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「てんびん座」
この世が「金の時代」であった頃は、三百六十五日ずっと一年中「春」の季節であって、果実、農作物、実が成り、 川にはお酒や乳が流れて、そこに住む人間たちは貧富の差が無く、戦争などの争い事も無く、平和に暮らしておりました。 |
そのため神々たちも人間と一緒に下界に住んでおりました。 |
大神ゼウスと女神テーミスとの間に生まれた「女神アストレア」が人間の良き友人として、正義を説いて聞かせることにつとめておりました。 |
やがて「銀の時代」になると、「春」、「夏」、「秋」、「冬」と「四季」ができました。 |
そうなると人間たちは、我が家を建てて、その中に住むようになり、食事をするためには、畑を自分で耕やして、種を蒔いて刈り入れをしなければならなくなりました。そうすると、力の強い者が弱い者たちをしいたげるようになりました。 |
これを見た神々たちは、あいそをつかして、天界へと引き上げて行ってしまいました。 |
しかし、女神アストレアは、この下界にまだ望みを捨てないで、踏みとどまって、熱心に正義を説き聞かせていました。 |
次の「銅の時代」になると、人間たちは嘘をつき、人をだまして、暴力や殺人などがはびこるようになりました。 |
そのうえ船を造り、海を渡って戦争を始めるようになりました。 |
そのようになると、お金や財産で骨肉の争いが起きて、親子、兄弟でも戦うようになりました。 |
このような堕落した世界に、女神アストレアは耐えられなくなってしまい、白い翼をはばたいて天界へ飛んで行って、「おとめ座」になりました。(おとめ座には、こういった神話もあります。) |
その時に残された「天秤」は空に上げられて星座になりました。 |