シスタープリンセス2・リアルタイムレポート
<ログ2>

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6 「ソニーチェック」 マイシス可憐〜非血縁エンド


萌えを重ねるたびに、
自分に授かったものが少しずつ見えてくる


シスタープリンセスという、萌えの鉱脈を掘り続けて、早4年。
いつしか、自分にとっての萌えという概念もまるで変わった。

かつての俺は、萌えが只、萌えというだけであることを忌避していた。
だが今は、
知性が作品に、より深く、より味わい深くと求めるように
――
理性が萌えに、より強く、より激しくと求めてくる!!


心の中に眠る萌えは、全て掘り起こし得る!
いったいまだ、どれだけ眠っているというのだ!?




裸体である。



何が裸体かというと、温泉、すなわちお風呂で――えっ、何、お風呂?
ってか……水着は?
水着は……つけていないのだろうか……?


  <玉虫色の解釈


これは、アレだろうか。この前後の文章からすると、
「水着のままでお風呂に行けるので、そのまま入っている」という解釈をすべきなのだろうか。

しかし、私の目には、
明らかに、まっとうに、そのまんま、生まれたままの姿で兄と妹がお風呂に入っているようにしか見えぬのです。

攻略法――!
カイジがあくまで運否天賦に頼らず、自らの限界まで振り絞った知を活用し、
「沼」や「皇帝」の攻略を成したと同じように、
シスタープリンセス2もまた、ソニーチェックという名の悪魔を打ち倒した、と――そう解釈すべきなのだ!

そう、これは「どちらとも取れる」表現である。
あくまで萌えに踊らされぬ、健常な視点で見れば、単なる微笑ましい入浴シーンにしか見えない。
だが――ひとたび、心の内に抑えきれんばかりの萌えをたぎらせた益荒男が目の当たりにすれば、
そこは、




そこは――




  (YU-SHOW、二次元へと飛天す)

                                          王大人確認






  達成……可憐非血縁エンド
  未帰到者……YU-SHOW




7 「そおれ、キュッキュッキュ」 マイシス鞠絵〜


――まだだ、
まだ天に召されるわけにはいかない。


シスタープリンセス2。
それがもたらす満足度――とても言葉には言い表せぬほどの夢と興奮を与えてくれた、
まさに二次元への片道切符とも言うべき作品なのですが、なのですが――ひとつ不満が。

鞠絵の出番があまりにも少なすぎる。

シスプリでは、攻略に万全を期するために、
あえて目当ての妹以外のメールには目を通さない方が良かったりします。(ヘタをすると攻略不可にすら)
しかし、このようなプレイングで一通り進めてみると……

鞠絵が生で出てきた場面、プロローグだけでした。

あとはメールや、ふと「鞠絵はどうしてるだろうな――」と思いを馳せるシーンがあるだけで、
他の妹たちが集まるイベントでも、必ずと言っていいほど「鞠絵以外は〜」という但し書きがついてしまう始末。
確かに、むしろこのような集まりに鞠絵が参加できることには無理があるのですが、しかし……。



――宜しい、ならば鞠絵だ。


プレイしようではないか。鞠絵のみに狙いを絞って。
病弱な妹というのは――俺にとって、それだけで、特別な――


もとい。


しかし、鞠絵シナリオを進めるのであれば、できれば血縁エンドに持っていきたいところ。
(実はYU-SHOWさんには、この妹は血縁がいい、あの妹は非血縁で……というこだわりがあります)
ちょうど折りよく攻略本も手に入ったので、多少思いの純度が薄れる感はありますが、
攻略に従って血縁エンドを目指そうかと。
(本能に従ってプレイすると、必ずと言っていいほど非血縁エンドになるのがシスプリ)


それでは、さっそく攻略本を開き――
開き……。





     ……ふしゅる、ふしゅる!

