TB53 春風
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タイ
平成17年4月1日(金)午後10時、Fair Windのバウマン野上から突然三重まで同道すると電話があって、4月バカかと思ったら、ホンマに来た。
2日は午前4時頃まで酒盛りをして、正午頃起床するも雨。夜は筒井ボートもやって来て、日が替わるまで酒盛り。
海に面し周囲500mに人は住んでいないところだが、奇跡的に繋がったインターネット(CATV)で60ftのマルチハルを検索しまくって、南太平洋への放浪談義に花が咲いた。
筒井ボートの「タイが釣れとる」との報に接し、翌日も寝坊したが、10時半に野上さんと「春風」で出船。目標は大王崎沖・東4マイル。水深70〜80m。
既に漁船多数だったが、魚探を回しがら適当に錨を入れる。が、大阪湾でフネに乗っている野上がロープを100mほど出したところでクリート。水深70mの外洋で、そんなんでフネが止まるわけないやろ〜。流されて他の漁船にぶつかるで。
が、岩に引っ掛かったのか、アンカーが奇跡的に効いた。
しかしフネが泊まるまでは、タイがウヨウヨ写った魚探に、停泊後は猫一匹写らず。
潮と風の影響で、フネをポイントに止めるのはホンマに難しい。
野上さんはエサの付け方も知らない。
「言うて聞かせて、やって見せて、うまくできたら褒めてやる・・・ヨットと一緒や」と言ったら、「バウをやって見せよ」と返事が返ってきた。午後2時頃までに再度、200mのロープ付きアンカーを入れ直して釣りまくるも、釣果は金魚みたいな赤い魚2匹。鯛はカスリもしない。が、50mほど離れたフネが10分間で4匹ほど鯛を釣って、オッサンが手網を持って走り回るのが見える。
くっそー、漁師も怒ってこないはずや〜・・・と思っていると、1人で釣りを終えた「金太丸」が近寄ってきた。
「金太丸」は筒井ボートのお客さんで本業は地元の大工さん、釣りはプロ級、幸い私も顔見知り。
「どうやった〜?」と怒鳴ると、金ちゃんは指を7本出して、その後4本出した。それから1mぐらいの間隔を手で示した。
要するに、タイを7匹釣って、そのうち1匹は4kg、1m級ということ。
「そこは釣れへんやろ〜」と金太丸。仕方なく肯定すると、「そこは瀬〜と魚礁のちょうど真ん中や〜、タイはおらへ〜ん」・・・・・・・。
この太平洋で、なんでそんなことまでわかるねん?????
「アンカー上げて追わえて来〜い」

オオッ、神様、仏様、金太様・・・・・。
金太丸指定の然るべき場所にアンカーを落っことしてフネを流すと、確かに魚影がある。
しかし魚探には60mぐらいの所にしか魚影が無いのに、「棚は45mやで〜、コマセ蒔いて魚を浮かしてこ〜い」と言い残して金太様は帰っていった。

で、1匹目のタイは野上さんがゲット。
僕はさりげなく喜んでみせて、「タイはポイント次第で釣れるんや・・・」。
一方野上さんは、僕に先んじて2匹目を釣ったら、どないしょ〜と思っていたらしい。

実は僕もそう思ったので、リールと糸込みで1,500円で買った竿を追加で出した。道糸4号、ハリスは5号である。
電動リールには朝から全く魚信が無い。

と・・・ !
全部込み1,500円の竿にアタリがあった。サ、竿が折れる・・・糸が切れる・・・!!!!
ヘラブナ釣りってこんな感じなんやろか?いや、スピニングリールで下向きに50mも糸出さへんやろ・・・。
しかし折れなくて当前の竿、切れなくて当前の糸で釣るより、ずっと面白い。

ということで、僕のは野上さんのよりデカイ鯛(60cm)でした。
2人とも手土産ができたので目出度く投了。

・・・・「野上さん、私を師匠と呼びなさい」。
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