2016/9/22 Mt. KILIMANJARO 5,895m (キリマンジャロ登山 ロンガイルート)
ついに長年の夢を叶えにキリマンジャロ登山に挑戦することになった。
*ロンガイルート テント5泊6日
☆ ツアーは、(株)マイチケット
http://kilimanjaro.tusker.co.jp/
1月から毎週、1680m後えぼし岳に登り、体力づくりと冬季登山で装備品をc/k
春からは2000m級に登り、8月末には裏岩手縦走でロングランをトレーニングをし
直前の9月は富士山で3日間の高度順応をやり、すべては計画通りの体力づくりと装備品を準備し、タンザニアに向かったのです。
2016/9/16 成田空港で参加者5名(男3名、女2名)、マイチケット・登山 ガイドの米田氏の計6名が合流
9/16 22:20成田発 ⇒ 9/17 カタール(ドーハ)経由⇒タンザニア(kilimanjaro空港)14:25着 ( 時差-6h )
MOSHIのホテル泊


1day 9/18 晴れ、09:00 現地ガイド2名、コック2名、ポーター19名・・・総勢29名が合流 ⇒ Marang Gateで登山届提出 ⇒
13:20 晴れ Naremore Gate 1,990m (Rongai Route) 出発


登山開始1h 最後のコンビニです。
オーナーの愛犬・・・ ちなみにタンザニアで犬は食べないそうです。
狩猟民族と犬は、古代から共存しているのです。


日本ではあり得ない太さのワラビが沢山生えている。


17:00 Shimba Camp 2,625m 着
行動距離 6.9km 3h40
キャンプ場の管理小屋があり管理人が常駐する。

夕食、みんな元気で食欲も旺盛!!
明日に備えて夕食から高山病(頭痛)予防にダイモックス125mgを飲む

2day 9/19 晴れ Shimba Camp 2,625m08:08 発
昨夜は、ゴアシュラフカバー、モンベル#3で暖かく寝れた。


朝日を浴びて黄金色に輝き、キリマンジャロ山頂の氷河が白く輝いて見える。

この先、大きく左に回りこみMt Mawenziに向う

今日のキャンプ地 Kikelewa Camp 3,630mが見えてきた
明日は、背後のMawenzi 直下まで登る。


16:00 Kikelewa Camp 3,630m 着
行動距離 11.5km 8h02
夕食、ここまではまだ肉、野菜、フルーツと豊かで高山病は感じなく、みんなでワイワイ食事を楽しむが
油っこい物、消化に負担のある物には手が出ない。
ダイヤモックスガ効いて、頭痛は無い。

Mt Mawenzi 5,149m


3day 9/20 晴れ Kikelewa Camp 3,630m 08:20発
昨夜は、ゴアシュラフカバー、モンベル#2、ダウンシューズで暖かく寝れた。

花が咲いた状態から枯れた状態まで同じなので『永遠の美・・・エバー・ラスティング
綺麗な花で、とっても好きになり!! 忘れないように何度も花の名前を聞いてしまう。
ようはEverlastingは、rlastingの否定形で終わりが無い・・・・ すなわち『永遠』となる。

11:21 Mawenzi Camp 4,306m 着
ランチ後に、13:24 高度順応登山 ⇒ 4494m ⇒ 15:41 Camp着
行動距離 5.5km 5h23

高度順応登山 ⇒ Mt Mawenzi 5,149mの直下(写真中央の尾根) 4,494m まで登る

4,300mとなり、チョッピリ頭痛がしたのでダヤモックスを1/2(125mg)錠から250mgに増やす。
翌朝の頭痛は無い。 ただ、食欲は無くなってきている。
食べれる物を食べてエネルギー補給する。 紅茶に砂糖たっぷり、粉ミルクにも砂糖たっぷり
パンは、そのままでは食欲が出ないのでスープに浸して食べやすくして食べる。
油っこい物は食べれなくなっている。
カロリーは取れても、炭水化物は必要量の1/3程度しか食べれていない。
食べれる物は、何でも入れて総カロリー確保に勤める。
高所登山用に持参した。 ビタミンC、ビタミンE、茶カテキン、ユンケル顆粒でビタミン類の不足分を補う。


4day 9/21 晴れ Mawenzi Camp 4,306m 8:33 発
朝、テントに霜が降りていた。
昨夜は、ゴアシュラフカバー、モンベル#2+#3、ダウンシューズで暖かく寝れた。

