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ボルケーノ

イキトレイルで見かけた「キジ」旧火口イキの中イキトレイルで見かけた背丈ほどあるシダの芽

キラウエアの旧火口のひとつイキへのトレイル

キラウェアの不思議な話

私達が滞在したパハラは、ボルケーノ方面に比較的近い位置であり、
キラウェアに住むと言われる、女神ペレにまつわる話を、幾つか聞くことがありました。
ボルケーノ周辺では、数多く不思議な出来事が起こる…、と土地の人は言います。
これはその人から聞いた話です。

娯楽施設のないパハラ。
ある日、友人3人と連れだって、闘鶏観戦(ギャンブル)にヒロへ出かけた時のこと。
朝早く、日が昇ると同時に、車1台でボルケーノ方面へと向かいました。
後部座席の2人は、ぐっすり寝ていましたが、
運転手と助手席に座っていたご本人は、上り坂にさしかかった頃、不思議な感覚に気がつきました。
木が1本も見えないのです。
その上、エンジン音もなくなり、それはまるで飛行機に乗って離陸していくときの感覚でした。
目を合わせた二人は「あんたもおかしいと思うか?」「ああ、とってもおかしい」
「おかしいなぁ、全く音がしないし、なんにも見えない」
そんな会話をすると、間もなく、エンジン音も戻り、木が見え始めた、というのです。
…その日は勝って勝って、大儲けして帰ってきたそうな。
奥さんは、「今でも信じられないし、信じてないけど。
そのまま黙ってたらgone to hevenかもね!!」と大笑いしてましたが。

それから、この方のご親戚、TIMEの表紙にもなった溶岩男、山口さんの話は有名です。
1990年の噴火でカラパナの町が飲み込まれてしまう、少し前、
山口さんが以前経営していたカラパナにあるカラパナ・ストアに、
年老いた女性が、「食べ物を何か恵んで下さい」と現れたそうです。
可哀想に思った山口さん一家は、その老人に食べ物を分けてあげました。
そして1990年、町は一面溶岩でおおわれたのですが、
不思議なことに、溶岩はこのストアだけを避けて通ったそうです。
町の人は言います。「あのおばあさんは、ペレの化身だったんかねぇ?」
その時の写真を何処かで見かけたのですが、何処で見たか忘れてしまいました。
すみません(恐らくボルケーノハウスかトーマス・ジャガー博物館のどちらかです)。
お店の周りをぐるり残して、あたり一面溶岩で覆われたストアを写した上空写真は圧巻でした。

キラウェア火山へ

私達が訪れた初日は、チェーン・オブ・クレーター・ロードが噴火活動再開に伴う火災で閉鎖。
オープンはクレーター・リム・ドライブだけでした。
誰に聞いても火事だから、というだけで、いつオープンするか人によって意見はまちまち。
ナショナル・パーク域に車が入ると、AMラジオでインフォメーションが受信できました。
エントランスに入る前に、予めラジオやテレフォンサービスで溶岩情報を確認しておくと、
空振りがなくて良いと思います。
レンジャーが白人に説明していたのを横で聞きかじっていたら、
どうやら一週間くらいかかるらしいことが漠然と分かりました。

せっかく来たので、トーマス・ジャガー博物館へ寄り、クレータートレッキングに挑戦。
サーストン・ラバ・チューブ見晴らし台に車を停めてから、キラウェアイキへ降りるトレイルへ入る。
ここにはトイレがないので、必ずボルケーノハウス周辺を利用してから臨むことをお勧めします。
1959年に噴火したこのイキ・クレーター。
パハラの近所の日系人に後で聞いたところ、噴火当時、それはそれは高く赤い溶岩が吹き上げ、
花火のように美しかったとか。
「幼い長男連れて、お弁当こさえて夜、車で見に行ったよ!
あまり綺麗だったから、近寄りすぎて、レンジャーにさがって!って注意されたねぇ」
実際に見た人に会えるなんて。その方がオドロキでした。

