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パハラとその周辺

パハラの町

パハラ・プランテーションコテージの1棟「オヒアハウス」

パハラのプランテーションコテージ
私達が泊まったコテージがある村、
観光客にはあまり知られていない、
ここ、パハラというビレッジについて、
土地の人の話を交えながら記してみたいと思います。

パハラの今昔

パハラは、ハワイ島の南、コナとヒロの丁度中間地点に位置し、
ナアレフとヴォルケーノビレッジにほど近い小さな村です。
マウナロアの山麓で標高は高く、コナよりも気温が下がります。
夏は涼しく、冬は長袖が必要ですが、
泊まったコテージにはエアコンもヒーターもありませんでした。
でも、それで充分快適に過ごせました。

御天気は良い日が多い村ですが、比較的風が強いのが特徴です。
残念ながら過疎化が進み、この町に約100名ほどいた日系人も、今では60人弱。
若い人はコナやヒロ、また近隣の島へと移り住んでゆきます。
そのにぎわっていた当時はもっと標高の高い、
山側のカパパラランチの方まで、多くの家があったそうです。
また、当時地元の学校には日系の子供が多く通い、一時は日本語の授業もあったそうですが、
残念ながら今はもうありません。

その昔、サトウキビのプランテーションで栄えたパハラです。
製糖工場もありました。
その名残として、パハラプランテーションストアの先に、
敷地跡とオフィスだった建物がその当時を語っています。

パハラプランテーションコテージ

「オヒアハウス」から見た夜景

オヒアハウス

私達が宿泊したところは、プランテーション時代、
プランテーションマネージャーや、村の学校の先生、
お医者さんが住んでいた家を移転・改築したもの。
コテージはパハラに約4~5棟あり、
1ベッドルームから5ベッドルームあるものまで様々。
全てプランテーションストアで予約、チェックイン、アウトを行います。
旅行者や別荘として利用する人に貸し出しています。

設備はひととおりのものは揃っていますが、コンドミニアムほどのサービスや設備は期待できません。
ドライヤーやアメニティ、トイレットペーパー、スリッパはありませんでした。
もちろん、ベッドメイキングもありません。

その土地の一軒家暮らしを体験できる事に価値を求めるなら別ですが、
コンドミニアムよりも1泊あたりの料金が高いことを考えると、旅行者向けとは言い難い場所です。

パハラのアクティビティ

パハラの地区会館のようなところで行われる英会話やフラダンス、
ハワイアンキルトのレッスンに旅行者も参加でき(有料)、
また地元の小学校のプール、図書館は誰でも無料で利用することが可能。
隣のカパパラランチでは乗馬もできます。
私達は時期的な関係で残念ながら乗馬ができませんでした。
費用的にも安全面もパーカーランチの方がお勧めできます。

プールを利用しましたが、監視員が常時いて、カルキ臭がまったくない水がとてもきれいなプールです。
そういえば、パハラの水は蛇口から直接飲んでもとても美味しいので、
ミネラルウォーターはいらないのです。
私達が訪れたときは、近所の幼稚園児やお姉さん、
退職したおじいさんが楽しそうに会話をしながら泳いでいました。
また、みな気さくに声をかけてくれるので会話を楽しめます。
ここの監視員の女性はボルケーノから30マイルを毎日通っているそう(といっても車で30分)。
60代の日本人の主婦が言っていましたが、パハラは子育てには良い環境だけれど、
習い事をさせるとなると、先生がいないのが困るそう。
現在でも、学校職員や先生は監視員のように、他の土地から通ってくるそうです。

