両替をしたり明日の飛行機のシティーチェックインをしたり…、助かります。

 Dr.の都合で手術は午後になりました。午後になっていよいよスタート、局所麻酔かと思ったら全身麻酔とのこと、点滴のルートから薬を入れられて、「もし目を覚まさなかったら…」なんて相方と話をしてストレッチャーに乗り移ったところまでは覚えていたのですが、そこから先の記憶がなく、目覚めると病室のベッドに横たわっていて手術は終わった後でした。

 しばらくするとあらかじめ選んでおいた食事が出されました。味はマイルドでおいしくいただけました。今夜は入院していくようにいわれましたが、「ホテルに帰りたい」といったら、痛みがなければいいけど明日も病院に来るようにいわれ、ホテルに戻れることになりました。

 ドライバーさんに電話をして病院まで迎えに来てもらい、ホテルに帰り夕飯を食べてシャワーを浴びて、最後の夜をホテルでゆっくり過ごしました。

12月29日(土)晴れ

 朝、事情を知っているスタッフが「大丈夫?」と声をかけてくれたり、腕をつってるので、「どうしたの?」ときいてきたり、骨折ってなんていえばいいんだろう?

 幸い痛みもあまりなく、昨日ホテルに帰ることができたのでTirtaで最後の朝食を食べることができました。

 いよいよチェックアウト、迎えに来たツアー会社の係員は術後の連絡で事情を知っていたので、病院まで送ってもらうことにして、その後は自分たちで出発まで過ごすパラディラホテルに行くことにしました。

 病院では手術をしてくれたDr.が診察、固定を外して、糸を1本切って、ドレーンを抜くと、手首を「ぐいっ」と動かされ(痛たっ)、再度固定しておしまい。あとは日本の医者に診てもらって、抜糸は1週間したらしてもらってということでした。

 パラディラホテルにブルーバードタクシーで向かいますが、さすがに年末になって,クタの町中は大渋滞でした。始めは高速道路を使うといっていましたがインターチェンジにたどり着けず、引き返して地道に一般道を時間をかけてやっと到着しました。ホテルのツアーデスクのスタッフたちも気遣ってくれました。

 夕飯は近くにある前回いったレストランで食べ、戻ってから何とかシャワーだけ浴びて、後は出発までのんびり、空港に送ってもらって、無事帰りの飛行機に乗って日本に帰ることができました。

今回事故を経験しての反省点

○海外でけがや病気になることは「ある」という意識で準備しておかなければならないことを身にしみてわかりました。

○海外旅行保険はゴールドカードで保障されるから安心、と思っていたが、具体的なことを確認していなかったために様々なことで困ってしまいました。特に、カード会社の緊急連絡先(サポートディスク)も確認しておく必要がありました。

○現地で治療代を払うためにクレジットカードが使えたのは良かったが、限度額等きちんと把握しておくべきでした。カードを複数枚持って行ったので、今回は限度額内で収まりましたが、そもそもカード保険ではサポートやカード会社が支払いをしてくれるサービスもあるので、それを確認しておく必要がありました。

○結果的に治療代等今回のケガにかかった費用は全額カード付帯の保険で返ってきたが、現地のサポートディスクの連絡先等をあらかじめ把握していれば、サポートが受けられたり治療代を本人が立て替え払いしなくても済んでいました。

○タクシー代等、現金も必要なので、ある程度の額は常に現地通貨に両替して持っておく必要があります。残った分の再両替はロスが出るが、リスク管理代だと思えば仕方がないですね。

○今回、メジャーな観光地であるバリ島だったため、病院もクオリティーが高く、通訳もいたためきちんとした治療をしてもらえましたが、過去に訪れたところで、もしこういう事態になったらどうなっていたか不安です。旅行先の選定はこういったリスクも考慮すべきですね。

 診断書と病院でもらったお薬レントゲン写真と入っていたチタン製プレート

後日談

 バリ島のDr.は固定に使ったプレートはとらなくても大丈夫といっていましたが、やはり体内に異物が入っているのは気持ち悪いので、8月に手術をして取り除きました。抜くまでは手首の痛みが完全には取れず、動かすときの違和感が残っていましたが、抜いた後はすっきりとしました。

 負傷したときの術後と違って、プレートを抜いた手術の後はすぐに痛み等とれ、ほぼ通常の生活ができました。傷口はテープで3ヶ月ほどケアをしたので、割ときれいに直りました。

 プレートをとったからか、単に時間の経過からかわかりませんが、プレートを抜いた後は明らかに楽になりました。個人的にはプレートを抜いたのは正解だったと思います。

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