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■中居正広が直江庸介を演じるということ
もちろん、彼が直江を演じれば、それは彼個人とは違う人間になるのは当然だ。白い影の場合、 キャラクターが普段の彼とまったく違う。彼はこの役を「吾郎か木村の役」 と話していたという。確かにこの二人でもそれなりのかっこいい直江庸介は見られるだろう。
でも、この二人が演じたときと中居さんが演じたときとの決定的な違いは、「存在感」だと思う。

稲垣吾郎さんが演じればちょっとミステリアスな落ち着いた医師を普段のキャラ通りにさらっと演じてくれるだろう。「催眠」のように。外科よりは精神科とか心理療法科とかいうのがお似合いな感じ。
木村拓哉さんだったらいかにも「キムタク」然として堂々とした直江庸介になっただろう。でもそれはやはりどうみても「キムタク」そのものであって、決して直江庸介とは思えない。彼は何を演じても「木村拓哉」なのだ。
この二人がもしやっていたとしたら、私はここまでハマることはなかっただろう。では、中居さんが直江庸介を演じるということはどういうことか。

  • 直江庸介は中居正広とは別の人物であると思わずにはいられない。
  • その表情、仕草、目線で直江庸介の苦悩が手に取るように分かる。
  • ただひたすら薄幸で美しい青年の儚さが伝わる。

最初、あまりに中居さんと直江が違ってるために、中居さんが直江を演じているのが信じられず、かといって直江にはどうしようもなく魅力があったため、そのギャップにとまどった。およそ普段の中居さんからは想像もできないほどのクールなたたずまいを、どうして彼が醸し出せるのか不思議だった。
一言で言ってしまえば、彼に役者としての才能があったということになるのだろうが、あたかも直江庸介が実在しているかのように錯覚してしまうほどの「存在感」。彼の個性を見事に消し去って演じる直江庸介は、どこまでも美しく儚げだった。
そのギャップと美しさ。それに中居から直江になりきっていく様が 、直江が倫子に心を開いていく過程と見事に一致した。

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