振り向けば、昨夜のcamp地が遥か後方に・・・・
食欲が無く、紅茶、ミルク、砂糖、スープ程度しか受け付けない。
砂糖を大量に摂取してカロリーを補給する。・・・それでも歩行に支障は現れていない。
いつも行動食にしているSOYJOYと飴類は、食欲が受け付け無い。
意外にも、仲間に少し食べさせてもらったミルクたっぷりの輸入品のCLIF BAR(クリフバー)が
食べれた。
高所での嗜好は変わる事をあらためて知ることとなる。
食が進まない。スープでも、レッドペッパーの薬味を入れると、食は進んだがこの日が最後となる。
目先の変わる、薬味てきな醤油、ブラックペッパー、カレーの辛味、マヨネーズetc・・・ 工夫が必要ですね。

いよいよMt Mawenzi campからKilimanjaroの最終キャンプ地 Kibo Hut4700mへ向かう。 そして今夜がアタックとなる。



過去最高高度4,500mを超え未知の低酸素状態・・・・ 残り50mで失速し、休みながらたどり着く。
14:15 Kibo Hut 4,700m 着
行動距離 8.3km 5h42
直ぐに、ランチをし17:00夕食、22:30夜食、23:30アタック開始・・・・
やはり、食欲が無く、アタック用に持参した色々な食材の中から、アルファー米のサケおにぎり1個を少しづつ胃に送り込む
雑炊は食べれない。 味噌汁は昨日まで飲めたが今日は受け付けない。
出された食事は、スイカは美味しく食べているが他は受け付けない。
紅茶に大量の砂糖を入れて流し込む!!
直前には、ウェルダー等のゼリー栄養食品、ビタミン類を流し込む・・・・
みんな個人差はあっても高山病による、食欲不振、頭痛etc ・・・ けっこう効いているのが判る。


9/21 晴れ Kibo Hut 4,700m 23:30発

Kibo Hut 4,700mからアタック開始・・・・歩き始めは寒くも無く、歩行速度もゆっくり、身体も軽やかでこれは楽勝と思いきや
30分後に突然の嘔吐!!
その後は10歩歩くたびに吐き気の連続に・・・・ ゲェゲェ・・・・蛙の様に何も出ない嘔吐の繰り返しで
口が渇いて水を飲んでも嘔吐・・・・ 涙も枯れるほど、オェオェ・・・・ それでも夢のキリマンジャロ 気力で登る。
『這ってでも登る気力だけはありましたからねぇ・・・・((笑))』
仲間は、先に進み暗闇で判らなくなった。
ここからはChief Guide Jumaさんと2人で自分のペースで登ることになる。
仙台の冬山装備で登ったのに運動量が少ないせいか寒くて、ホッカイロをお腹に3枚、胸に2枚、手には最初靴用を1枚いれたが痛くて
追加で直接手にホッカイロを貼り付けた。
*
服装、モンベルEXPシャツ、厚手のシャツ、中厚フリース、化繊ミドルウェアー、アルパインジャケット(ゴアテックス)、ウールニット帽
モンベル メリノウールブリーフ、EPXアンダーパンツ、フリース裏地パンツ、ゴアテックス・レイン・パンツ
モンベル冬季手袋インナー+オーバーグローブ、ブーツはスポルティバGTX+
ゴアテックス・フルカバー・スパッツ
反省、これでは寒いです、ダウンウェアー等を追加して初めからぬくぬく暖かい状態でスタートしないと深夜の冷え込みが激しく寒い。
ホッカイロは、初めから良く揉んで暖めてから、全身に貼り付けないと寒冷時に貼り付けても酸素の少ない高所では温まらない。
06:16 朝日が昇ってきた。 苦しんできただけに美しい!!
明るくなると、少し、暖かくなり、登るべき目標が見えると気力は増して来るのを知っているから、少しはペースをあげられる。
本来なら、ここまでに1.5Lの水は飲まなければならない。
飲まず食わずで7h・・・・ 唇は乾き、顔は浮腫み死にそうな顔してます((笑))

5day 9/22 07:18 Gilmanz Point 5,685m 着
先を行く仲間に1h遅れで到着
Jumaには、ここで止めても登頂証明書は出る。 止めるかと聞かれたが『No !! I go to Uhuru Peak』
この先もわずかな登り勾配でも、オェオェ・・・・ 酸素濃度は1/2と吐き気は止まらない。


この先で先行していたMr Sekiguchiが降りてきた。
彼は昨年、5,600m付近で断念してのリベンジ登山
今回は、Stella Point手前で断念下したとの事・・・・ 彼と別れた。
自分も苦しいが諦める気はまったく無かった。

