バトル・ロワイアル  |
[VIOLENCE]
|
2000.12:日本映画(東映) |
監督:深作欣二 |
CAST-1:藤原竜也/前田亜季/山本太郎/安藤政信/ビートたけし/栗山千明/柴咲コウ |
CAST-2:塚本高史/高岡蒼佑/小谷幸弘/石川絵里/神谷涼/三村恭代/島田豊/松沢蓮/本田博仁/新田亮/
池田早矢加/永田杏奈/金澤祐香利/加藤操/日向瞳/石井里弥/金井愛砂美/花村怜美/柴田陽亮/
郷志郎/増田裕生/広川茂樹/三原珠紀/嶋木智実/佐野泰臣/日下慎/西村豪起/山口森広/
大西修/横道智/内藤淳一/木下統耶子/関口まい/馬場喬子/野見山晴可/井上亜紀 |
CAST-3:岩村愛/前田愛/美波/竜川剛/谷口高史/中井出健/深浦加奈子/宮村優子/山村美智子/他 |
近未来ヴァイオレンス…「BR(新世紀教育改革)法」施行…「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」、中学生同士の殺し合い…内容の過激さで政治屋の先生連中を大騒ぎさせるなど宣伝も成功、ロングランでヒットした作品 |
【STORY】 アジアの某国、不況と失業者、自信を無くした大人達、荒れる学校… 報道陣に囲まれた”血だらけの少女”の姿… 城岩中学・1年生…エスケープした生徒達、1人立ち尽す教師・キタノ、遅刻してきた中川典子の目前、同級生の国信に斬りつけられる、血だらけのナイフを拾う典子…2年後、修学旅行のバス、笑い声が響く中…七原に手作りクッキーを渡す典子、2人で撮った写真… ガスマスク姿の運転手達?………覚醒、どこ?見知らぬ生徒2人。ヘリ、兵士を引連れキタノが出現…「今日はみなさんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」…黒板に書きなぐられた”BR法(新世紀教育改革法)”…「この国はすっかりダメになりました、だから…ある法律(ゲーム)を作りました」…ビデオ再生、能天気お姉さんのゲーム説明、毎年選ばれる1クラス、設定されたフィールド、殺し合い…最後の1人になるまで続く、期限は3日、決着をつけられなければ全員が死…(期間中の対象者の行為はその罪を問われない、残った者は強い大人として優遇される)、反対した担任・林田の死体、バトルを管理するキタノ、騒ぐ女性徒に投げられたナイフ…、首輪が全てを管理、逃げれば(無理に外しても)爆発…怒る国信、見せしめの爆死、荒れる七原を止める仲間達…「みんなは必死になって戦って、生残る価値のある大人になりましょう」 更に続く説明、6時間毎の放送…狭められて行くフィールド情報(入れば爆発)、1人ずつ荷物(水、食料、地図、それぞれ異なった武器)を受取らされ、散って行く40人(42-2)… 典子を待っていた七原、戦闘開始、状況を受入れた者、戦闘を早めるための転校生…川田と桐山、戦闘放棄して心中したアベック2組…、七原と典子、施設で同室だった国信(死亡)の話、彼が好きだった典子、彼に替わって典子を守ると…複雑な気持ちの典子。桐山の大量殺戮、ゲームに乗った相馬光子… 6:00の放送…立入り禁止区域と読み上げられる死者の名前(残り28人)…本当に始まってしまった・の・だ…
◇
|
凄い映画が作られたものだ…”強制的な死”というファクターを使い、実に様々なタイプの人間を描き分け、それぞれの背景とその問題点をあげていく、…従う人、どうして良いか分らない人(動く人、固まる人)、模索する人、放棄する人、理解して死を選択する人、やられる立場の人、やらざるを得ない人、やる側に回ろうとする人、他人を信じられる人、信じようとする人、信じられない人、自分しか信じられない人、自分で自分を信じられる人、人のイタミというものがわかる人、わからない人、理解したときには死に直面している人、守るものがある人、守りたいものがある人、無い人、誰を&何を信じたら良いのか?あなたの隣にいる人は…信じていいの?誰が正しく、誰が間違っているのか?何が正しく、何が間違っているのか?モラルって何?一体、どうしたらいいのか?誰も道を示してくれるわけではない、特に現在の日本では…リセット不能のゲームに、彼らが出した結論は…それでも進むこと…
公開に先立ち、文部大臣が大騒ぎ[宣伝に仕掛けられた?]…しかし想像力欠如、表面しか見えず、この映画が何を言わんとしているのかを全く理解できない…何十年も映画も見たことがなく、エンターテインメント作品の何たるかも理解できない硬化した頭…世の中からすっかり乖離してしまった政治屋、まあ時代錯誤も甚だしい●政権の大臣だけど…公開中止の大騒ぎ、映倫に圧力?もう●●すら超えて…、開いた口が… 将来に対するビジョンも持たず、その場限りの権力闘争に明け暮れ…国民の大多数のやる気を削ぎ続けた…政治屋さんこそ、反省すべきなのに…
余談、前田亜季は良い、化けましたね!今後、期待します…
年齢的に中学生としては苦しい方がおりますが…まあ、それぞれ適役ですので…まあ良いか…、しかし年齢なんのそのの深作監督はやはり凄い (2002年・秋:追記)前立腺ガンを告白した深作監督、医者は止めたが、「もう1本だけどうしても撮りたい」と…そして「バトルロワイヤル2」の作製を発表、2003年公開予定、見に行きます |
|
(渋谷東映) |