2000年10月26日(木)Yahoo! Weather - Madrid

6日目 −マドリード− 
特に見るとこなし、でもさすが首都

今日は今回の旅行もとうとう最後の滞在都市、マドリードへ移動の日。
移動にはあらかじめ、AVE/アヴェ(スペイン国鉄の新幹線)のチケットを予約しておいたので、出発ギリギリまでセビージャの街をぶらつくことにした。
お土産を買いつつ、サンタ・クルス街をぶらぶらし、そのまま“ピラトーの家”を見学し、ホテルへと戻る。結局、またサンタ・クルス街で迷い、余裕のある散歩のはずが最後は走ってホテルを探すはめになってしまった。
ようやくホテルに辿り着き、荷物を持って駅へと向かう。余裕をかましてる時間はないので、タクシーを拾って駅へ向かうこととした。実はタクシーを使うのはこれが初めて。別に交通費をケチってる訳じゃないのだが...
駅に着き、早速車内に乗り込む。席は日本の新幹線より広く、天井には飛行機内みたくテレビなんかがあったりして、かなり快適。
ちなみに、セビージャ−マドリードの2時間の間「遠い空の向こうに」(俺のかなり好きな映画)が上映されていた。もちろん、吹き替えは英語のみだったけど。

2時間後マドリードに到着。さすがにスペインの首都。駅もご立派。
今日のホテルはこの旅で唯一の4つ星ホテル(カールトン/ Carlton Hotel)。さすがに今までのホテルとは中身が違う。やっぱ、浴槽がでかいと嬉しい。しかもこれで、ツインで12,000円なんて安い。立地的にも駅の近くで便利だし。日本だとこれぐらいで、いくらぐらいするんだろう?
明日は1日かけてトレドに行くため、マドリードの観光は実質、今日半日。
早速、出発といきたいが、きれいな着替えがなくなったため、洗濯してから出発。
まずは地下鉄に乗って王宮へ。特に中に入りたいとも思わなかったので、王宮の前のCaf獅で軽い昼食。ここで食べたカツオのトーストがすごく美味しかった。
食べ終わった後は王宮の隣りのカテドラル、すぐ近くのスペイン広場に行って観光は終了(左の画像はマドリッド中央郵便局)。「マドリードは特に見るとこなし」と聞いていたとおり、簡単に観光は終了。ほんとはもっと見所がたくさんあるんだろうけど、美術館とかはあまり興味ないし、歩き回るのも疲れたので...
この後はデパートに入ってお土産探し。それから、飯を食うために、これまたガイドブックに載ってたレストランへ。
しかし、19:00近くだというのに、まだオープン前。よく本を見ると、他のレストランもオープンは20:00や21:00がほとんど。やっぱり夜の長いラテンの国では店のオープンも遅くなるのだろうか?けど、イタリアはそんなに遅くなかったような気が...しかし、日本じゃ考えられんことだ..,
他の店に移動するのも面倒なので、近くのCafeで時間潰しして、オープンと同時に店に入る。どうやら、“牛”が自慢のお店らしく(調べていった割には初めて知った)、メニューには肉料理がほとんど。街中の騒音と車の排ガスにやられ気味で、いまいち胃の調子がよくなかったのだが...
前菜としてタコのボイルを注文し、メインで俺はビーフシチューを頼む。ビーフシチューとは言え、強烈な肉の固まりが出てきて、食い切った時にはかなり胸焼けがした...
ゆっくり食って、時計を見ると22:00近く。普通ならまだまだ早いのだが、今までの疲労がかなり溜まっているため、明日に備えて早く帰って寝ることにした。

とうとう明日は最終日。
楽しい時は時間が経つのが早いものだ...




2000年10月27日(金)Yahoo! Weather - Toledo

7日目 −トレド− 
トレドで日向ぼっこ

あぁ〜、ついに最終日がきてしまった。
と言ってもしょうがないので、さっさとシャワーを浴びて、出かける準備。
今日は1日かけてトレドへ。トレドへはマドリードからバスで約1時間。トレドでの滞在時間を長くするために、8:00のバスに乗る。
意外と早起き、しかもバス停までいつものごとく歩いたので(20分ぐらい)、行きのバスの中では爆睡。多分、口を開けて寝てたような気がする...
1時間もしないうちにトレドに到着。バスターミナルから街の中心までは少し離れているのだが、もちろん歩き。歩きっ放しで疲れてはいるのだが、今日は天気がものすごくいいので、とても気持ちがいい。
トレドの街は中世の街並みそのままといった感じで、とてもいい感じ。お土産用?の剣やら鎧やらが売っている店が並んでいて、なんだかRPGの中の世界みたいだ。取りあえず、アルカサルを目指して歩く。
アルカサルに到着後はカテドラルや教会などを目指しながら、街中を散策。特に建物の中に入るようなことはせず、天気がいいので、休憩を兼ねて日向ぼっこをしながらゆっくり散策。これがすごく気持ちいい。トレドの街自体は小さい街なので、目的地と目的地の間は非常に近い。まあ、その分地図を見間違う、道に迷うということもあるのだが...

