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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.142 u-makuさん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

きれいなウグイス。30手台


使用駒が玉桂香歩4種類だけの詰将棋を鶯(ウグイス)図式といいます。 石川幸雄さんが「オウホケキョウ」から命名したもの。 風流ですね。 本作は鶯図式というだけでなく、大きな目が二つあるような愛らしいきれいな初形で、これも思わず解いてみたくなります。

12歩が二歩でかつ打歩詰。
二歩の方は、12と、同玉、13歩成とすれば解消できます。
打歩詰も23桂、同香と玉の逃げ道をあけてあげれば解消。
ここまでわかれば、あとは趣向を楽しみましょう。

  12と、同玉、13歩成、11玉、
  23桂不成、同香、12歩、21玉、
  33桂不成、同香、22歩、31玉、
  32歩、41玉、

3筋移動して、初形と同じような形になりました。 もう一度この趣向をお楽しみ。

  42と、同玉、43歩成、41玉、
  53桂不成、同香、42歩、51玉、
  63桂不成、同香、52歩、61玉、
  62歩、71玉、

続いて歩を打っていき、収束します。

  72歩、81玉、82歩、91玉、92歩、同玉、
  83と上、91玉、81歩成、同玉、82と まで39手

92歩で二段目に歩が並びました。詰上りもきれいですね。

作者: 桂馬、香車、歩を使ったくるくる向けの詰将棋です。
  ただこの詰将棋今年のくる展123の老化現象さんの詰将棋と似ています。。。
  しかもあっちのほうが巧妙という。。。


基本の趣向は歩打の横送り(くるくるNo.26など)。
プラス桂による受方歩香の移動(くるくる展示室No.16 小峰耕希さんなど)。
プラスと金消去の二歩解消が本作になります。
くるくる展示室No.123 老花現象さんは、別方向に発展した巧妙な趣向。 鶯図式であること、3筋移動を繰り返すところなどは本作と同様ですね。 ぜひあわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
形良く新春を迎えるに相応しい作、探鳥会に出掛けたくなります。
長谷繁蔵さん:
7筋までで収まるのかと思った
ほいさん:
綺麗な初形から打歩回避の手筋伸ばしを入れて歩の横一列達成!お見事。
中澤照夫さん:
初形に価値あり。
大森常一さん:
うっかり二歩を打つところでした。
嵐田保夫さん:
二段目制覇。
井上順一さん:
詰上がりの形がきれい。
池田俊哉さん:
二歩に気づかず安易に攻めようとしてしまった。74と一枚でまとめた収束がきれい
上田大輔さん:
歩歩歩歩歩歩歩歩歩とするとなんだか気味がわるいですが、盤上で歩が9枚並んでいるのを見ると、なにもしていないのに達成感を覚え少し得をした気になりました。
kbnrkさん:
初形、持駒いずれも配慮が行き届いている感じがする。
隅の老人Bさん:
綺麗に桂が消えました、詰上がり図も面白い。
占魚亭さん:
初形・詰上り、ともに綺麗。
鈴木康夫さん:
二歩解消のアクセントが楽しい。
S.Kimuraさん:
33手目に,2段目に打った歩が9枚並ぶのが凄いですね.
やまかんさん:
綺麗な配置がいい。手順はあまり目新しくないか。
渡辺さん:
最後と金はどちらでも良い。これも簡単でした。

くるくる展示室No.142 解答:17名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  井上順一さん  上田大輔さん  S.Kimuraさん
  大森常一さん  螽斯さん  kbnrkさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ほいさん  凡骨生さん
  やまかんさん  渡辺さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。