ミヤマノコギリシダ(メシダ科ノコギリシダ属)  深山鋸羊歯
        Diplazium mettenianum

(特徴) 常緑性。根茎は長く這う。葉柄〜中軸は緑色〜暗紫色、基部鱗片は線状披針形、暗褐色〜黒褐色。葉身は狭卵形−狭三角形の単羽状複葉〜2回羽状中裂、光沢のある濃緑色で硬い紙質。側羽片は8〜15対、下部では有柄で上部に向けてしだいに小さくなり、頂羽片はない。後部はくさび形で、前部基部に耳片はつかない。胞子嚢群は線形で中肋と辺縁の中間に傾いてつく。山麓から山地の林縁、林床でやや稀に見られる。
(参)これまでミヤマノコギリシダは形態的変異が多い種として扱われてきたが、現在はミヤマノコギリシダ、ホソバノコギリシダウスバミヤマノコギリシダオオバミヤマノコギリシダヒロハミヤマノコギリシダの5種からなる複合体として扱われている。
(撮影・2011年11月17日、太子町畑)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