セントアイヴス
St. Ives



セントアイヴスでは、一晩中、カモメが鳴いていた。いったい彼らは、いつ眠るんだろう?


行き方

ロンドン・パディントン駅から電車で、ペンザンス(約5時間40分)またはセントアース(5時間25分)まで。そこからローカル線に乗り換える。
<私の場合>1回目:セントアースでローカル線に乗り換え;2回目:ペンザンスでローカル線に乗り換え。



 イギリスの南西にある小さな街。ロンドンのパディントン駅から電車に乗って、まずペンザンスへ出る。5〜5時間半。そこからローカル線に20分ぐらい乗って、終点がセントアイヴスである。遠いですよー、やはり。日帰りは無理でしょう。はじめて行ったときは、10:35の電車に乗り、セントアースで乗り換え、セントアイヴスに着いたのは15:57。もっと早い電車にしようかなぁ・・とも思ったのだけれど、駅員さんによると、朝9:15発までは、電車代が倍ぐらい高い、という。同じ所に行くのに、そんなに高く払うのはあまりにもばからしいので、10:35発の電車にした次第。
 私が行ってみようかなぁ・・と思ったのは、「マザグースころんだ:ロンドンとイギリスの田舎町」を読んだから。その本で描かれているセントアイヴスの風景に、なんともいえず、私は惹きつけられてしまった。
 陶芸家、バーナード・リーチのアトリエや、バーバラ・ヘップワースという女性彫刻家のミュージアム、そして、ロンドンにあるテートギャラリーの分館があって、とってもアートを感じさせる町。多くの芸術家たちが心引かれるのがわかる、丘の町並みは圧巻で、今のところ、私がいちばん好きな町である。とはいっても、遠いから、まだ2回しか行ったこと、ないんですけどねー。
 とてもいい海岸があるので、夏はイギリスの小学生の林間学校で使われるらしく、ここいらのB&Bは彼らで満杯になってしまう。最初に行ったときは春でシーズンオフだったので、ダブルの部屋をひとりで使わせてもらえてラッキーだったのだけど、二度目は夏! 日本ではなかなかセントアイヴスの情報は入りにくく、宿情報も少なかったので、イギリスに留学していた友に2、3軒当たってもらったけれどすべてNG! このときはペンザンスに泊まって、セントアイブスに繰り出したのだった。






 ロンドンのパディントンから5時間あまりのペンザンスで、ローカル線に乗り換えて約20分のところ・・(左)。ペンザンスからローカルバスを使っても、同じくらいの時間でセントアイヴスに到着する(右)。








 セントアイヴスの町は、どこを歩いても、何となくアートを感じてしまう。多くの芸術家たちが魅せられるのもうなづける。


セントアイヴスのtourist informationの前。たくさんの花で飾られている。
町には、このほかにもいっぱい花があふれていた。
(セントアイヴスの町を飾る花々については、こちらをどうぞ。)




 夏は海水浴場として賑わう。
 2度目は、夏の最中だったが、思ったほどの人出ではなく、ほっ! やはり日本の混み具合って異常なのかもしれません。












テートギャラリーの分館


Leach's pottery。
tourist informationからは歩いて25分ぐらいのところにある。
初めてセントアイヴスを訪ねたときは、ブラブラ歩いてればみつかるかなぁ・・と暢気にしていたら、みつからず、結局、行き損ねてしまった。
それが心残りだったので、数年後にふたたび、セントアイヴスまで足をのばしたといっても過言ではない。
ポタリーは、バーナード・リーチが亡くなったあと、奥さまのJanetさんが引き継いでいらしたが、それもかなり前のこと。
1918年テキサス生まれのJanetさんも、1988年に70歳の誕生日を迎えたときはお元気で、ほとんど毎日、ポタリーをつくっていらしたというが、1999年に亡くなったという。
彼女の死後は、Alan Gillamさんが買い取って、ミュージアムとして公開しているらしい。
このポタリーには、かつて、かの有名な濱田庄司も滞在して焼き物を焼いたことがある。

Leach's potteryをはじめ、私が旅先で買ったポタリーについては、こちらをどうぞ。)

ヘップワース・ミュージアム。
「マザーグースころんだ」によると、ここは、女流彫刻家の住んでいた家。彼女は、ここで、タバコをくわえたまま、死んでいたそうだ。なんて、かっこいいんだ!
ロンドンやセント・アイヴスのテイトギャラリーには、彼女の作品がたくさん展示されていた(きっと今もあるはず・・)。

 初めてセントアイヴスに行ったとき、とってもアートを感じさせる街並みに触発されて、絵を2枚も買ってしまった。しかも1枚は額つき!! これじゃ、荷物が重くなるはずだよ。

私が旅先で買った絵については、こちらのページもご覧ください。
 

(2001.9.29、2003.1.9最終修正)
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セントアイブスについて、もっと知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。