大遷宮
穂高神社の永い歴史と伝統の中で、
最も重要で大きな祭りが、
二十年に一度行われる式年(定められた年)の
大遷宮祭(安曇野市無形民族文化財指定)。
神社の正殿を新たに造営し、
ご神体を遷すことをいいます。

平成21年はその年に当たり、
5月の寅の日寅の刻(5月9日午前3時)に、
穂高大神様に神殿へお遷りを仰ぐ
遷座祭が浄暗の中で行われます。

その目的は、
原点回帰・生成発展。
生まれ変わって、
若々しく永遠の発展を祈る事。

文明15年(1483年)の古文書に依ると、
7年毎に本殿は勿論のこと、
荒垣まで造り替える式年の遷宮制が確立し、
徳川時代に入り20年毎の式年の大遷宮祭と、
此の間2回(7年目、13年目)小遷宮が行われるようになり、
以後連綿として受け継がれて来たという。

平成19年1月20日に御本殿の用材「米栂(こめつが)」を
南佐久郡川上村の国有林(標高1,800メートル)より切り出し、
いよいよ大遷宮の諸準備が始まりました。

そして平成20年12月、初詣を目前に控え、
全ての工事が終わり、完成に至ったのです。

春真っ盛りの新緑の五月。
安曇野の一番美しい季節。
沢山の人々が集まり、
盛大な大遷宮祭となりました。
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