見所満載、見ていて飽きない!

佐治君の「5都市歩きっぱなしスペイン日記」
・2〜3日目:Barcelona/バルセロナ
・4〜5日目:Granada/グラナダ、Seville/セビージャ

・6〜7日目:Madrid/マドリード、Toledo/トレド




アルハンブラ宮殿

準備 団体ツアーだけは嫌だった
2000年3月末にエジプト・ギリシャに行ってからすぐ次はいつ、どこへ行こうかと考え始めた(エジプト・ギリシャ日記は
ここ)。なんせ、海外ともなると俺の周りでは休みを取れる奴が少なく、ちんたらしてると全く予定が立たなくなってしまうからだ(去年経験済み)。とは言いつつ、結局今年も友達はお盆時の夏休みしか取れず、候補者はどんどん消えていく始末だった...

ヨーロッパ行きを考えた時、寒い冬に行くよりもやっぱ最低でも11月ぐらいまでには行きたいでしょ?ということで、何気なく会社の同期の平田に話してみると、結構肯定的な返事。「本当に行く?」と確認を取ると、「別にいいよ。」とのこと。相棒決定!ということで、細かな予定を立てることとした。
行先はスペイン or ドイツ・オーストリアを天秤にかけたが、時期的にまだ暖かいだろうということ、その他諸々の理由からスペインに決定。時期は2000年10月21日(土)出発、10月29日(土)帰国にあっさり決まった。

早速、ABロードを買ってツアー探し。団体ツアーだけは嫌だったので、全部フリーのツアーを探したのだが、なかなかなく、そこに載ってた「フリープラン相談にのります」という“
ビッグツアー”に電話してみることにした。
今回の旅の役割は、俺が全体的なコーディネート、平田がスペイン語担当ということで、ツアー会社との交渉は全部俺が受け持つことにした。
まずは見積りを出してもらうために、大まかな検討。
日程は7泊9日。ツアー代は20万前後。訪問都市はバルセロナ、グラナダ、セビージャ、マドリード。10月22日(日)にスペインサッカーリーグのFCバルセロナVSレアル・マドリーの試合があり、それをどうしても見たいという平田の強い要望から、訪問順をバルセロナ→グラナダ→セビージャ→マドリードとして、後は1番安い金額と、1番適当な金額の2パターンを見積もってもらった。(結局、バルサvsレアル・マドリー戦は俺達が着く21日の土曜日に日程変更されたため、観戦不可能となった。)
見積りの結果は、十分満足のいく金額。代理店をここに決め、詳細を詰めることにした。
なるべく無駄な出費を抑えるためホテルを調整(バルセロナ3つ星、グラナダ3つ星、セビージャ2つ星、マドリード4つ星)。都市間の移動はバルセロナ−グラナダ→飛行機、グラナダ−セビージャ→バスor電車、セビージャ−マドリー→AVE(新幹線みたいなもの)にすんなり決定した。
大変なのはここから(エアーチケット)だった。俺はマイルを貯めたかったので、日系のJAL、ANAと、提携先のエールフランス、ルフトハンザ、KLMに絞り、さらにそこから金額が、日系は135,000円、その他は128,000円だったので、後者にすることにした。さらに、(今回のKeyPoint)喫煙スペースがエルフラにしかないため、ヘビースモーカー平田のたっての要望から、エルフラに決めることにした。
しかし、世の中うまく行かないもんで、成田発着のエルフラは行きは空いてるけど、帰りはキャンセル待ち状態。仕方ないので、他のルフトハンザ、KLMを聞くと、こっちは全部キャンセル待ち。どうしようもないので、エルフラのキャンセル待ちをしながら、JALの“前売り悟空21”のチケットを取ることにした。
JALの発券締め切り1週間前になっても、キャンセルが出ないため、「JALでいいか?」と平田に確認を取ったのだが、13時間の禁煙は奴にとっては辛いらしくエルフラを捨て切れないため、代理店に相談すると、関空着のエルフラなら空いているという。ただ、関空−羽田の国内線チケットが別途1万かかるとのこと。俺は奴の煙草のために1万も追加で払うのはゴメンなので、「大人しくJALにしようぜ?」というのだが、捨て切れないらしく、結局、醜い争いがあった後、差額を平田が持つことで合意に達した。

