2020/3
ネパール
アイランドピーク

6,160m
2018/3
ネパール 
カラパタール
5,545m
 
2017/3
ネパール
チュクンリ
5,550m
 
2016/9
タンザニア
キリマンジャロ
5,895m 
2015/11
パプアニューギニア 
ウィルヘルム
4,509m
2014/7
マレーシア
キナバル
4,095m
       2023/10
マレーシア
キナバル
4,095m
 2023/4
台湾
玉山3,952m
 2022/9
マレーシア
キナバル
4,095m

2015 ウィルヘルム 登山 4509m (2015/11/14~11/21)
オセアニア最高峰 - パプアニューギニアへ

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 各社のウィルヘルム山登山は参加者が無くキャンセルとなっており
西遊旅行社に個人旅行で申し込み手配してもらった。
 
 ツアーより40% ほど高くなる自分のペースで行動できるので気楽です。

 2015/11/14 成田発 21:05は、到着が遅れ22:30離陸・・・ それでも11/15 04:55定刻でPNG ポートモレスビーに着陸した。
パプアニューギニア首都の国際空港と言っても日本で言えば地方空港程度です。

*ビザと入国審査
 ビザは入国審査と同時に無料で取得できました。(入国カードに記載し、入管右側"entry without permit"に並ぶ)

*税関ゲート
 食品の持ち込み制限が厳しく、お菓子でも持ち込みのYesにチェックを入れないで見つかると食料持込の違反で
罰金を含め面倒な事になる。

 私は登山用の食料を持ち込んでいるのでYesにc/kを入れ提出・・・・ 
スーツケースは全て開けて確認されます。 
 登山目的の旅行だと説明したらスーツケース内をさらっと見ただけで終わった。
背負ってた34Lザックの中身は聴かれ登山用具だと答えたら通してくれた。 

 また、機内持ち込みした34Lザックには、スーツケース紛失に備えて現地で手に入らない登山用具( 登山靴を含む必須品 )は全てザックで運びました。

*GOROKAへの国内線の搭乗手続き・・・・ スーツケースを預ける。

*両替
 1万円をK(キナ)に両替した。(1K=約42円) 登山用の水とおやつを買う程度・・・ 

 GOROKAのホテルでも両替はできる。 $100または$50紙幣しか扱ってもらえないので予備金は、$で持ち込んだ。
 下山後、知りましたが、ロビーにはATM(クレジットカード)が有りました。 
 また、ホテル近くのスーパーのレジでのカード支払い時に現金もK100までは、ATM代わりに
出してくれるので便利です。

近くのホテルで朝食後・・・航空機でGOROKAへ
08:10 ポートモレスビー発 ⇒ GOROKA 09:05着



GOROKA空港は、標高1600mの滑走路1本の小さな空港です。 
空港は平屋の小さな建物があり、フェンス・ドア1枚で外です。





09:30 迎えのPNG JAPAN の見形さんに登山ガイドのアレックスさんを紹介してもらい
ランクル4WDに乗り込み、スーパーで水etcを買い込み、見形さんとは別れ、ハイウエー (途中から凸凹道・・・) を
Kegusugulの Betty's Logged へ向う。

 *行ってみた判ったのですが下山後、滞在する GOROKAのBird of Paradise Hote(空港から1分) 内にはPNG JAPANの支店が有り、
何とこんな所に日本人妻が !!  マネージャーの見形さんには現地情報を含め大変お世話になりました。

途中のKundiawaでランチ・・・・ 半分は悪路で後部座席は横向きでイスを捕まえる腕が痛くなるほどゆれ続け・・・・ 
4時間後に

*酔い止めを飲んだ事は無いが、悪路走行は判っていたので持参していた。
走り始めて30分もしないうちに気持ちが悪くなり飲んだ。
 500円ほどで買えるので持参する方が良いと思います。。

2015/11/15 14:15 Betty's Logged 2818mに到着
 行程表には2550mと記載されているが私のGPSでは2818mを表示していた、ちなみに
A Fram 3551mと山頂4509mの誤差は20m程度なので、実際は2800mと思われる。 
・・・酔い止めを服用して正解でした・・・・


