木目1

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第2章 いろいろな追い趣向 (3)
歩の趣向 その3
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No.24、25の2題はひとめだったと思います。

次は「L打−玉」型。 諸国象戯作物集乾巻乾番はNo.21の歩成捨てによる横送りで登場していますが、 原作はNo.26のように往復する趣向詰です。 手数が長いので、暗算で難しそうなら盤に並べてお楽しみください。

くるくる No.26

オリジナルの作品を鑑賞する

歩を並べて9二まで追うと、桂馬が入手できます。 全部成り捨てて桂を打って、2三金がとどめの一手。 成り捨てに逃げると早く詰みますが、こういうのは同玉と取るもんだ、と決めうつのも手ですね(変化とばし、とかいいます)。

塚本さんの作品にきれいな形の歩連打作品がありますので、紹介しましょう。

くるくる No.26a

歩連打による横送り。 手順の方は8二金でしっかり詰将棋しています。 この形は歴史に残りそうですね。

塚本惠一さん:
「歴史に残りそう」は最高の賛辞で嬉し恥ずかしです。
百年後くらいに「古図式」として紹介されるようなことがあれば、私も詰将棋に貢献できたことになる訳です。 そういう夢を見れるだけで幸せです。(^^)

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