また、おとなりのナアレフの教会では、
日曜ごとにオルガンやバンド(鼓笛隊)などを指導してくれて、
地域の児童館のような役割を果たしているそうです。

パハラの生活施設

小さいながら郵便局、ミズノストア(商店)、TEXドライブイン、ガソリンスタンド、
診療所などもあり、ひとまず生活に困ることはありません。
地元の人は、目が合えば「何処から来たの?」「おはよう」「やぁ」などと気軽に声をかけてくれます。
ミズノストアでは、近所の人が立ち話し、「いいバレンタインをね!」と声をかけて別れる、
そんな忘れかけた近所づきあいの風景が日常にある場所です。
朝から夕方まで玄関のテラスで座って歌うおじいさん、
車の窓から家に向かって叫びながら挨拶を交わすお兄さん、
向かいのフィリピン移民の家から夜な夜な歩き回る5匹の犬と鶏…
(これにはちょっと困ったけど)そんなのどかな風景が毎日繰り返される、
スローライフを満喫できる美しい村です。

しかしながら現在、パハラは日本でシニア向けに「田舎暮らし」と銘打って宣伝されていますが、
車でコナまで2時間以上、ヒロまで1時間はかかることを考えると、
お年寄りには条件的に少し厳しいように感じました。

何しろ、日が落ちるとまず運転ができません。
ハイウエイには日本のように街灯がたっていないからです。
地元の人も夜の運転は極力避け、日の出から日没までが主な活動時間となっているようです。
日本で運転に慣れている方でも、恐く感じるそうなので、
パハラからの行動計画は、時間配分も考慮に入れることが肝心となってきます。

パハラの橋

ボルケーノ方向から11号線を走ってくるとパハラの入り口の手前で小さな新しい橋をわたります。
今もまだ工事中ですが、この橋はつい最近出来たばかりの新しい橋です。
豪雨が降ったとき、山から多量の水がパハラに流れ込み、
この11号の橋もろとも流されてしまったそうです。
道路は1週間浸水し、食料が途絶えて、村の人はとても困ったそうです。
今ではすっかり新しい橋がかかっています。

マカダミアナッツの森

マカダミアナッツの森

蛇足ですが、その橋をわたりボルケーノ方面へ
1キロも走らない左側に、私がマカデミアナッツ拾いをした
マカデミアナッツの森があります。
この森でネネのような鳥を3羽みかけて、
あわてて追いかけたのですが、
なにしろ逃げ足が早く追いつけませんでした。
土地の人によると、どうやら彼らはいつもこの森にいるようで、
よくみかけるとのこと。
キジはいつも見られるそうです。

拾ってきたマカでミアナッツです。
パハラ周辺の特産品として
カウ・コーヒーとマカデミアナッツがあります。
カウ・コーヒーは周辺のお店ならあると思いますが、
パハラプランテーションストアで売ってました。

マカデミアナッツはパハラ周辺の森でとれるもの全て、
ヒロのマウナロアの工場へ持っていかれるそうです。

拾ってきたマカでミアナッツです。殻を割ると白い実がでてきます。

隣町、ナアレフ

ヒロとコナの丁度中間にあるナアレフ。パハラからも車で15分ほどの道のりです。
パハラより比較的大きな町で、
11号線沿いにはフルーツスタンドやアイランドマーケット、カフェレストランや、
ACEハードウェア、それからブレッドで有名なプナルウ・ベイクショップ。

その道向かいにあるユニオン76は、付近で一番安いガソリンスタンドなので、毎回お世話になりました。
さすがに、安いだけあっていつも混み合っています。
ACEハードウェアは、いわゆるホームセンター。
ハンドソープやカーペットパウダー、芳香剤がジャスト$1と、掘り出し物もあります。
軒先に長袖スェットやお土産なども少し売っていましたが、どれもホコリっぽくて…。
向かいのアイランドマーケットでは和食のお弁当を毎日売っています。
まぁまぁ食べられる味で、大は$3.65、小は$2.65でした。

ナアレフの一番ワイオヒヌ側にあるSHAKAレストランは、
この周辺では珍しい、レストランらしいレストランで、ステーキが楽しめます。
味もなかなかで、店内の雰囲気も個人的に好きでした。
パハラの住民はTEXをレストランと呼んでいますが、
ここに比べたら、単なるファーストフードにしか思えません。
金・土の夜にはジャズのライブもあるそうです。
金曜日の夜は、プライム・リブステーキが食べられます。

みっちーさんご夫婦の東大島2003

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