    (↑各妹のお風呂シーンなどの強烈過ぎるCGに目を奪われて、再び彼岸の住人に逆戻り)




8 「シロと、マリ」 マイシス鞠絵〜


ええと。前言撤回というか。
鞠絵が今回冷遇されているだなんて、とんでもありません。
確かに特別扱いです。ほぼ完全に他と独立した、ボリュームのあるシナリオが用意されているのですから。

というか。
このシナリオ……

まだプレイ途中ではありますが、俺は今後、
「シスプリにシナリオなんてない」という主張は二度としないと思います。


続き。


丁寧。
鞠絵シナリオは、兄と、病気の妹という物語として、
話の作り方や場面描写が、ものすごく丁寧に作られています。

まっとうなお話なのですが。お色気もそれほどにはないのですが。

病弱な妹、という存在に、特別な思い入れを持たざるを得ない人間として、このシナリオは。
素晴らしいと思います。



「ここに来てからも、だんだんと背が伸びてきているんです!」

この一言。この、普通の子からしてみれば、何てこともないような言葉から始まるこのお話。
しかし。
想像できるでしょうか。
この一言を受けたことから生じた、俺の喜びが。


実にいいところに挿入されてくる、鞠絵の子供時代のエピソード。
子供のころの、元気いっぱいな鞠絵。
兄が野球をするのを羨ましそうに見ているうち、バットを持って一言。

「うん! 鞠絵、野球やってみたい!!」

この元気さも、無邪気さも。
全てが、突然奪われたこと。
幸せだった、幼い頃が――


しかし、本作中において、鞠絵の容態はかなり快方に向かっている様子。
失われた時間が帰ることはなく、苛まれ続けた悲しい記憶が消えることもない。
でも、取り戻すことはできる。
失ったものと、背負った悲しみを、帳消しにするくらいの幸せを手に入れることはできる。

ちょっとしたことで微熱や立ちくらみは生じるけれど、
でも、もうこの鞠絵から、重い病の影を見出すことはないだろう。


そんな鞠絵と、兄とで織り成す物語は、
とても繊細で、健気で――そして、たまらなく優しい。

幸せになろう。
兄の優しさに答えるには、この身はまだまだ弱いけれど。
はかない妹を前に、自分はあまりにも無力だけれど。
幸せだったころの思い出を手繰り、
少しずつ、でも確実に良くなってきている体を、いたわり、いたわられ、
自分たちの心の弱さも知って――そして、強くなろう。

兄がいれば。
妹がいれば。
それで、きっと幸せになれるから。


……と。
着実に健康を取り戻してきている鞠絵からは、
こんなにも幸せな気持ちを与えられました。

病院を抜け出してきて、そしてまた一旦帰るところなんて、
ものすごく嫌な予感がしたのですが――ほっと。本当に、ほっと。
この元気な鞠絵ならば、きっと、病気にこれ以上惑わされることなく、
心を強くしていけな、と。失った時間の分、心を成長させることができるな、と。


そんな鞠絵を見つめる兄の視点が、常に優しさに満ちているのがまた良かった。
鞠絵のために、帽子を買いに行くシーン。
旅行の前、その帽子屋の前で思うこと。
その他のさまざまな場面で、実に好感が持てる兄を務めていました。
妹をいたわる心。
兄として、これ以上大切なものなんて、あるわけがない。


素晴らしかったです。
今回、話の内容についてあまり触れていませんが、
どうか素のままで鞠絵シナリオもプレイされることをオススメします。




9 「お持ち帰り用」 マイシス雛子〜


その小さな妹を前にして、俺は思わず構えを取った。


大きくたわませた身体。
掴みかかるがごとく位置された両手。


猛獣。


動物本能という、人類の脳と遺伝子に刻み込まれた要素を
剥き出しにしたがゆえのプレイスタイル。
二足歩行の――猛獣が採る構え!


  雛子「うわーーーい!
      おにいたま、おいかけっこぅ!
      くししししっ★」

    (↑お風呂上りに、体を拭く前に走り回る雛子


――がるる。


  雛子「おにいたまがヒナのこと
      つかまえられたら、おにいたまの
      およめさんになってあげるーう!」


 がるる  がるる


  雛子「くしししし……★
      あーあ、つかまっちゃった。
      これでヒナ、おにいたまのおよめさんだね!」


  がるるるるる



雛子があらわれました。
コマンド?

