オオバミヤマノコギリシダ(メシダ科ノコギリシダ属)
     大葉深山鋸羊歯  Diplazium hayatamae

(特徴) 常緑性。根茎は長く這い葉柄は斜上する。葉柄〜中軸はわら色〜緑色、基部鱗片は線状披針形、褐色〜茶褐色。葉身は狭卵形−狭三角形の単羽状複葉〜2回羽状中裂、光沢のある濃緑色で硬い紙質。側羽片は8〜15対、下部では長い柄がつき、上部に向けてしだいに小さくなって尾状に延びる。羽片基部は心形。胞子嚢群は線形で中肋寄りに傾いてつく。ミヤマノコギリシダに似るが、それより大型で全長1mを越え、葉柄は立ち上がり、中軸裏や羽軸裏に細かな毛や鱗片が生える。低山の林床で極稀に見られる。
(撮影・2010年11月11日、葉室)


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