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「さそり座」
猟師のオリオンは、いつも 「自分が一番、強いのだ。この世に自分より強いものは、絶対に無いのだ。」 と思っておりました。 |
その上、 「このこん棒をもってすれば、どんな猛獣だって、いちころなのだぞ。」 と言って、森の中の動物たちを殺しては、自分の自慢ばかりしておりました。 |
この自慢話のことがオリンポスに住む神々の耳に入りました。 |
その中でも、いつも憎んでいることに有名な女神ヘーラはこれを聞きました。そうするとヘーラは激怒して、オリオンを暗殺する計画を企てました。 |
ヘーラは大さそりに「 あのオリオンのところへ行って、その猛毒でオリオンの足を刺し てやりなさい。」と命令をしました。 |
そして、森の中をオリオンが歩いているところを見つけた大さそりは、木の陰に隠れて、オリオンがやって来るのを待ちました。 |
大さそりはオリオンがやって来ると、木の陰からはい出て来て、オリオンを刺そうとしました。 |
しかし、オリオンは 「なんだ、さそりか。この足で、踏みつぶしてやる。」 と言って、右足を上げてさそりを踏みつぶそうとしました。 |
すると大さそりは計画どうりにスッと移動して 、オリオンの左足を突き刺しました。 |
いくら勇士のオリオンでも、さそりの猛毒には、ひとたまりもありません。オリオンの体中にさそりの猛毒が回り、もがき苦しみ、しばらくしてオリオンは地面に倒れてしまい、ついに息が途絶えてしま いました。 |
オリオンを刺したさそりは、オリオンを殺した ごほうびとして、天空に上げられて星座のひとつになりました。 |
さそりに刺されて死んだオリオンに好意を寄せていた、月の女神アルテミスによって、星座としてオリオンは天空に上げられました。 |
オリオンは星座になっても、この大さそりを恐れており、さそりが東の空から昇って来ると、オリオンは急いで西の空の下に隠れて入り、さそりが西の空に沈むのを見届けてから、東の空から昇ってくるのです。 |