都市領域画定(mdbUA)にもとづく分析の方法 |
さて,以上のような手続きで設定された日本における都市地域について,基準メッシュの番号によって区分したデータをここで公開したい.自由に使用,検討いただいてよいが,その結果や成果については,必ずお知らせいただきたい.また,当ヴェブサイトへの参照をいただければ幸いである.
mdbUA2010:データの公開
データはSPSSのシンタックスファイルの形式で提供する.したがって,その解読にはSPSSの簡便な文法に関する知識が必要である.しかしながら,最初のたて列に「code」と名づけた8けたの基準メッシュコード番号を,次に「pop2010」と名づけた各メッシュの人口量を,それぞれ変数として入力したSPSSのデータファイルを作成し,このシンタックスファイルをはしらせれば,新しい変数(東京ならば,「tokyo2010」)が作成される.これは都市地域に該当するメッシュコードには「1」を,それ以外には「0」が割り振られる変数である.したがって,メッシュコードに対応したその他の変数を,さらに付け加えたマトリックスデータを作成すれば,SPSSで自由に分析が可能になる.たとえば,tokyo2010の値が1であるメッシュの1980年,1990年,2000年,2010年の人口量の総計を計算すれば,mdbDID2010東京の人口推移が確認できるわけである.同様に,事業所統計や経済センサスのデータの入力すれば,都市地域の産業別の事業所数や従業員数の分析が可能になるわけである.
基準メッシュコードと人口量を入力した ダウンロードしたシンタックス 都市地域を表示した変数が追加
データファイルを用意する. ファイルをはしらせる. される.
さらに分析したい変数を追加していけば,さまざまな分析が可能なデータファイルが作成できる,
もちろん,そのような基準メッシュをケースとして並べたデータマトリックスは,国勢調査や事業所統計・経済センサスなどの結果について地域メッシュデータとして提供されている粗データから自分で作成する必要がある.少々手間のかかる作業ではあるが,ぜひ挑戦し,ここでの都市地域設定:mdbUA2010の有効性を検証していただきたい.
mdbUA2010のSPSSシンタックスファイル形式のデータのダウンロードは,ここから.
※このシンタックスファイルの作成については,金澤良太・前田悟志の両氏に大変なご尽力をいただいた.
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放送大学 教養学部
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