 

注) 私は何カ国も訪問しているが生水、生野菜を食べてもお腹を壊した事は無い自称・鉄の胃・・・
ところがランチ後にお腹を壊した。 何がヤバかったんだぁ???
(地元では周囲を鉄板で囲ったセキュリテー万全な高級レストランでハンバーガー、フルーツサラダ、コーラ )

 夕食は生野菜を避けて整腸剤を飲んで翌日の登山に備えた。

*ダイアモックス・・・ 高山病予防に高高度の12時間前の夕食時に1/2錠を飲んだ。
(朝夕、2回使用)



Betty's Logged 



 
 
 夕食は、パンorライスにホワイトシチュー・・・結構、美味しくゆっくり食べていたが直ぐに下げられ
次にオーナーが養殖のトラウトサーモンと豆類の煮物に野菜のおひたし
(ライスやシチューが直ぐに下げられるのは、隣のキッチンでガイドの食事になるからです。
それが判ってから、後日、食事は早めに済ませ彼らに暖かいうちに回るようにした。)

 
個室で夜は電気が点灯し電気毛布が入った。 朝まで? と期待したが22時頃に電気は止り寒くなるので
フリースと靴下を着てねた。 トイレ(水洗)に行くのも自分のヘッドライトが必要になる。



 ↑この時間は1hずれています。時差分の+1時間が正解です。


2015/11/16 07:55 サブガイドと共に登山開始(アレックスさんは、ポーターと後から登ってきた)
 朝食は、小さめのホットケーキが4枚に蜂蜜とコーヒー
ホットケーキは2枚で飽きたが、他に何も出てこないので全部食べて
やむなく、そのまま出発
(彼らは、PNGの人は一日2食らしい)



 彼は、2800mで暮らす地元民、歩くのがやたらと早い。 ひっしで付いて行く・・・ 
一時間ほど登り、休憩を申し出た。 彼は何も持っていない、自分だけ食べる訳にも行かないので
行動食のステックバーと飴、飲料水を分けてあげた。


3320m 高層湿原帯 例年なら数センチの湿原であるらしいが5年ぶりの干ばつで
湿気は無い。 私には歩きやすくて良かったが自給自足の麓民では、作物が取れなくて
政府が食料支援をはじめたとの事。




 山刀は護身用? 伐採用? 後ろから付いて来ると、食われるので・・・ 怖い。(笑))

 
 

10:42 Lake Aunde のA Fram 小屋に到着
 3550mもあるのに2800mで一泊したせいか、ここまでは無理なく登ってきた。
ザックも7kg(ポーターに5kg預けた)と軽かったので富士山より、楽に登ってきた。

地図では、下がLake Punde 、上がLake Aundeとあるが
 ガイドいわく、Punde とは男を意味し山頂に近い上がLake Pundeで
白人が作った地図が間違っているとの事です!!



 三角フレームで食事、右側に泊まった。
手前のトタンに藁葺き小屋は、ガイドやポーターが一晩中、薪を燃やし
話しに盛り上がり・・・ 干草の上で横になっていた。


食事を作ってくれる地元のおばさんが登ってきた。
2泊3日の食事をお世話になりました。
 12才くらいの息子さんがポーターをやってくれました。


トイレ
 地面に穴を掘り、板を敷いただけで入り口にドアは無い。



ランチ(サンドイッチとフルーツ)後、アレックスさんと高度順応を兼ねて一つ上のLake Pundeに散歩して戻ると
ザァーザァー降りになり危機一髪・・・ 
 雨季に近い事もあり、その後は、断続的に強い雨が夜まで降り続いた。


 室内
 木製台にマットレスとシーツを敷いたベット
シュラカバーにモンベル#2 シュラフを使った。
最低温度は4℃と思ったより暖かく・・・・ ライトダウン上下を脱いで寝れた。
 -8℃用ダウンジャケットは使わずにすんだ。



