ウスバミヤマノコギリシダ(メシダ科ノコギリシダ属)
 薄葉深山鋸羊歯 Diplazium mettenianum var. tenuifolium

(特徴)夏緑性。根茎は長く這う。葉柄〜中軸は緑色〜ワラ色、基部鱗片は披針形、褐色〜茶褐色。葉身は三角状卵形の単羽状複葉〜2回羽状深裂、光沢のない黄緑色〜緑色で柔らかい紙質。側羽片は10対前後、下部では有柄で上部に向けてしだいに小さくなり、頂羽片はない。後部はくさび形で、前部基部に耳片はつかない。特に最下側羽片後部は弓形になって深く切れ込み、鋭頭。一見、セイタカシケシダにも似る。胞子嚢群は線形で中肋と辺縁の中間に傾いてつく。山麓・山地の林床で稀に見られる。
(撮影・2007年11月18日、金熊寺)


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