文房四宝(紙)

ここでは紙について説明します。
       
 
書道用紙の種類は無数にありどれを選んだらよいのかひじょうに難しいです。
小学校で使うようなパルプの半紙では、ツルツルしすぎて平面的な表現になりますし、手漉きの半紙では良い表現が出来ても、高価すぎてたくさん書けません。
手漉きの原料を使って機械で漉いた、機械漉き半紙というのがありますので、さがしてみて下さい。値段も手ごろで書きやすい紙がそろっています。
作品のときは出来るだけ手漉きの紙を使って下さい。作品に表現の幅が出ることと、裏打ち(額装などのとき作品しわを伸ばす方法)のとき水にぬらしますが、破けにくく作業がしやすくなります。
 
 
画仙紙の大きさ
 
漢字に使用する画仙紙(がせんし)について説明します。
 
半紙以外の縦長の大き目の用紙を一般的には条幅用紙と言っていますがたくさんのサイズがあり、書初めなどで使用されます。書道では条幅は半切(左図参照)を軸物(掛け軸)にしたものを言います。
画仙紙はいろいろな大きさの紙がありますが、一般的には、大画仙、中画仙、小画仙と呼ばれる三種類の紙が多く用いられています。
中でも小画仙の全判の紙を「全紙」と呼び、現在の書道界ではだいたいこのサイズが基準となっています。
 
全紙を基準として縦に半分に切ったものを「半切(はんせつ)」、縦に四分の一に切ったものを「聯(れん)」、残りの四分の三を「聯落ち(れんおち)」と呼んでいます。
又、全紙を基準として縦に一枚の半分を継いだ「長判(ちょうばん)」等があります。
少し前まで、それぞれの用紙はあらかじめ用意されているのではなく、自分で全紙を切ったり、継いだりして使っていましたが、今では左の図にあるすべてと、二八などと呼ばれる展覧会専用の用紙などが一枚もので漉かれています。
 
画仙氏の原料
 
画仙氏の原料は、木の皮、草、稲わら、木綿のくずなど植物の繊維です。いろいろな配合のしかたでいろいろな書き味の画仙紙が出来ます。
 
 
料紙について
 
仮名の用紙は料紙(りょうし)と呼びます。むかし仮名は中国から伝わった漢字をもとにつくられ、日本独特の文字として発達しました。
仮名に使う用紙は漢字の用紙と漉き方やサイズが異なり、分かれて発達をしてきました。
料紙の寸法は、基準になる大きさは、壊紙(かいし)判と言って幅約48cmx長さ約36cmのサイズです。それを左の図のように色々な大きさに切って半壊紙・短冊・色紙・豆色紙・カルタ等のサイズとして使用します。
料紙は日本的に淡い装飾をしたものが多く、古筆(古い時代の仮名作品)に用いられた主な料紙で
 
みちのく紙ー装飾のない料紙で手紙や宮廷公事やメモなどに用いられました。
 
唐紙ー型文様を彫った版木に胡紛や雲母(きら)を塗って摺り上げたもの。
 
装飾紙ー金銀の切り箔・砂子・雲母をちりばめたもの。
 
下絵料紙ー料紙に金銀泥や顔料で植物や花鳥水蝶等を描いたもの。
 
染紙ー色々な技法で染めたもの。
 
等があります。
 
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Last updated: 2005/12/2