18:30に夕食を済ませ就寝・・・・
 タイ米にホワイトシチュー、リンゴ・・・ 朝食があまりに軽かっただけにライスに
エネルギー補給を救われた。
 
 いつもは24時頃に寝ているので・・・ こんなに早く寝れるはずも無く
ラジオを聴きながら・・・・ ウトウト・・ 少しは寝たとは思う。
 ダイヤモックスの効果で3550mでも高山病の症状はまったく無い。 
*昨年のキナバル山4095mでは頭痛が酷くて夕食を食べれず、紅茶に砂糖を沢山入れて
エネルギー補給していた。

 深夜の1時に起きて夜食・・・ カレーヌードルetc・・・カレーは運動すると上がってくるので
麺だけにしてスープは避けた。 これだけではエネルギー不足、こんな事もあろうかと持参した
フリーズドライのおしるこ、成田空港コンビニで賞味期限を確認して買ってきたあんぱんと
くるみパンを食べてエネルギー補充した。 スペシャルドリンク、ここぞと言う時の為にユンケル2700円
を飲んで効果を祈る・・・・!!!

服装
・下はウールタイツにフリース裏地付きパンツ
・上はウールのロングスリーブシャツに厚手のロングスリーブ、上に中厚フリースジャケット
・昨夜の雨による夜露を防ぐためゴアテックス・ミドルスパッツを着用
・メッシュグロープにウールのキャップ、カーボンストック2本

アタックザックの装備
・500ml ポカリスエット、水500ml、行動食(ステックバー4本)、コックのおばさんが作ってくれたサンドイッチ2個
・救急用品、スキー手袋、フリース手袋、防水手袋カバー
・ライトダウン上下、ゴアレイン上下、GPS、携帯電話、ラジオ、カメラ







 帰国後、GPS データを手書きしたものです。




2015/11/17 02:20登山開始

  湿気はあるが雨は降っていない。4℃・・・
ヘッドライトを使い・・・ MGのアレックスさんとSGと登山開始・・・・
 SGが先頭で歩くがペースが早過ぎる・・・・ 300m/hペース
ゼイゼイしながらも1時間ほどでも富士山の高度を超えた・・・

・・・04:35 4128m ついにキナバル山の高度を超えた・・・・
ここまでは、ゼイゼイ何とか登ってきたが、この先200~300mのアップダウンを繰り返しながら
高度は、4300mから一向に上がらない。
 落差のある斜面を10歩登ってはゼイゼイ呼吸を整えで歩きだす。 止まっていては進まない・・・・  
息苦しくても
 呼吸が落ち着かなくても、歩き出す自分との戦いである。

06:36 4400m付近



07:30 4450m 付近 


中央がSGシルバーさん (24才)、右がMG アレックスさん、


小休止の会話で60才だと言うと、驚いて『 you are strong !! strong !! 』 ・・・・ 嬉しい事を言ってくれた。
その後は、strong !! strong !!  strong !!  ・・・・自分に言い聞かせて、負けないように登り続けた。(笑)

こんな褒め言葉が力を生み出すんだなと感心した。  苦しくなったら自分に言い聞かせる事にしよう!!
 
 偽ピークを4回ほど迂回して、うんざりしたころで突如、それほど大きくないピークが見えた。
MGアレックスさんが指差して あれが Mt、Wilhelm !!   
  
 右側に見えるのがMt Wilhelm 4509m・・・山頂に標識らしき物が立っている。
左に見える峰を左側から回り込んで、谷間の裏側から登る。

 あれかぁ!!
目標が見えてしまえば体力配分が見えてくる。 全身の力がみなぎらせ
 ・・・ 大きな岩場を乗り越え・・・・

ついに2015/11/17 08:10 Mt、Wilhelm 4509mに立った!! 彼らに感謝の握手をした。。。。
 気温0℃ 風速5-8m ・・・ 寒いので08:30下山
 彼らは亜熱帯にいるので寒さに弱い、写真に映るためにバーバリーのコートを脱いで

このポーズ・・・ 直ぐに震えて着込んでいた。(笑))







