<注意!>
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 それを踏まえた上での閲覧をお願いします。
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シスタープリンセス2 リアルタイム・プレイレポート
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15 「紡ぐもの―頒け与えるもの―曲げえないもの」 マイシス千影〜非血縁エンド




             あの月には、運命の女神達がいるんだそうな。
             そう。人間の運命は、そこで定められるのだ。


             こうしている今も、彼女らは機を織り続けているのだろう。
             人々の、運命の糸を
――


             紡いで、


             測って、


             
――断ち切るのだ。






さて、みなさんはシスプリの中において、千影という妹が特殊な立ち位置にいるということは、
すでにお分かりになっていることでしょう。

――千影。

「寿司屋に入ったら、穴子などのネタを頼むのが良い。その寿司屋の腕が分かるから」

これと同じように、シスプリ好きな人が、千影という存在をどのように認識しているのかで、
その人のシスプリ観が分かるのではないかと俺は思っています。
(寿司の腕のような、良い悪いの問題とは違いますが)

――俺は。

俺はといいますと、キャラコレやゲームよりは一歩引いた、
もうちょっと立ち位置は現実に近いのだけれど、
しかし確実に、「本来見えないもの」を、見ている――否、見えてしまっている――存在と捉えています。

ゲームなどでよく見られるような、なにかあるたびに「精霊が〜」という千影のキャラ像とは、
ちょっとだけ違うんですね、俺の理解だと。(本質的には「異質な」存在ですが、あそこまで露骨ではない)

以前、日記でもちょっとだけ触れたことがあるかも知れませんが、
俺にとっての千影像は、アトラク=ナクアの初音姉様にかなり近いのです。
別に千影は「バケモノ」ではありませんが、人より多くのものを見ており、多くのものを知っており、
その分、人と共有しているものがひどく少なく、そういう意味で、超越者とは言えるでしょう。
人の世のしがらみのほとんどに、縛られない――縛られることができない――存在。

  ――それは、人をこえたもの。
  そのまなざしは、うたたかの身をはかなむこともなく、
  されど決して満たされぬ思いを抱え、
  幾世もの間を――たゆたい――うつろう――――

  ――でも。
  今は。今、この瞬間は、

  少しだけ、暖かいから。

アトラク=ナクアの作中における、なにげない日常シーンを思い返してくれればよいかも知れません。
たとえば、奏子とのお茶会。教室でふと物思いにふける姉様。なにげない会話。
アトラク=ナクアをプレイして、姉様に魅了された人は多いですが、
こういうシーンのなんとも言えない良さが、その大きな一因となってはいるのではないでしょうか。




それに通じる、「良さ」が。


今回の千影には、溢れんばかりに用意されていた――




千影の日常。
シスプリの世界を少し広げようとするならば、まず最初にぶつかってくるのが、これでしょう。

千影を知った人は、こう思います。
千影という妹は、ビジュアル的には超ステキ。
なんとなく身に纏う雰囲気もいい感じ。
可愛いし。

なんか良いし。
うん、良い――

……良い、けど……

だけど、この子は、
この子は……
……この子は?



ちょっと、不安になるのです。
そこに踏み出そうとすると。


ただ、今回の千影は、地に足がついていた場面が多かった。
――否、それでも千影は、いつものように「越えた」発言ばかりで、
どこか浮いていて、縛られないで、惑わされて――


でも。


たとえば、図書館にて、珍しく兄以外の他人と話している姿とか。

いきつけのお寺の尼僧が、
「とってもいい子よ、千影ちゃん」と評してくれていることとか。

なにか(非日常的に)重大なことなのかと思わせておいて、
実は、評判のケーキが食べたかっただけということとか。

「たまには世間話だってするさ」と言いながらも、
図書館の人と話すのは、単に利用しているだけではないか、と、
どこか罪悪感のようなものを感じてしまっていることとか。




このようなことがらが。



俺は、たまらなく嬉しかったのです。




このようなことをしっかりと抑えてくれていた千影は、
それはもう、魅力的という他はなく。

丁寧に紡がれた物語も。
ちょっとした千影の言動も。
これらのことがあるおかげで、何倍も輝くのです。




この千影は、とても素敵でした――








(追記)

エンディング直前の選択肢によって、見られる展開&CGがあるということで、
(もう一つの選択肢がその展開のネタあかしになっているのですが)
ロードして見てみました。




見ました。




みました。




ミマシタ――







みま――――










…………










――核爆弾!!