イキ・トレイルは比較的歩きやすく初心者向けのハイキングコースなので、
子供連れでも、ガイドに頼まなくても充分に楽しめます。
ここでもトレイルで出会う人同士、やはり「Hi!」と声を掛け合います。
クレーター底への上り下り途中、背丈の大きなシダやオヘロベリーなど、
日本では見られない植物が多く観察できました。
固い溶岩に、植物がしっかりと根を張っている姿には、大地の息吹を感じました。
クレーターの底を歩くと、所々白くなっていて、そこから水蒸気が吹き出しています。
触ると熱く、自分の立っている所が活火山の噴火口底なのだ、と改めて感じさせられます。
また、天候は変わりやすく、小雨が降ったと思うと、またすぐ日が出て蒸し暑くなりました。
衣服は脱ぎ着がしやすく、防水の効いたものを持参したほうがいいでしょう。

チェーン・オブ・クレーター挑戦2回目、またしても通行止め。
ヒロ方面へ向かい、ケアアウを右折。
カイムに出て、溶岩で潰れた町カラパナを見に行きました。
途中、豪雨にあいました(午後、この辺りはたいてい雨だそうです)。
カラパナの村はなく、永延と続くのは、溶岩だけ。
カイムのちいさな土産屋の前に車を止めて、若い椰子の木が植樹してあるのを頼りに、
黒い溶岩を歩き、海岸へ向かいました。

入り口付近の足下の溶岩に、模様のついた小穴がぽっかりと幾つかあいていました。
冷えかかった溶岩に果実が落ちて、きっと形だけ残ったのでしょう。
最初はパイナップル? と思ったけど、大きさから言って、ハラの実だと思います。
一面真っ黒なのに、この辺りはハラの葉がそよぐビーチだったんですね。
その変化が分かり興味深いです。
海が見え、ほんの少し、黒砂の海岸が残っています。
でも、海は荒く、とても泳げない。
足場が悪いけれど、海岸の溶岩づたいに西方向へ歩いてみました。
何処まで行っても溶岩が続くだけで、なにも見えません。
遠くに、段々になって形成された緑の山肌を、
黒い溶岩が流れ落ちた大地が、マウナロア山麓までつながって見えます。
130号とチェーン・オブ・クレーターは以前つながっていたわけですが、
その130号の行き止まりさえ、今は草が生い茂り、ガイドブックの写真と様相が違っています。
10余年前のこととは思えないくらい、なにくわぬ顔の佇まいです。

スター・オブ・ザ・シー教会引き返し、スター・オブ・ザ・シー教会を見て帰りました。
その日は錠がかかっていて中には入れませんでしたが、
教会内のフレスコ画はヨーロッパのものとは違って、
とにかくカワイイ!写真に撮って、部屋に飾りたいくらいです。
中に入れなかったのが残念でした。

スター・オブ・ザ・シー教会

チェーン・オブ・クレーター・ロード3回目の挑戦。
レシート有効期間最終日で開通し、やっとのことで溶岩流が見られました。
結局、有効期限の1週間の間に3回通ったことになります。
海まで降りる道は長く、周りの景色も広大なので錯覚しますが、実はものすごい急な勾配。
ローギアでもかなり加速します。
終点で車を路肩に横付けし、行き止まりまで歩きました。
けれど、残念なことに、所々にロープが張られ、周辺は殆ど進入禁止。
レンジャーが何十人も待機しています。
通常ならトレッキングできるだろう海へ落ちる溶岩と水蒸気への道のりも封鎖。
よく見ると、熱で景色がゆがみ、黒い溶岩の中に赤いものが幾つもみえます。
夜に見たら、きっと美しい光景なのでしょう。
(もちろん街灯はひとつもないので、道に慣れていない私達は夜の行動は避けました)
行き止まりまで来ると、熱で服から出ている顔や手が熱く感じられ、
目の前に赤い溶岩がゆっくり流れ、まさに、更に手前へと行き止まりを動かす状況でした。
このとき、デジタルカメラと一眼レフを構えていた私達。
何故か二つともシャッターが下りなくなってしまいました。
デジカメの電池は昨日の夜替えたばかり。
一眼レフは溶岩と反対方向へ向けると切れるのですが、熱を放つ溶岩へ向けると下りませんでした。

