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エリシオン・インプレッション
最終更新日:2004/10/10
 
 
 
 試乗から購入後の感想まで盛り込んで「エリシオン」に対するインプレッションをしていこうと思います。
 あくまでも、私の個人的な感想なので「そんなことないよ〜」とか言うのはナシですよ。(苦笑)
外観・エクステリア:
 発売前に「オデッセイで培われた低床技術」が盛り込まれた「エリシオン」に多大な期待を抱いていた。
 理由はいろいろあるが、その中の一つの理由が「全高」だ。
 都心部では地下駐車場や立体駐車場が多く、全高が2.1mを超えると社会生活が営みにくくなる。私はルーフボックスを搭載するのでその上で2.1m以下になっていることが結構重要なのだ。
 さて、実際の外寸はエスティマよりも一回り大きい。当然、全高も高い。
 ルーフボックスを搭載できるかは微妙だったが、他の大型ミニバンは問題外な高さを持っているのでルーフボックスを搭載するにはこれしかない。
 が、実際、背の低さというのはスタイリングにも多大な影響を及ぼしている。
 やはり、スマートな印象を受ける。エクステリアがシャープな印象を与えるのもあるだろうが背が低いと「ワンボックス」的な印象は受けにくい。
 その辺は好印象だ。
 しかし、色々と問題点はある。
 ・ バンパー
 フロント・リアともに厚みがない。と言うよりも、ボディとの区別がつきにくく、メリハリが無いように感じられる。個人的には、はっきりと「段差」をつけてくれた方が好きなのだが。
 ・ サイド
 とてもすっきりとしている。と言うか、しすぎ。特に下半分はキャラクターラインも無く立体感の無い印象を受ける。
 エアロの装着率が非常に高いのもこの辺に原因があるのではないだろうか?
 また、リアのスライドドアのレールが目立つ。トヨタ車はこの辺の処理が上手で、ガラスとボディの境界部に持ってくるので目立ちにくいが、エリシオンの場合、キャラクターラインに合わせているとはいえ、とても目立ってしまう。
 何とかしてほしいものだ。
 ・ 前照灯
 初めて見たときは「変な目」と思った。が、見慣れてくるとシャープな印象で悪くはない。前から内部の構造を見ると立体的でおもしろい。
 ・ ハイマウントストッピングライト
 「エリシオン」のスタイルのアクセントにもなっている「赤はちまき」だが、いまいちマッチしていないように感じる。「浮いて」いないだろうか?
 少し、ブラックアウトしてやったらすっきりするだろうか?
 ・ リアゲートスポイラー
 標準状態では付いていない。すると、とっても間抜け。
 ましてリアアンダーミラーをつけると商用車のようなリアビューになる。
 そこで、リアゲートスポイラーが必要となる。これだけで印象は大違いにシャープになる。
 無限仕様のスポイラーを好む人が多いようだが、個人的には純正の方がすっきりしていてよいと思う。
 
