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21世紀人類は生き残れるか
21世紀最初の年にあたり、人類は22世紀まで生きられるかについて考えてみた。
残念ながら、今の世界の情勢を見る限り、明るい未来は見えてこない。本意見は、このようなことが無いようにするには、どのような対策をしたらよいか、真剣に考えて欲しいという願望である。
人類が生き残れないシナリオ1
人口増加と食糧問題
人口増加が進み、世界的な食糧不足が発生し、慢性化。これに伴い、戦争が発生することも大いに考えられる。特に途上国の人口増加が著しく、先進国においては人口増加は押さえられているが、森林破壊や環境汚染といった地球環境への影響も無視できなくなる。中国では人口抑制策を取っているが、アフリカなどの低開発国においては、教育が行き届かず衛生環境が悪いにも拘わらず避妊処置などが行われず、多くの子供が生まれている。しかし、人口増加に食糧増産が追いつかず餓死者も多く発生し、結果的に人口が大幅に減る。また、食糧があってもそれが飢餓地域に配送するシステムが機能しないことも要因となろう。どうもこのシナリオでは、人類が滅亡までは至ならないように思われる。人口は減るが、食糧とバランスのとれたところで落ち着くはずである。なお、食糧不足の原因としてあとで述べる地球環境の変化により、生産が大幅に減少ということも考えられる。
人類が生き残れないシナリオ2
戦争
21世紀になっても、戦争の可能性は全く減っていない。世界的に見て、人種問題、領土問題、宗教問題など、戦争の種は全く減っていない。2001年に発生した米国におけるアラブ過激派による同時多発テロは、宗教問題と位置付けられると考えられる。核兵器や生物兵器、化学兵器の脅威は一向になくなっていない。現に地下鉄サリン事件、疸素菌事件が起きている。また、インターネットの普及により情報が簡単に手に入るようになり、兵器の製造が簡単にできるようになる。インターネットを介したサイバー戦争というのも、現実のものとなっている。サイバー戦争では、例えば、原子力発電所の破壊とか都市機能の麻痺などが考えられる。しかし、サイバー戦争が直接人類滅亡に結びつくのではなく、そこから、たとえば原子力発電所が暴走するなどして放射能がばら撒かれるなどの場合と考えられる。人類滅亡に至るのは、核兵器、生物兵器、化学兵器ではないか。あらゆる手段を尽くしてこのシナリオが現実とならないよう努力していくことが必要と思う。
中国は軍備強化を進めており、北朝鮮は核兵器を開発したというし、核兵器不拡散条約(NPT)の進展も思わしくなくリスク拡大中。
(2005/6/11追記)
人類が生き残れないシナリオ3
環境破壊
可能性大。今や人類は、地球環境破壊に邁進しており、今後、改善の努力が見られるものの、地球上に人類が生き残れる範囲に環境破壊をとどめることは出来ない。国と国のエゴが衝突し、調整は不可能かできたとしても、環境破壊の拡大を押さえる効果をあげられない程度にされてしまい、結果的に、多くの人が病気に冒され、薬に頼ろうとするが、人間の薬に対する耐性を超えて薬を飲むことにより、異常が起き例えば子供が出来なくなるなどにより、人類が滅亡するというシナリオ。最も可能性が高いと考える。西洋文化は自然を征服するという思想が根底にあり、日本の古来の思想である自然との共存が重要となってくる。どこか外国で閉ざされた空間で外界との接触一切遮断した環境で生活できるかという実験を行ったが、思ったとおりに行かなかったとのこと。自然界は非常に多くの要素が微妙なバランスの上に成り立っているのである。人類の英知はまだまだ未熟ということであろう。
環境破壊、特に車の大気汚染についてはだいぶ改善されているようだ。しかし、それでも都市部における幹線道路沿線における大気汚染はまだまだと感じる。早期にディーゼルエンジンについても排気ガス規制を導入する必要があろう。
二酸化炭素による地球温暖化防止の国際会議が何回か開かれているが、途上国は、先進国に対する不信感、先進国の間でも自国の産業への影響を考慮して消極的な国があり、効果のある対策ができるか不明である。温暖化が進むと極地の氷が解けて海水面が上昇し陸地が大幅に減る。環境の変化は想像以上と思う。冬の雪が少なくなり、全体的に暖かくなっているように思う。既に温暖化がだいぶ進んでいるのではないかと思う。
1997年に京都国際会館で開催された気候変動枠組条約第3回締約国(COP3)会議で議決されたのが「京都議定書」で漸く2005年2月発効されました。残念ながら身勝手なアメリカや途上国が参加しない枠組みの中で効力の程は疑問ですがともかく一歩前進しました。日本は二酸化炭素を、1990年時の6%減が課題ですが、この8年の間8%増えて併せて14%の削減となり実現は至難の業です。
オゾン層の破壊というのもある。紫外線が吸収されずに地表に届くことにより、ガンの発生が増える。フロンガスの規制が進んでいるがオゾン層の破壊は食い止められているとは思えない。
地球というのは大変微妙なバランスの上で成り立っているようなので、ちょっとした環境の変化が大きな影響を与えるものと思われる。研究と対策を進め、このシナリオが現実とならないことを祈る。
人類が生き残れないシナリオ4
自然現象による
大規模な地震、火山の噴火など、しかしながら、世界の破滅まで行くかは疑問。環境が変わり、大洪水が起ったり、雨が降らなくなって作物が出来なくなり、食糧問題や環境問題となり、人類滅亡に至るかもしれない。
あるいは、小天体の衝突。なお、小天体の衝突は、環境破壊など重大な影響を起こす可能性がある。地球上には過去、天体の衝突した跡がけっこう沢山あるとのこと。
過去、恐竜が絶滅したように人類が滅亡して遠い将来別の生物が地球を支配するのかもしれない。
人類が生き残れないシナリオ5
外敵
宇宙人が攻めてくる。可能性は非常に少ないと考えるが全く無いともいえない。この広い宇宙には数え切れないほどの天体があり、その中には地球と同じような環境にあり生物が存在する可能性は高い。その中には高等知能を備えたものもあり、中には人類以上に発達して宇宙人がいるかもしれない。UFOを見たという話も聞くが、本当はどうなのだろうか。そのような高等生物がいたとしたら人類を滅亡させるのは簡単かもしれない。いや、高等生物なら滅亡させるよりうまく利用する方法を選ぶかもしれない。いや既に地球に来ているかもしれない。そう考えるとけっこう怖いシナリオである。
(02/1/5)