「あれあれ?」カメラの調子を見ようと私達が溶岩観察者が群がる場所から少し離れた、その瞬間、
「ボンッ」ものすごい音とともに、黒いものが3メートルくらいの高さで飛び散りました。
観光客は悲鳴をあげて崩れるように逃げようとし、
逃げまどう大人の足下でひとり、小さな子供が火がついた様に泣き出しました。
一瞬、大人達の動きがとまり、みな子供に注目しました。
顔を押さえる子供の姿に、私も恐怖心が走りましたが、逃げる大人の足に押されて転倒しただけでした。
幸い火傷による怪我人はなく、それが分かると皆冷静さを取り戻し、
すりむいた子供に水を差し出したり、驚いて泣く他の子を慰めあい、
そしてレンジャーが立入禁止の黄色いテープを張りました。
ガスが溜まった溶岩が噴き出したのが原因のようでした。

突然のハプニングに驚きましたが、
普段堂々としているアメリカ人なので、緊急時もきっと冷静だろう、
と勝手に思い込んでいた私は、「パニックになるのは人間みな同じ」と変なところに感心していました。
しかし、さすがはプロ。
レンジャーだけは冷静に傍観してました。

活発な溶岩 爆発を受けて規制するレンジャー

爆発前の溶岩の様子と周りを取り囲むレンジャーたち

周辺のレストランについてひとこと

ボルケーノハウスのランチビュッフェはかなりおいしい内容です。
大人ひとり$12.5で食べ放題。
内容は、牛タンステーキ、チキン、パンにライス、ポキ、各種サラダ、各種フルーツ、
コナコーヒー、ジュース、ケーキ、ゼリーが食べ放題。
値段も質も、そしてテラスから見えるハレマウマウの眺めも最高でした。

ボルケーノ・ワイナリー手前のゴルフ&カントリークラブのレストランも手頃な値段。
豪華な内装のレストランなので、怖じ気づいて入る前にメニューを見せて貰いましたが、
ランチは$7前後からで結構安いです。

マウナロアロード

11号線はボルケーノ・ゴルフ&カントリークラブとパハラの中間あたりに、
マウナロアの登山口へのアクセスロードがあります。
ガイドブックには四駆車のみと書いてありますが、
登山口までは中央線もある舗装されたきれいな道なので、一般車でも充分登れます。
対向車は殆どありませんが、登山口までは坂が急で、車線の先が見えないこともあり
、スピードをできるだけおとして進みました。
登るほどに高原の雰囲気が増し、とてもさわやかな道で、窓を開けて走りました。

登山口はちょっとした小さなターミナルのようになっています。
ここにはピクニックテーブルとトイレがありました。
私達が行ったときは車が2台とまっており、登山準備をしている人がいました。
ここを過ぎて更に奥へ行く車道は、狭く、中央線はひいてあるものの、
車2台はすれ違えない幅もあり、片側が崖になった部分もあるので、
中央線の中心に乗るようにそろそろ進みました。
行き止まりまでそんなに時間はかかりません。
行き止まり付近には巨大なコアの木が立ち並び、
カマの刃の形をした平べったい葉がざわざわとそよいでいます。
よくみるとフワフワの緑の綿をまとったような木の幹があちこちに見られます。
(それがどういう植物なのかはよくわかりませんでした)
行き止まり左側にUターンできるくらいの場所があります。

みっちーさんご夫婦の東大島2003

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