U:世の中の仕組みについて
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(5) 安心なセーフティー・ネットはこう創れ

公的部門を削減し、新しい産業を起こすとなれば、転職を余儀なくさえる人がたくさん出ます。そのような立場にある人たちが安心して新しい職場へ移動できるようなサポート体制が必要です。

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1.セーフティー・ネットは情報と人材のネットワーク

乳児・幼児、未成年、失業者、傷病者、障害者、高齢者、生活困窮者はみな支援を必要としている人々です。つまり、保育、教育、職業訓練、リバビリー、医療、介護などはすべてセーフティー・ネットの一環です。

支援する人(サポーター)をすべて職業的な専門家にまかして、その費用を公的にまかなうとすれば、莫大な費用がかかります。可能なことは互いに助け合う必要があります。 そのためには、どこで、どんな人を必要としているかが、どこからでもわかる情報のネットワークが必要です。

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2.「もちつ、もたれつ」の関係

高齢者が年金のサポートを受けながら保育や教育の活動のサポートをする。未成年の児童や生徒がボランティアをする。「もちつ、もたれつ」の関係がサポートされる人を勇気づけます。サポートされる側とサポートする側の「もちつもたれる」関係が大切です。

「もちつ、もたれつ」の関係が充実すれば、それぞれの分野の専門家(プロ)はコーディネーターとして素人(アマチュアー)の指導に当たります。素人は経験を積みながら、やがてプロへと育っていくこともあるでしょう。それは一種の職業訓練でもありえます。

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3.小学校に教育のコミュニティーを

子どもが毎日通うことのできる距離にある小学校は、社会と家族を結び、地域の人材の交流を深める絶好の立場にあります。

保護者や地域の代表が児童の学習指導にどんな協力ができるか協議し、学校の教育活動に地域の民間企業やボランティアの活用を図ります。

放課後や夜間・休日には学校施設を活用し、幼児や学童の保育や各種塾などの民間事業やNGOに有料貸与します。学校施設を有効に活用します。

(詳しくは→9.改革のイメージT:小学校編)

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4.中学校に情報のセンターを

各個人の生涯にわたる学習活動の記録が出身中学校にデーターベース化され、本人の承諾のもとに閲覧できるようにします。(教育の区役所といった役割です。)

地域の人材情報は地元の中学校のデーター・ベースに集積し、人を求める側にも、活動場所を求める側にも貴重な情報を提供できるようにします。

(詳しくは→10.改革のイメージU:中学校編)

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5.高校で能力開発のプロジェクトを

各高校が得意とする分野を選択し、地域の専門学校・大学・産業界と連携を図りながら、人材育成に努めます。高校は専門の人材を育てる育成の窓口になります。

社会人の職業訓練とも連携し、セイフティー・ネットの一翼を担います。

(詳しくは→11.改革のイメージV:高等学校編)

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