09:00 4400m


10:30 4200m




11:10 4130m


下山といっても2h30 降りてもまだ4100m以上あり、高度が下がらなくて辛い・・・
日が差して来て暑くなり、ゴアレイン、ライトダウン、フリースを脱いだが、すぐにもっと暑くなるはずと、
4℃しかないのに次の着脱を省いて一気にインナーのウールシャツも脱いだのがあだとなる事に

サブガイドが嗚咽・・・ つられて僕は嘔吐・・・ 身体を冷やし過ぎての体調不良と判り、ウールシャツを着た。

昼の休憩・・・ まだ体調は今一、僕のランチは彼らに食べてもらった。

 空腹と寝不足で集中力が薄くなり、急斜面の浮石に足を取られ、ザックが仰向けの亀状態で転倒し滑落・・・・ 
身をひねり手で岩を掴み止まりそうになった所へ、アレックスさんが僕を止めようと飛び込み、彼に引きずられ・・・・
更に滑落・・・・ サブガイドが飛び込み、やっと停止
残り20mで断崖絶壁に冷や汗!! 三人でそっと起き上がり、ゆっくりと這って登山道に戻った。

途中、上の湖 Lake Pundeで休憩してから小屋へ戻った。


2015/11/17 13:20 A Framに到着した。
コックのおばさんが2時過ぎに出発したのに降りてくるのが早いと驚いていた。 

登り、3.5km 5h50
下り 4h50

 この山は、Betty's Logged からA-Framまでの登山道は、比較的整備されています。
A-Framから山頂までは、殆ど手付かずで、2mほどの濡れた表土の段差が沢山あります
登りは気をつければ登れます。 ただし、下りは足場が悪く滑って危険です。
 私は不意に滑って身体は下へ、ところがストックを刺していた左腕だけが上に残り、思いっきり
肩をひねり・・・・ やばかったです。
  以降、下りではストックのグリップバンドに手を通さずに使いました。
これだと滑っても手が離れるので肩の脱臼もなくなります。

 帰国後も習慣づけたいと思いました。

 高山病に関しては、ダイヤモックスの効果で何事もなかっです。
高層部の下りで嘔吐はしましたが、これは食べる前から上がってくると思ったとおりカレーヌードルが悪かった。
それと気温が2-3℃でロングスリーブ1枚の薄着になるのが早過ぎて身体を冷やしたためと思います。
 この後は肌着を着て暖かくしたら治った。

  夕食までのんびりと一休み・・・・ 
夕食は、牛肉野菜炒めとライス、紅茶
下山の準備をして熟睡・・・・



朝食は、焼いたウインナーとフレンチトースト、紅茶
荷造りして、おばちゃんに別れの挨拶・・・

2015/11/18 05:00 下山開始・・・・





2015/11/18 07:00 Betty's Logged到着
下り、5km 2h00


SGとは、ここでお別れ・・・ 昨日のお礼に長年愛用している多機能ナイフを渡し握手して別れた。


07:20 4WDでGOROKAへ・・・・
Kundiawaでランチ・・・ サンドイッチにコーラ(氷なし)
・・・どうしてもここで食事した後にお腹を壊す。
 コーラ?  果物?



13:00 GOROKAのBird of Paradise Hotel 着
MG アレックスさんとは、ここでお別れ・・・・ 昨日のお礼に最新式のNew のLEDヘッドライトを渡し握手して別れた。

滑落したあの急斜面に飛び込める PNG人の勇気に絶賛です!!