08:11 Stella Point 5,756m 着

先行していた仲間は、とっくに下山しているものと思っていたが山頂直下ですれ違った。
米田ガイドに、遅れても必ず、登頂します。
下りで時間を挽回して、夕方のCamp地には到着する旨を伝えて別れる。

氷河は高さ35m

09:48 Uhuru Peak 5,895m 登頂
ついに登ったぞ!! キリマンジャロ・・・・ 長年の夢が叶った瞬間です!!
Mr Juma Thank You !!
!!
握手して抱き合った。
辛抱強く、つきあってくれてありがとう!!
彼は、リミットタイムを気にしながらも諦めない私に付き合ってくれたのです。
Juma はリックからスプライトを出してカップに注いでくれた。
キリッキリに冷えてて、とっても美味しかった。 少しづつ、少しづつ飲んだ。
10時間、何も飲めなかったので・・・・
人生で最高のスプライトを飲ませてもらいました!!
・・・私は生涯このスプライトの感動を忘れない・・・
10:03 Ufuru Peak 5,895m 下山開始 ⇒



Gilmanz Point 5,685m から見るとKibo Hutは、垂直直下に見える。
ここからは、急斜面の大砂走り状態・・・ ガイドは腕を支えてくれたが
富士山の大砂走りで慣れているからと話して、単独でガンガン滑り降りた。



13:28 Kibo Hut 4,700m 着
出迎えてくれた仲間と握手して登頂を祝福しあった。
彼らは、次のCAMPへ出発した。
私は30分仮眠してから追いかけるとガイド1名を残してもらい。
仮眠後に私物を撤収し 14:44 発 ⇒
途中、先行していた1名を追いつき、体調を訪ねると大丈夫だとの事で付き添いのガイドが居るので・・・・
先に下りた。

18:12 Horombo Huts 3,700m着
行動距離 21.2km 18h42
先ずは、全員登頂に祝杯・・・・!!
下りは,マラングルート・・・・ 登山道、山小屋、トイレetc 登山道も良く整備されているが
登山道と言うより、トレッキングロードという感じである。
多少も不便でもロンガイルートの方が登山も自然も楽しめると思った。


6day 9/23 晴れ Horombo Huts 3,700m 08:13発
全員で集合写真(29名)を取り、全員に職種ごとのチップをの支払い儀式を行う。


この土埃で、鼻くそは土の様な物が出てくる。
さすがにこの日はマスクをして下りる。
服装はもとより、ザックまでホームレスの様に汚れてします。


終始、我々の先行していたSub Guide Mr Rashidがカメレオンを見つけた。


15:35 Marang Gate 1,860m着
行動距離 19.7km 7h22
全工程73.1km 49h51

登山メンバーとMOSHIのレストランで軽く最後のお別れ会・・・・
みなさんお疲れ様でした
私は明日からのサファリツアーとエジプトです。
また、どこかの山で会いましょう!!
Goot Luck !!
Arushaのホテルへ移動 21:00着

9/24 Tarangire National Parkへ移動・・・ ランクルで4h のサファリツアー・・・ ロッジ(テント)泊
マサイ族の生活を見せてもらう。
歓迎の踊りとジャンプ・・・・ 体脂肪率が低く、もの凄いジャンプをする。
マサイの子供は20km離れた小学校を往復しているそうです。
ハイウェイから見えるサバンナには、マサイ族が牧畜しているのが見える。
何気なく走っている彼らは、やはりとんでも無く速い。
遠くを見るために、時々ジャンプしている!!

家の中も見せてもらう。
小枝で作ったベットに牛皮を敷いたベット、石を並べたカマドがあった。
壁は、牛糞と土を混ぜたもの・・・ 雨が降らないから、こんなもんでいいらしい。




死ぬ前にパリを見るべきだと言うが
サファリと言いたい。
地平線までつづく大自然・・・・ 野生動物・・・・
映像と実物との違いは、見たものにしか判らない。
ランチエリアに集まった30台ほどの車は、全てTOYOTAのランドクルーザーでした。
パプアニューギニアでもそうでしたが悪路では絶対的信頼度の高いのがTOYOTAのランクル
他のトラックから乗用車まで、ほぼ全ての車は日本製中古車でした。
最後に壊れずに残ったのがTOYOTAで絶対的信頼性を勝ち取った訳です。

Safari Lodge
登山のテントから開放され、やっとシャーと思いきや、昨夜のホテルはシャワーヘッドが外れず
温度も低い。 ここは大型テント・・・シャワーはあるが夜のサファリは寒い。
深夜に野生動物がテントの直ぐ横を歩いて息遣いが聞こえた。 シマウマ?