何だかんだとすったもんだしたくせに、最終的にJALの発券締め切り日の2日前ほどにキャンセルが出て、成田発着のエルフラのチケットをGet。これを聞いた時はかなりの脱力感があった...(今までの苦労は何だったのか...)
全部の日程が決まったのは出発の2週間ほど前。後は当日に成田で待ち合わせすることにして、取りあえずは一件落着。余裕を持って動いてよかったと改めて思った。
(準備段階で参考になったHP:
「スペインなんでも情報 リアルタイム!!」

出発 憂鬱な時間...
パリ行きの出発時間は12:05なので、待ち合わせ時間は2時間前の10:30に出発ロビーとした。俺は京成スカイライナー、平田は成田エクスプレスとそれぞれ別々で成田へ。
俺が多少遅れたが、無事に合流し、チェックイン。その後は暇潰し用の雑誌を買い、当分食えない日本食(そば)を食い、超ゆっくりと出国手続。あまりにもゆっくりし過ぎて、場内アナウンスで呼び出される始末だった。
ちょっと余談だけど、成田の第一ターミナルのそばはまずい。お店も何だか貧相。その点、関空のレストラン関係は充実してると思った。
搭乗し、座席に座り、辺りを見てみると満席状態。10月末なのに、やっぱ土曜出発だからなのだろうか?まあ、そんなことはどーでもいいが、これから約13時間も憂鬱な時間が続くと思うと、やはり慣れてきたとはいえ、多少は滅入る。俺が生きてる間に、今の半分ぐらいのフライト時間になったりしないもんだろうか?
エルフラの機内食は美味しいと聞いていたのだが、やはり機内食は機内食。でも、パンとチーズとワインはいい感じ。ついつい飲み過ぎて俺もかなりいい感じだった...
映画はニコラス・ケイジ主演の「60セカンズ」。ヒロイン役のアンジェリーナ・ジョリーはかわいいけど、内容はなんともお粗末。くだらな過ぎて、暇潰しにもなりゃしない。
特に揺れることもなく、パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着。次のバルセロナ行きの出発時間までは約3時間あるため、Cafeでお茶しながら、気長に待つことにした。
3時間後、バルセロナ行きに搭乗。パリからバルセロナまでは約1時間半。ようやく後少しでスペインだ...
家を出てから、20時間超。やっと、やっとスペインに着いた。この時の時間は22:00過ぎ。もうかなり疲労困ぱいである。ただ、まだまだ気を抜けないのが辛い 今までなら、ここから送迎バスでホテルに直行なのだが、今回は自分達でホテルまで移動しなけりゃならない。しかも、バルセロナの治安は悪いらしい。特に夜は...
今日にバルサvsレアル・マドリー戦が日程変更となったため、ちょうど試合終了直後に到着したこの時間は、辺りの道路が混雑しているという。そのため、バスはやめて、鉄道を使ってホテルまで行くことにした。
車内では結構、じろじろ見られたりしたが、何事もなく近くの駅に到着。駅からホテルまでもかなりびびりながら歩いてはいたが、何事もなく、特に大きく迷うこともなく、ホテルに着くことが出来た。
ホテルはカテドラルの近くの3つ星ホテル
「ギッタート・アルミランテ/Hotel Guitart Almirante」。早速チェックインし、キーをもらう。「9階の901号室。ルームナンバーのついてない部屋」といわれ、「えっ?」と思ったのだが、屋根裏部屋みたいな部屋に入ってみるとバルコニー付きのなかなかでかくて奇麗な部屋。しかも、遠くに“サグラダ・ファミリア”が見え、なんともいい感じである。
この後は近くのCafeで軽く飲んで、軽く飯を食って、明日に備えてさっさと寝た。





ホテルから見た“サグラダ・ファミリア”




NEXT DAY