内装・インテリア:
 この「エリシオン」の魅力の一つは「上質なインテリア」だと思う。厳密には「ダッシュボードが」という修飾子が必要だろう。
 右のダッシュボードまわりの写真は配線がごちゃごちゃとしているが、純正のすっきりと上質な雰囲気は伝わるのじゃないだろうか。
 気に入っている点としては横一文字に入っている木目パネルだ。
 ・ 木目パネル
 エリシオンの木目パネルは上品な色合いできれいだと思う。
 横線基調のデザインが好きな私としてはこの配置もなかなかだ。
 しかし、木目を使っているところが少ない気がする。
 上級グレードになると後席の方には木目が増えるが、それよりも運転席まわりの一体感を重視したい。
 ・ 表面材質
 ダッシュボードまわりのグレーの材質は安っぽいプラスチックだ。
 これは、もう少し何とかしてほしかった。
 木目パネルが上質な雰囲気を醸し出しているだけに残念だ。
 ただ、組み立てはきれいにはめ込まれており、ぐらつきも少なく上質な作り込みを感じられる。
 ・ ステアリング
 私の購入したグレードはVGで標準状態ではウレタンステアリングだ。
 ウッドステアリング好きな私としては交換を前提としたい。が、クルーズコントロールが付いている関係で、スイッチが絶対に必要だ。
 対応しているステアリングは発売されるだろうが、最近はすくないような気が・・・
 で、とりあえず純正のウッドステアリングを付けてみた。
 5万円もするのは納得できないが、必要出費とした。
 し・か・し。このステアリング、ウッド部分はとても握りやすいが本皮(風?)の部分が握りにくい。太さが違うから、と言うのも大きな原因だろうが、滑りやすさも全然違い、使いにくい。
 こんなことならウレタンの状態にしとけばよかったか?
 ・ メーターまわり
 「スーパー立体自発光メーター」と呼ばれる、ブルーのイルミネーションが美しいメーター。結構見やすい。ただ、見慣れてしまうと感動もなくなってしまうが。
 前車はセンターメーターだったが、やはりこちらの方が見やすい気がする。
 ・ 収納
 細々とした収納がたくさんあるが、どれも使いにくい。
 助手席のグローブボックスは小さく使いにくいし、ドアポケットの収納もいまいち・・・
 デザイン重視かな?と感じてしまう。
 ・ シート
 前車から乗り換えて比較すると、ちょっと堅いような気がする。
 だが、長距離乗るにはいい堅さなのではないだろうか。
 フルフラットにする機会などはあまり無いのだが、できるならしてみたい。って感じでやってみたが、これがいまいち…8人が「乗用車的に」乗れることを前提にデザインされたシートフルフラットにした時に段差が大きくとてもではないが「快適に」横になれるスペースにはならない。
 雪山に行ったときくらいしかすることも無いだろうが、ちょっと困った点だ。
 ・ センターテーブル
 結構便利。だが、倒せたりする事の便利さがいまいちわからない。
 長尺ものがセンターに置けるメリットはあるがウォークスルーをあまり使わない私は常に荷物おきになっている。それならセンターにもっと便利なコンソールを用意した方がいいかもしれない。
 ・ オーディオまわり
 エリシオンのウリの一つに純正の8インチHDDナビ&プログレッシブコマンダーというのがある。3L車には標準装備だ。しかし、このナビがいけない。
 助手席・後部座席からモニターが見えない!これでは「フロントエンターテイメント」を目指す私には納得できない。
 と言うことで、「ナビレス」仕様で購入。
 プログレッシブコマンダーはなかなかおもしろい。イルミが入ると円形スイッチのまわりが青く光り、多数のスイッチ群に明かりがともる。いい雰囲気だ。
 この辺の詳細は「特製装備−カーAV・ナビ編」で。
 ・ 昇降性
 これがいけていない。
 「低床技術」を謳っている関係からか、ステップがない。しかし、全然低床ではないために乗り降りがしにくい。
 確かに、ドアを閉めてしまえば車内はフラットな空間となり広々感はあるが実際の乗り降りに支障があるようでは困る。
 この状況では子供や老人は「階段」持参となってしまう。
 さらに、社外品のエアロを付けた場合、開口部下に階段のようにエアロが張り出す。これがいい感じの階段になってしまう。しかし、FRP製の簡単な部品なだけに踏んだら壊れてしまう。なんてこった!
 それが故に私のエリはノーマル外観である。踏んでいいエアロがリリースされたら購入を検討しよう。
 ・ その他
 「上質感」はあるものの、収納のところでもあるように「もう少し考えて作ってほしかった」点はある。
 ・リアスライドドアのアームが収納されるスペースが車内に張り出しており、圧迫感を醸し出している。前車のエスティマでは同じスライドドアであったにも関わらずそんなことはなかった。できないことはないはずだ。

エンジン・動力性能:
 ボンネットを開けてみる。
 面積はそんなに大きくないが意外に重たい。
 世間(?)でもよく言われていることだが、エリシオンほどの車になっても開いたボンネットを油圧で支える構造になっていないのが寂しい。
 で、開口部を見ると開口エリアは狭い。
 ここからメンテナンスとかをするのは苦しそうだ。もちろん、DIYも。

 ・ エンジン・ミッション
 エンジンは3Lのi-VTEC。
 私の中では「ホンダらしい」エンジン+ミッションだ。どういう事かというと、「乱暴に扱ってもジェントルに反応する」という感じだろうか。
 旧型のオデッセイ3.0Lを購入検討したときにも感じたのだが、どかっとアクセルを踏んでもゆっくりと加速する。前車エスティマでは軽くアクセルを踏むだけでぐんっと加速していく。意識せずにアクセルを踏むと乱暴な運転になってしまうことも多かった。が、旧オデッセイやエリシオンにはそれがない。ミニバンに「急速な加速」をする能力は必要ない、と割り切っているのだろうか。しかし、実際の話そんな加速を必要とされるシーンは少ない。これはこれでいいのではないだろうか?

 ・ 乗り心地
 この辺の話がエリシオンを語る中でのかなり重要な部分になるのではないだろうか。
 乗り心地は至ってフラット。
 足回りは少し堅めなので路面の段差は拾いやすいが、不自然なほどスムーズに吸収している。
 エンジンの回転によっておかしな振動なども少ない。エンジン音の侵入も少ない。ロードノイズが若干高めだが、静かなタイヤを履くことで対処できそうな程度。
 乗り心地や車内の環境を重視する私としてはなかなかにポイントの高い点だ。
 ハンドルを切ったときの挙動もなかなか素直ですぱっと曲がってくれる。
 重量級のボディを持っているにしてはスムーズな曲がり方だ。
 ハンドルをもう少し小さく、握りやすいものに交換すれば、この辺はもっと実感できるものとなるだろう。