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素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり! /陶芸の知恵袋103  2013 12/17改定

8時間かけて800度(1時間に100度)に上げるのが基本ですが、
600度を越えるまでは危険がいっぱい。

私の経験でいうと、150度〜300度あたりが最も危険です。

粘土に紛れ込んでいた空気が膨張して破裂します。
空気が原因の場合は、ポロッと剥(は)がれたような割れ方をします。



その予防には、作品をつくるときに空気を混入させないこと。
菊練りをていねいにして、空気をきちんと抜いておくこと。
手びねりなら、粘土の隙間を作らないこと。

空気が混入していなくても、粘土の中で気化した水分に、蒸発が追いつかないと破裂します。
「ドン!」という重い音が響いて、
隣りの作品まで壊したり、棚板が割れたりします。



特に肉厚の作品は、ゆっくいと温度を上げましょう(2時間かけて100度上昇くらい)。

あと注意すべきは、粘土の中の珪酸分が急膨張する573度。
この温度帯で割れる危険性が大です。

電気炉の場合、ふつうは窯のフタを5センチほど開けて焚き始めますが、
600度を越えてから完全に閉めます。
(フタを閉めると温度が急上昇するため)

※冷却は、自然に冷まします。300度を切ったらフタを5センチほど開けても大丈夫。
100度を切ってからフタを開けて取り出します。
冷却時も珪酸分が573度で収縮するので、不用意にフタを開けたりしないこと。






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