TB53 春風
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3匹目のカジキ
05年7月31日、3匹目のカジキを釣りました。
重さは150kg程度だろうと思いますが、特筆すべきは息子(小2年)と2人だけでフネを出して、釣り上げたことです。
やっぱ、カジキは大の大人が何人もかかって釣るものではない、究極のカジキ釣りは「老人と海」の世界?
ということで釣っている最中の写真はありません(釣るのに必死でした)。
大雑把に書くと、その日午後1時半頃から散歩がてらに出船。大王崎南5マイルあたりでカジキの道具を引いたら、ものの1時間もしないうちにヒット。
例によってトバシがドカン!と切れたのでスロットル全開、フネは黒煙を上げて前進。
但し今回は少し知恵がついて、フネをカジキの風下側に回した。
これはカジキとの長いやりとりの間にフネが風下側に流されるので、今回は最初からカジキをシーアンカーにする段取り。

さらにフネの船首尾線を風軸に対して直角に、左舷側をカジキに向けて停船。
なんでかって?
今回は事実上私一人なので、フネの船尾をカジキに向けてコントロールする余裕は無い。
もともと「春風」はエンジンが一基しかないから、その場回頭もしずらいので、ファイト中の操船は最初から諦めた。「春風」は風まかせに流すと風軸にほぼ直角になるので、最初からそうした。
で、左舷側をカジキに向けたのは、船尾の左舷側に電動アンカーウィンチのヤング君がおるから。。。

「ファイト」と言ってもカジキ君には悪いけれど、ヤング君を回しっぱなしにして、漁師仕掛けのロープを一重だけドラムに回し、引かれれば緩め、ロープが少し緩めば巻き取るの繰り返し。後は600m近く出たロープをひたすらコイルした。
その間もフネは風下側に流されていく。沖が風下側で良かったのですが。。。

ちなみに今回のカジキは3、4回、魚体全部が見えるほど高々とジャンプした。カジキのジャンプは壮観だし、ジャンプするとカジキは弱るのが早い。
 1時間余りでヒコーキを掴んだが、まだまだ暴れるので、ラインが切れないことを祈りつつ、フネを微速で前進させ、カジキを引っ張り回して弱らせた。

最後はカジキに銛を打ち込んで確保するわけですが、揺れるフネの上で片手にカジキの付いたライン、片手に銛というスタイルは素人父さんにはちょっと荷が重い。
そこで息子にカジキ付きのラインを引き込んでもらうことにする。体重は30kg 対 150kg。。。
「強く引かれたらパッと手ぇ〜離せよ!絶対にラインを体に巻き付かせたらあかんでぇ!」などと言いつつ。。。(後で母ちゃんに怒られた。。)

で、銛を両手で打ち込んで、ポイントは魚体を貫通した。後は定番、少年野球バットでカジキ叩き。。。

カジキをフネに上げるのも一苦労。海に入れたまま引っ張って帰ろうかとも思ったが、フネは沖に流されていて陸はちょっと遠すぎる。
船尾のゲートからカジキの角にロープを巻き付けてヤング君で引っ張るが、なかなか上がらない。
業を煮やして息子にロープのテーリングをさせ、私はカジキの角を引っ張ったら、ドーンという感じで波に乗ってカジキがデッキに上がってきた。二人とも尻餅をついていた。。。

それからフネを全速近くで走らせながら、筒井さんに「釣ったぜよ」みたいな電話を入れ、我が家の桟橋で十次郎に捌いて貰うことになった。もう夕刻も近かった。

沖から帰って深谷水道の橋の下を通ったときに、橋の上のおっさんが、驚いたように春風のデッキのカジキを見ておった。。。
「どうじゃぁ。。。」 ← 自慢の心理。
地元漁師料理の十次郎さん登場。
2匹目のカジキの輪切りスタイルではなく、普通の魚を捌くのと同じ要領で解体。
見ていると簡単そうだが、実は大汗もの。
カジキにくっついてきたコバンザメ。
一緒にデッキに上がらずに逃げれば良いものを。。。
息子が欲しがったので持ち帰った。
おまけ。
息子が我が家の桟橋で突いたザガミ。
これが結構美味い。
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