  >お持ち帰り
  >お持ち帰り
  >お持ち帰り
  >お持ち帰り


ああ、本能が刺激される。
カラスが光るモノを見つけたら、巣に持ち帰りたくなるように。
大きく口を開けておねだりする雛鳥を見た親が、思わず餌を与えずにはいられないように。

しかも、ただ単に可愛いままというだけでなく、
きちんと成長している、というのが見受けられるシーンが多いのがまた実に良い。
「あれ、いつもだったらここで泣き出しちゃうだろうに……?」のところとか、
自分の誕生日のことを、「お行儀の悪いことはダメ」と思って自分から言い出せないところとか。
あああ、今すぐリュックに入れてお持ち帰りしてくしゃくしゃに頭をなでてあげたい欲求が!
俺脳内の海馬も前頭葉も脳下垂体も、満場一致でその行為こそを肯定しておられる!


それに加えて、シナリオ中、幾度となく繰り返される言葉。

 「ヒナ、おにいたまのおよめさんになるー★」
 「ヒナ、りっぱなレディになれたかな?」

いや、なんか、とても良いものがあります。
しかし、なんだ、この、俺の中で芽生え始めている感情は!

早 く 大 き く な あ れ 。

いや、このままでも良いような――否々、妹の成長こそが、兄野郎(←俺造語)としての本懐ではないか!
ああ、二律背反(アンビバレンツ)! だが、それもまた良し。
くはあ、かわええなあ……って、んん?


 雛子「あのね、ヒナ、知ってるよ。
     およめさんと、だんなさんは……」


うっふう!?


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 YU-SHOW氏、人として最も背負ってはいけない十字架を背負いつつ、
 二次元へと入定。享年2X歳。




10 「変なイタズラ」 マイシス白雪〜


  白雪「あら……みんな一斉に……。
      きゃあ★ みんなにわけてあげるから、
      慌てないでですの……★」

  白雪「じゃあこちらのお弁当を……イヤン★
      リスさんったら、せっかちですの★
      もう……★
      みんななんでそんなに元気なんですの?」

  白雪「あら……みんな一斉に……。
      きゃあ★ みんなにあけてあげるから、
      慌てないでですの……★」

  白雪「いやーん! みんな元気すぎるんですの!
      姫をそんなに困らせないでーーですのぉ★」


このシーンは、シスプリ2白雪シナリオの、ハイキングでの一場面である。
空気の良い高原で一休みし、特製お弁当を広げた兄と白雪の周りに、
おなかをすかせた動物たちが群がってくるという、実に心温まるワンシーンだ。

ただ、それだけのシーンである。




――だが。




なぜだろう。
俺は彼女の台詞を聞いていると、
たまらなくヘンな気持ちになってしまうんだ。




なぜだ! なぜこの妹の言動のなにからなにまで、
こんなにも可愛らしく純粋であるはずなのに、
たまらないエロさを感じてしまうのは何故なんだ!

……。
落ち着け。素直になろうぜ、俺。
このシーンの白雪を見て、
体のあちこちを動物についばまれ、イケナイ気持ちになっている白雪を想像したところで、
いったいどこのだれが俺を責められるってんだ!
否! 俺の男性本能が総動員で、「この妹から性的興奮を覚えます」と主張しておる!
俺のこの淫逸な思考を、しかし心の底から否定できる聖人君子が何人いるのか。

俺は知っている。
いまではもはや伝説とすら言える時代。
シスプリがまだ、声の要素を持っていなかった時代。
それは、もうすでに一世紀前。
1999年。
電撃G'sマガジンの読者参加コーナーとして、シスプリがこの世に生を受けたあの時代。
俺はあの、たった一枚の立ち絵と、わずかな文章のみで構成される妹紹介を読み――

白雪を選んだ。

むろんその当時から、俺の全萌主義は貫き通されている。
しかし、ハガキは一枚。
よって俺は悩み、苦しみ――その煩悶の中から、白雪の電子メールに返信することを選択した。
結局、栄光のお泊りイラストも、伝説のキスイラストも手に入れることは叶わなかった。
だが後悔はない。
あの当時から、「にいさまが姫にヘンなイタズラをしないように――」等々、
まだ「むふん」こそなかったものの、数々の思わせぶりエロテキストを
駆使しつづけてきた白雪の尻を――そう、まさに尻を――追いかけてきた俺が、
白雪の台詞はえちぃであると語っているのだ。


よって俺が、海水浴の水着を選択するに際し、
これは限界を超えているだろうというようなハイレグを選択したところで、
誰も、そう神すらも、俺を裁くことはできないのである。
誰が認めなくても俺が認めてやる。

プレイを継続します。




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