 



部屋はシングルベット+ダブルベット、シャワー、トイレ、ベランダ
 とりあえず登山の衣類etcを手洗いして、ベランダの手すりに荷造り紐を張り
干した。 (100円均一の小さな洗濯干し、ピンチ、クリーニングのハンガーを持参した方が便利です。
帰りに棄ててもいいですからね)

 登山靴はゴミ袋に土を落として、歯ブラシで洗浄、手で軽く絞っただけでも
乾燥しているので朝までには乾いた。
 シュラフ、ダウン衣類は室内で乾燥させた。
 
夕食は、ビッフェスタイル+アラカルト(有料)
普通に美味しいです。 食事は私の評価では☆☆☆です。


11/19 オプション・・・コーヒー工場で買出し
工場は250g 7K (約300円) 、スーパーでは12K、ポートモレスビー空港では19Kとなる。
ローストは3段階を選べる。(1K= 約42円)
ここの豆は、キリマンジャロ苗木を使っているので日本では高額で取引されている。
もっとも深入りの豆(黒ラベル)を10袋注文した。 みんなでのんびり手作りパッキングしてくれる。

 自宅ではいつも、酸味が無く、コクと苦味を重視しヨーロピアンブレンド(エスプレッソ用)を
飲んでいるが、このコーヒーは、コクがあるのに苦味が薄い、僅かな甘みすらすらあり、とっても
飲み易いコーヒーで全部飲み終わったら、次が辛くなるかも・・・ それほど美味しいです。






アサロ渓谷の村へ
 主食のサツマイモ、タピオカ、野菜類・・・ 自給自足です。
5年ぶりの干ばつで大変だったと・・・
やっと、雨季が近づき雨が降り出したので喜んでいました。



はじめて見るコーヒーの実
やさしい甘みがあり、好きになる。・・・そして種がコーヒー豆でローストするとコーヒーになる。

 



 火お越し
木の割れ目に燃え易い植物繊維を詰めて、ちょっと湿らせた竹紐をU字型に掛けて
上下運動の摩擦熱で点火する。 発明した古代人の知恵に感心する。

 

 実際は、私のためだけに早朝から地面に穴を掘り、火を焚いて石を焼く
そこへバナナの葉を敷き、その上にイモ類、植物の葉、鶏肉etcを入れ、それをバナナの葉で
覆い、その上で焚き火し・・・ 蒸し焼きにする。

 

 マットダンス(アサロ渓谷)
昔、ここの部族は戦闘に弱くて、他の部族に攻められた・・・・
追われるままに近くの沢に逃げ込み、泥んこに転んだ・・・・ 起き上がり振り向くと
泥だらけの顔が悪魔に見えたらしく、敵は怖がり退散した。
 その後、この泥の面が使われた・・・・ 
被ってみたが10Kgほどあり、独りでは被れない重さです。


 この物語???  そうだシュワルツネッカーの映画プレデターに似ている。
映画では赤外線で見る宇宙人に追いつめられた人間が泥んこに転んで泥がついたら
宇宙人には見えないことに気づいてやっつけるシナリオ!!
 これがヒントになったのでは・・・・・ 









 ダンスが終わる頃にムームーランチができ上がり、掘り出す。
 

PNG JAPAN の見形さん


 主食のサツマイモ、タピオカ、山芋、シダ類の葉、かぼちゃの若芽と葉、etc・・・
この料理、特別の日だけの料理で豚肉を使うらしいが、今回は鶏肉・・・
 私一人だけのために早朝から作ってくださり感謝です。
 興味深深・・・ どれも美味しくいただきました。
 こんなに沢山食べれる訳も無く、その後、部族の皆さんのランチとなった訳です。





Gorokaに戻り、市場へ
意外にも物価は高い。でも基本的にいくら高くても物々交換なら、それでいいのでしょう。

 

 


その後、GOROKA大学と博物館を観てHOTELに戻る。
・人食い・・・ つい最近まで肉親がなくなると、親しさの順に脳や人肉を食べていました。
この共食いによるプリオンが人間の狂牛病を発症していたわけで・・・・ 牛の共食いによる狂牛病、発見に繋がった訳です。

