地震で倒壊した阪神高速道路神戸線沿いにある芦屋市立宮川小学校は、震災当日多くの被災者が詰めかけ、校舎内に避難していましたが、翌日の専門家による被害調査で危険であるとされ、立入禁止となり、現在は新しく建て替えられました。
運動場から校舎全景
震災の教訓で、ブロック塀は危険であったため、学校の全周は生け垣とフェンスか、生け垣と建物外壁の組み合わせになりました。門扉の柱も倒れることの無いよう太い円柱のコンクリート造りです。 正門向こう側の低い花木と草花の地下には災害用非常用水のタンクが埋設されています。
下足ホール前。ステンレスパイプとアクリル樹脂製の組み合わせで出来た庇の下は明るく開放的です。 校舎の外装は、全面タイル貼りです。
通用門からのアプローチ
右が教室棟で、運動場との間に緑とレンガを敷き詰めた下足ホールまでのアプローチを作っています。運動場から教室棟までの空間は20mあります。
大きく開くサッシ
教室のサッシは、全面が透明ガラスになっています。上、中、下の全てが開くため、窓の有効開口面積は、50%あります。 教室の後ろだけでなく、前もドアになっているのは、非常時の避難の容易さを考えてのことでしょうか。
学校の敷地ですが、歩道に接する形で防災用倉庫が新しく設置されました。鉄筋コンクリート製の丈夫な倉庫です。
耐震性貯水槽
防災倉庫と合わせて整備されたのが、耐震性のある貯水槽です。地下に埋設されています。
体育館と駐車場
児童、生徒の動線と完全に分離して整備された駐車場。後ろは、体育館。