昼飯時になったので、レストランに入ってランチ。グラナダ以来となる定食を注文。
俺はミックスパエージャとトルティーヤ(じゃがいも、玉ネギ等の具が入ったスペイン風オムレツ、画像下)をチョイス。ここではじめて旅の目的の最後の1つ、トルティーヤを食べたのだが、かなりしょっぱかった。
結局、今回目的の3つのスペイン料理の中でうまいと思ったのはパエージャのみ。そのパエージャも、お店によって味の差がある。バルセロナで食べたものはほんとに美味しかったが、後は大したことなかった。
しかし、スペイン料理は何につけても味が濃い。名古屋人もびっくりの味の濃さである。まあ、それでも基本的に美味しいからいいのだが、疲れてくると厳しい。やはり、飯は日本が1番とまた改めて感じた。

飯を食った後はここでも少しお土産探し。その後はトレドの街の全景を見るため、パラドール(古城や貴族の館や修道院などをホテルに改装したスペイン国営ホテル、全国に84カ所ある)「コンデ・デ・オルガス」へタクシーで移動する。
アルカサルの近くからタクシーに乗れるはずなのだが、全くタクシー乗り場らしきものがないため、なんだかんだ言いつつも、バスターミナルまで降りてきてタクシーを拾ってしまった。
パラドールまでは約10分、往復1200円ぐらいである。パラドールに着き、オープンテラスのCafeに行くと、トレドの街全体を見渡せる素晴らしい景色が目の前に広がる。ほんとにいい眺めで、オレンジジュースを飲みながらついつい呆けてしまった。


 


隣りにいるのが平田じゃなければ...
って同じことを前回の旅行の時も思ったような気がする...
十分堪能した後、タクシーでバスターミナルに戻り、そのままバスでマドリードへ。
天気もよかったし、パラドールからの眺めもよかったし、もちろんトレドの街そのものもよかった。マドリードに滞在するなら、ぜひ行ってみるべき所だと思う。
マドリードに戻った後は少しホテルで休憩して、最後のディナーへ。とその前に、昨日下見をしておいたデパートに行き、最後にでっかいお土産を購入。そのままレストランへ行こうと思ったのだが、荷物がでかいためホテルに1度戻りしきり直しとした。
ホテルに荷物を置き、今度こそ本当に最後のディナーへ、。最後の夜ぐらいは豪勢にということで、最高級レストランに行くことにした。

行ったお店は“ボティン/BOTIN”という1725年に開店した世界最古のレストラン(ギネスブック認定。マヨール広場の近くのクチジェロス通り沿い)。
ここはヘミングウェイが「日はまた昇る」のラスト近くで主人公に「世界一おいしいレストラン」と言わせたために、今でもアメリカ人観光客がおしかける店で、行った時は満席だったのだが、すぐ席が空いたのでラッキーだった。
ちょっとした前菜を頼み、俺がメインで「あさりのボティン風」、平田が「牛フィレ肉のボティン風」をオーダー。これがびっくりするほど美味しかった。最後にケーキを選んで、かなり満足。手元に現金がなかったので、多少びびりながらもカードで払った。(結局、2人で6千円ぐらい。最高級レストランというランク、料理の味の割にめちゃ安だった)
酒も結構飲んだので、かなりいい気分。時間的にはそれほど遅くはないのだが、いい気分のままホテルに帰って休むことにした。
簡単に荷造りをして、風呂に入って、後は寝るだけ。しかし、時間が経つのは本当に早い。あっという間に終わってしまった気がするが、全体的にとても楽しい旅だったと思う。
でも、ほんとに7日間よく歩いた...



2000年10月28日(土)〜29日(日)
帰宅&あとがき 

10:15の飛行機に乗るため、7:30過ぎにチェックアウト。
空港まではバスで移動するのが便利ということで、バスターミナルまで地下鉄で行くことにした。しかし、なかなかバスターミナルが見つからない。時間だけが過ぎていき、かなり焦ったのだが、何とか見付けることができ、無事時間内に空港に着くことが出来た。結局、焦った割にはかなり余裕を持って到着したのだが...
チェックイン、出国手続を済ましてエールフランスのパリ行きに搭乗。飛行機は予定時間より遅れてスペインを後にした。約2時間後にパリに到着。ここからが大変だった。

もともとトランジットの時間は短かったのだが、マドリードからの飛行機が遅れたことにより、さらに時間は短縮。しかも、同じエールフランスの乗り継ぎでも成田行きの搭乗ゲートは離れており、連絡通路を通り移動しなければならない。またさらに運の悪いことに、連絡通路への出入り口がなぜか封鎖。迷いながらも遠回りしなければならなかった。乗り遅れるとシャレにならないので、かなり焦ったのだが、ギリギリでセーフ。もちろん場内アナウンスでは呼び出しがかかっており、かなり冷や汗ものだった。
成田行きエールフランスのジャンボジェットの機内はキャンセル待ちをしただけあって、満席状態。しかも最後に乗り込んだので、荷物を上に乗っけられない状態で、かなり窮屈な状態だった。まあ、それでも疲れていたせいもあり、帰りはほとんど爆睡。それほど暇潰しに困ることはなかった。ちなみに上映されていた映画はジャッキー・チェン主演の「シャンハイ・ヌーン」。どうして機内の映画はしょうもないものばかり流すのだろう?と不満だったが、行きの「60セカンズ」よりは暇潰しになった。

朝7:30頃に成田に到着。俺は京成、平田はバスということで、ここで別れた。

今回は初の自由旅行だったが、特にトラブルもなく無事に戻ってくることが出来た。この自由な旅行を1度経験してしまうと、もう2度と団体行動のあるパック旅行はできないだろう。もちろん次も自由旅行である。その点からいうと、今回チケットの手配を頼んだ“ビッグツアー”はなかなか親切だったし、わがままも聞いてくれたので、よかったと思う。多分、また利用すると思う。
スペインはほんといい所だった。心配していた治安も、危険を感じたことは1度もなかったし、飯も基本的に美味しかった。もちろん、見所もたくさんあった。天気がよければもっといい印象だったかもしれない。まあでも、やはり7日間で4都市はちょっと日程的に厳しいものがあった。次はあるかどうか分からないが、ゆっくりともっと南の方の都市も訪ねてみたいと思う。
海外から帰ってくると、当分は日本がいいと思うのだが、今回は既にどこかに行きたい気分。

う〜ん、次はどこに行こう?^^



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