陶芸初心者さんの参考になる質問と答え、Q&Aを集めました。

陶芸初心者さんの 質問箱 Q&A

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素焼きについて教えて!

 
Q:素焼きで破裂することがあるって本当? 原因は?
(質問箱86)2013 12/17改定
 
A:2つの原因が考えられます。
  1、粘土に空気が入っていたため。
  2、温度を早く上げ過ぎたために、水分が一気に水蒸気になって破裂した。
   
1、の空気の混入を防ぐには

粘土を練るときや、形をつくるときには細心の注意を払ってください。
菊練り(空気を追い出す練り方)の練習をしっかりやってもらっているのも、
そのためです。
空気が入っていて破裂すると、こんなふうに剥がれたように割れます。

素焼きで割れた壺

要注意は、150度〜200度あたり。
破裂しないで、運よく空気が抜け出ることもあります。


2、水分が一気に水蒸気になるのを防ぐには

窯の温度をゆっくり上げることですね。
特に厚手の作品は要注意。

ふつうは素焼きは1時間に100度ずつ挙げて800度くらいで終了します。
厚いものがある場合は、600度を越えるまで2倍の時間をかけて、
水分をしっかりと抜きます。

経験上要注意は、300度のちょっと手前あたり。
これがその破裂。破裂というより、これはもう「爆発」です。
窯から棚板を取り出して、手前にあった作品をどかした様子。

素焼き中に粉々になった作品たち

・・・・こうなります!

ドン!という音がして、粘土がくだけ散ります。
窯の壁に破片が刺さることも。
(棚板が窯の中にあるときに写真を撮れば良かった」と後で思ったけど、
見たときにはそんな余裕は、とてもとても・・・)

最悪の場合は、棚板が割れて崩れ落ちることがあります。
このときは、私(林)がテスト用に作ったものが壊れただけで、
会員の作品は無事だったので、ホッ!


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