●バックアップしてくれる書道団体
ほぼすべての書道教室は何らかの書道団体に属していて、団体の級や段の認定が受けられるようになっています。
まず、その団体がどのようなものか知る必要があります。
個人か、法人か、法人であれば会社組織か、社団法人か、財団法人か、それによって取得する級や段の価値が違ってきます。
次に、指導する先生の書に対しての知識や技術がしっかりしているかどうか。
たとえば、教室が最高の団体(財団法人=文科省認可)に属していても、通信教育で資格を与えている法人もあり、そのような指導者は漢字の半紙の手本はそこそこ書けても、半切(俗に言う条幅)以上の大きさのものや、仮名や実用書道(賞状や表札等)は出来ないことが多くあります。
こういう教室を業界では、「趣味者の内職的書道教室」といいます。
(趣味者とは、通信教育等で趣味でやっていた「おけいこ」から転じて、簡単に取得出来る資格で開業していて、書の知識や技術の乏しい人)
以上のようなことは、とても大事なことです。
●他に注意することを箇条書きにまとめます。
▼生徒の目の前で手本が書けるかどうか。
※出来ない先生が意外と多いです。
▼書道師範や書道教授等の免状に惑わされないこと。
※お金で取れる資格です。
▼先生とマンツーマンで指導が受けられ、気軽に疑問点も聞くことが出来るかどうか。
▼教室は騒がしくないか。
※注意出来ない先生が意外と多いです。
▼用具(筆や硯や墨)用材(半紙その他)についての知識があるか。
※特に筆の状態が上達を左右します。生徒の筆を常に注意して最良の状態でおけいこさせることが出来るかどうか。
▼始まりと帰りにきちんと挨拶がされているかどうか。
▼お金のかかる公募展への出品を強制したり、高い用品を売りつけたりしないか。
以上のことは、入会の問い合わせのとき、その教室の先生に直接聞いてみてください、聞きにくい部分はすでに習いに行っている人から聞くなど、出来るだけ情報を得るようにして下さい。入会してからでは遅いです。
※きちんとした、自信のある指導者は怒りません。怒るということは自信のない証拠です、入会はやめましょう。