
諏訪之瀬御岳頂上 |
「トカラ」は霧島火山帯に属する火山列島である。
中之島と諏訪之瀬島には、今も噴煙を上げる御岳がある。二島の山がどちらもこう呼ばれている。これはトカラの人々が自然の強大な力を身をもって知っているからだろうか?
諏訪之瀬島の御岳は1813年に大噴火し、その後70年間人が住めなかったといわれている。その山が現在も活発な活動を続けている。
霧島火山帯の真上に「トカラ」の島々が位置していることは前に述べたが、そのおかげで各島には豊富に温泉が湧き出している。島民は無料でいつでも利用できるようになっている。
「トカラ」の人々は自然の脅威に晒されながらも、豊かな自然がもたらす恩恵に浴している。 |

諏訪之瀬御岳 |
ここトカラ一帯は、動植物分布の南限、北限を区切る渡瀬線上にある。その為か本土や沖縄とは違った多彩な生態系を持っている。
鹿児島県では、この貴重な生物群と自然の保護及びその利用という両面の目的から「トカラ列島」を1992年4月、鹿児島県立自然公園に指定。 |
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