将棋世界に入選し、これからが楽しみな小峰さん、くるくるで長編にも初挑戦。
三段目の金の配置から、二段目に歩を並べる手順が浮かびます。
ところが、受方の歩と香が邪魔しているので単純に歩を打っていくと行き詰ります。
ならばと、4枚の桂を利用して、歩と香をどけながら歩を打っていくのがうまい手順。
83桂、同歩、92歩、81玉、73桂、同香、82歩、71玉 のように桂を捨てて歩香を3段目に吊り上げながら歩を打って右に追います。
32歩、21玉、22歩、11玉 と端までいったら、12歩成で香を奪取。
今度は歩たたきで上に送り、最後は取った香でとどめを指します。
横から縦へ、一貫して歩打による送りをテーマとした作品でした。
- 小峰耕希さん(作者):
- くる展初入選〜♪
といっても、僕が作ったのは基となるストーリーだけ。
正確には小峰原作・TETSUさんアレンジといったところでしょうか。
足りない原図を大改変によって作品にしてくれたTETSUさんにお礼申し上げます。有り難うございました。
今回掲載された事を将棋倶楽部24のサークル仲間に宣伝しておいたので、もしかするとそちらの方からも解答メールが行くかも知れません。
この一件でかなりくる展入選のコツを掴み、2作目は投稿図のままで採用内定をもらう事が出来ました(掲載は10月頃か?)。
3作目はどのような詰将棋にしようか、他の展示室も含めて構想を考え始めたところです。
投稿図は51手の本格的な作品でしたが、ちょっとくるくるには難しいので、シンプルな本図にしていただきました。
詰将棋創作の考え方として、何を解答者、鑑賞者に見て欲しいのか、作品のテーマを明確にすることが大切です。
趣向詰の場合は、最大限繰り返す、趣向の中では余計な手を入れない、配置もきれいに並べるなど配慮して、趣向を引き立たせること、
序や収束を付ける場合も趣向にマッチしたものにすることを考えると良いと思います。
小峰さんの第2弾、10月に出題予定です。 お楽しみに。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 中澤照夫さん:
- シンプルな趣向とシンプルな収束で楽しめる。玉の軌跡に面白さがある。
- コマンさん:
- フ、フ、言いながら(笑)詰めた。
- ひろびろさん:
- 先に歩頭の桂を打っておかないと歩を打つスペースがなくなり、王手が続かない。それさえ気をつければ後はほぼ一本道。打ち歩詰・王手きかずを打開する桂の打ち捨ての繰り返しや、竜の効きの制限に工夫がされていると思う。
小峰さんの将棋倶楽部24でのお友達。
ひろびろのホームページで、詰将棋をたくさん展示しています。
- 谷口翔太さん:
- 横から縦と楽しく追いかける。22歩打を省いての12歩成は、急ぎすぎ。
13歩、11玉、12香、21玉で困っちゃいますね。
- S.Kimuraさん:
- 2段目と3段目に駒が隙間なく並んでいくのも面白い
- 涼秋さん:
- 桂捨て歩打ちの序盤のリズム感と2段目に歩が並ぶのが面白いですね。
- 長谷繁蔵さん:
- 香がもう一枚あると29金28香に出来るのに24香が残念。
37玉にすると29金に出来る(24香25歩入れ替え)
- 荻絵香木さん:
- 横→縦の変換がスムーズで気持ちのいい作品ですね。
- どかん5号さん:
- 初形に絵心が、手順に遊び心が、手順中1筋の歩の連打には若さが感じられる作品。作る楽しさが解く側にまで伝わってきますね。これからも楽しみにしています。
- たくぼんさん:
- 2二歩が入るところで感心しました。今後期待できる作者ですね
- 市原誠さん:
- 簡単だけど面白かった。
- 井上順一さん:
- 玉がきれいに周辺を移動。欲を言えばあと半周?
もう半周すれば、周辺巡りになりますね。
- 岡村孝雄さん:
- 5枚目6枚目の桂が手に入ったらなあ、とか(笑)。
趣向詰を作っていると、すぐ桂が8枚ぐらい欲しくなる。将棋駒を2組使えばいいのかな(ぇ
- tsuruokaさん:
- 37手詰でありながらも難しい手もなく、楽しく解けました。
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