なんだ。なんだ、なんだ、なんだ、なんだ、

なんだ、なんなんだ、なんだ、なんだこの、

この、この、こ、この、この、ここの、この、この、



――ヱロ?


エロ。エロ……? エロ。――エロ? エロ? エロ。
エロエロ。エロ。
エロ。

エロ。エロ。エロエロ。エロエロエロエロ。
エロ――




――エロス!




 (どうしたというのだこのエロさは)         (おおよそPSの極限を試している?)     (湯煙湯煙湯煙湯煙)    (悪魔だっけ、そういや)              (バスタオルだけ!)  (お兄さんって言い方エロいよ!)                        (ウワァ〜〜〜ッ) (犯りてぇ) (この千影って、つまり……)  (誘ってる)                       (エロっぽいのではないか、というのを越えているよ、具体的に誘ってるよ!




おれは、ズボンを下ろした――




(YU-SHOWさんのものが、紡がれ、測られ、ちょん切られました)




14 「チュ」 マイシス亞里亞〜非血縁エンド


微妙に。
しかし確実に。

亞里亞の可愛らしさが上がっています。


上がっています。
YU-SHOWたんセンサーがそういってるのです。

(ピクピクと例のアフォ毛を反応させつつ)


ホント、今回の亞里亞は、つたないながら兄のために色々と背伸びしてがんばろう的オーラが
ビンビンと出まくっておるのですよ。それが従来の亞里亞イメージと相まって、
めちゃくちゃ可愛らしく感じられるというか。

だってですね、あの亞里亞が、町で偶然兄を見つけて、
それでこっそり近づいて「わっ!」って脅かしてくるんですよ?
これは亞里亞的に新鮮で、それでいてどこかこれを望んでいたような……と、ふと暖かい気持ちになるのです。


特筆すべきはやはり、亞里亞の声のイメージが最適な形で定着していること。
前作のゲームやアニメ、リピュアと続き、色々な亞里亞イメージが形成されてきましたが、
ここにきてようやく亞里亞のイメージは完成形を見たと言ってよいのではないでしょうか。
亞里亞の心が成長してきているように、水樹奈々の中の亞里亞もすくすくと成長してきているというべきか。
GOOD! とてもGOOD!


しかしアレですな。
例の、じいやさんのプールのお誘いを断って亞里亞の寝顔を観に行くイベント、
あそこに選択肢があったとしたら、幾人の猛者がじいやさん側に堕ちたことか。
え、俺? ハハ。


しかしそんなことを言っていると、
突然気球とか私設ダービーとかを開かれて度肝を抜かされて、なおかつ。



 亞里亞「兄や……。
      ……チュ★」


!!!

(ビクビク)くッ くくくッ クククッ(ビクッ) 
くくくくくくッ くくくくくくッ

くくくくくくハハハハハHAHAhaははははははハぁぁぁぁぁ――――!

……ぶはぁ、ビックリしたぁ……。
いや、心底マジでサプライズ。
亞里亞……いつのまにか、しっかりとお嬢さん的な……



ああ、温まる。



っていうか。
なんだよ! 可愛いんだよ! マジ可愛い!
兄とふたりきりになれなかったからって、スネて怒っているなんて、亞里亞的に反則だよ!
なぜ反則なのか。俺の知らない、耐えられないほどの萌え領域が展開されるということだから。
ああ、本当にステキに恋するお嬢さんに脱皮しつつある……!
どうすりゃいいんだ、俺は――!
こうして兄のように、「キレイだな……湖も、亞里亞も……」とつぶやくしかないだろ!

とにかく、アニメやリピュアでの「ぽーん、ぽーん」のイメージばかりを想定していた人は、
正直あまりのギャップとステキさに萌え死ぬ可能性が大です。俺みたいにな!

こんな心境で。
いっしょにお風呂(湯気がギリギリなCG付きで)なんて言われた日には――言われた!
……(ぐるん!)(←白目になった)

でも、ラストの旅行中に描かれている亞里亞は、
素直にいいなあと思えます。
ふと見せる、女の子としての成長。
まだまだ残る、夢見る子供らしさ。
そんな二面性があい争う亞里亞の内面が、繊細かつ素敵に描かれています。


正直に言いますと。
俺はこのシスプリ2の亞里亞に出会うまで、
亞里亞についてほとんど理解していなかったのかもしれません。
これだ。
これが亞里亞だったんだ。
長い間、なんとなくでしか掴んでいなかった亞里亞という妹が。
ようやく――




僕は、星を探し出したのかもしれない。




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