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■彼女の、春みたいな笑顔だ。
三樹子の病室を直江が見舞ったとき、二人は久しぶりに面と向かって話をした。

「やっと分かったわ。あなたがいつもどこを見てたのか」
三樹子は、自分といても直江がどこか別のところを見ていることに気づいていた。それは現実のものではない、どこか遠くのもの。

「もう怖くないの? 彼女がいるから」
三樹子は直江が最近明らかに変わってきたことも感じている。
それは関係を終わらせたこともそうだし、静かに死を見つめている直江を見れば分かる。
−あなたは怖いはずなのに、どうしてそんなに強いの−
−それはきっと倫子がいるからだろう。−
−私にはない彼女のチカラ−

「そうさせる、彼女のチカラは一体何?」
この問いに直江は「彼女の、春みたいな笑顔だ」と答えたという。

笑顔。それが一番のチカラ。
彼女の笑顔が心に焼き付いた。
彼女の笑顔に惹かれていった。
彼女の笑顔が直江を救い、慰め、癒し、安らぎを与えたのだ。
そのことをはっきりと言える直江はもう何の迷いもないのだろう。

直江が倫子について第3者に語る場面は少ないが、直江のこの言葉は三樹子によって語られるため、倫子はもちろん、私たち視聴者も直江が どのような口調で語ったのか分からない。
私は聞いてみたかったなぁと思う。
とても優しい口調だったに違いないから。
もしかしたら、倫子の笑顔を思い出して微笑んでたかもしれないね。

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