9/25 Ngorongoro Crater へ移動 ランクルで4hのサファリツアー・・・ ロッジ泊
マサイの牛の群れが道路を横断している。

この巨大なクレーターの中が野生保護区がある。


カバは昼は水の中で皮膚を守り、夜は陸に上がって草を食べるそうです。

Rhino Lodge
ここは標高2,400mのクレーターの淵にあり、朝、ベランダの外にシマウマが歩いていました。
発電機は21時に停止し、薪ストーブで暖をとるのですが夜中に火が消えて寒い思いをしました。


9/26 Rhino Lodge ⇒ Arusha ⇒ kilimanjaro空港へ・・・5h

17:35 kilimanjaro空港 ⇒ エチオピア(アジスアベバで乗換え)経由 ⇒

9/27 エジプト(カイロ)01:20着
Movenpick Hotel Cairo Pyramids
深夜にホテルに着いて、登山で汚れた衣類にザックを洗浄、洗濯して・・・寝たのが朝の4時です。

・・・PM イスラミックエリア観光
モハメドアリモスク、ハンハリーリ


9/28 ギザピラミッドエリア観光
クフピラミッド内部へ、スフィンクス、太陽の舟

ピラミッドは思っていたより巨大です。
内部は、よくぞこんなものを・・・ 巨石の内部構造に驚愕する。
ガイド(Moro Rorisさん)の話では、初日に見たモハメドアリモスクの向かいの石切り場から切り出した巨石を
年に一度のナイル川の氾濫を利用して船でギザまで運んだと、しかも数万個を20年で・・・・
想像を絶するプロジェクトである。

ピラミッド表面は,もともとは化粧石で下のピラミッド上部の様に綺麗だったが
後世の支配者が自分の神殿や構造物を作る石材として、表面をはがしリサイクルしたため
現在は、ブロックを積上げられたように段々になっているとのことです。


カイロ博物館を見学
歴代の墓から出土した遺物からツタンカーメンのマスクまである。


9/29 06:00 カイロ空港⇒ルクソール空港07:00着
西海岸観光
メムノンの巨像
王家の墓(ツタンカーメンの墓、貴族の墓、)・・・写真撮影禁止
ハトシェフスト女王葬祭殿・・ 私とガイドだけ、今日は休み?
革命とテロの影響で、観光客は激減・・・・ 私は、空いてていいが誰も居ないのは又別問題です。
観光業で成り立っている国民は死活問題!!
町や遺跡の主要箇所には、武装した軍が駐留しているので私は安心して見れた。


遺跡の職員も暇をもてあまして 『コンニチワ』 声をかけてくる。

東海岸観光
カナック神殿
ルクソール神殿



・・・ピラミッドに続き、1本物の巨石を切り出して、どうやってオベリスクを正確に台座に建てたのか?
建築技術、土木技術、プロジェクト管理体制、資金・・・・etc
クレーンも鉄も無い時代に・・・・ 人類は一度、栄えて滅亡し、また数千年かけて復活したのでは?
いずれにしても3600年前の人類は偉大でした。

ライトアップされる神殿は神秘的であった。


Eatabe Luxor Hotel


9/30 10:20 ルクソール空港発 ⇒ カタール(ドーハ)経由 ⇒ 成田空港10/1 18:40着 ⇒ 仙台へ
10/1の深夜、駅に迎えに来たMonetは16日ぶりの再会に後部座席で私の胸に顔を埋めて
全身を横に振りながら喜びを表わし、私の首をずっと、ずっと舐め続けていました。
帰宅するまで私の膝に抱きついていました。
Monetただいま! お前が長年登山に付き合ってくれたお陰でキリマンジャロに登れたよ!!
ありがとう チュッ!!
2016/10/12
帰国し、キリマンジャロで汚れた衣類・装備品の洗浄と洗濯が終わり
やっと、落ち着き昨日はmonetと後えぼし岳に登った。
・・・・思い出した。
人生で最も至福の時にと、とって置いたマイセンのコーヒーカップ
Moshiの町で買ったキリマンジャロ豆を挽いて
8年間この時を待ち続けたマイセンに注ぎ、きれいな琥珀色を見ながら
どんなに苦しくても諦めずに登った自分に祝杯の一杯を飲んだ。
*2008年に購入した中世マイセンのコーヒーカップ!!
3.11で食器棚や書棚が倒れのに、カップの入った食器棚は家の傾斜により
後方にもたれかかり倒れず奇跡的にカップも無傷だった。