・博物館は写真禁止 ・・装飾のネックレスに人間の指が付いていました。
親しい肉親の魂と共にの思想です。

・黒魔術・・・ 800の部族がおり、部族内で悪いことが起きると
呪が原因といまだに信じており、警官の半数も信じてる。

 魔女狩りの対象者は、部族に非協力的な者、一生懸命働いて
自分だけが豊かになる者・・・妬まれたら御終いです。

戸籍も無く、部族内の結束が強いので殺されて埋められて不明に
これは今でも続いているそうです。・・・・・

・戦闘・・・・ 土地争い、豚を盗んだetc  の理由で戦いをするそうで
最近では選挙後に落選側が襲っい戦闘になったそうです。

ちなみに、交通事故を起こしたら、直ぐに逃げて警察署に飛び込まないと
原住民に殴り殺されるそうです。

・治安
 ポートモレスビーは帰りに泊ることも出来ましたが治安具悪くホテルから出るなとの情報で
トランジットだけにしGOROKAで二日間観光をしました。 ちなみにGOROKAでは、人の集まる市場などに独りで行っては
危ないとの事です。 ましてカメラを手に持って歩いては、現地人で狙われるそうです。

 日中は、ホテル前の通り100mほどの道端でビルム、石斧(記念に買いました)や弓矢などを売っている。
また道路向かいと、その裏側にスーパーが3店あり、買い物はそこで出来ました。
 殆どが、オーストラリアからの輸入品、安物は中国製・・・
 PNG製を探してコーヒー、はつみつ、ココナッツクッキー、植物性石鹸(PNG JAPANで買えます)を購入した。
ホテルから見える範囲でやめておいた方が無難です。何より、歩いてみれば判ります、彼らは怖く見えます。((笑))

 夜は、ホテルの20m向かいの中華料理店で一度食べましたが、ホテルの警備が見ていてくれて、中華店の警備も
移動するのを見ていてくれます。・・・それほど危ないとの事です。

 でもPNG人、ガイドが見せた、自らの危険をかえりみず人を助けるために飛び込んでくれました。
彼らは、電気、水道、ガス、TVに電話、鏡・・・  何も無くても自給自足で困らない生活をしているのです。
 みんなで助け合って生きているのです。 焼畑、狩猟、家作り、装飾etc・・・・ 我々が継承を忘れてしまった。
火のおこし方、家の作り方、繊維織物・・・・ 人類がサバイバルであみ出した進歩の過程と継承を見ることが出来る
すばらしい実演を見せて貰いました。・・・・
 
 3.11で私は、昔、お爺さんやお婆さんに聞いてた戦時中の物資不足での生活の話し・・・ まさに、それを経験しました。
電気、水道、ガソリンも止まり・・・・ 寒い中で一滴の水を大事にし、食料を節約し、放射能を防ぐサバイバル生活でした。

 文明国で暮らす人間でも、いつ自然災害や事故にあうとも限りません。
そんな遭難生活を乗り切るために今回のPNG滞在が役立つと思いました。・・・・

ホテル前の露天・・・手編みのビルムや土産を売っている。


 
 おばさんが編んだものです。約2500円

 ホテル前の通りで見つけた石斧・・・ 接合は松脂みたいな樹脂なそうです。
鍬かと聞くと斧だと、振りかざし木を倒すのに使うそうです。

 100Kと言われたが持ち合わせが無かったの明日、買えばいいと思い通りすぎた。
 ホテルで両替し、翌日通ると90Kと言われた。 持ち歩くのに重いので帰りに寄る事にして通過した。
夕方、買い物、帰りに寄ると80Kにしてくれた。 値切るつもりは無かったが、おじいさんごめんなさいね。
苦労して作ったのにねぇ







11/20 アサロ渓谷に移住したチンブー地方の部族の村へ


彼のマネージメントにも感心するがガーデニングセンスは抜群である。
部族の暮らす自然に草花を移植して綺麗に演出している。
 突然の訪問に一昨日、通路の除草をしたとは言っていました。(笑))










フェイスペインティング、竹笛、弓矢の実演、ビルムの作り方、お見合いの儀式など・・・・




 アロエに似た植物の葉を竹ナイフでしごいて繊維だけを取り出し乾燥し、ひざの上で
繊維を足しながら手でひざの上を転がしてよっていく。


 

よった糸を編んでビルム(手提げバッグ)作る。
うぅぅぅん・・・・ 人類は凄い!!
やはり、暖かくて食料が手に入りやすい環境が有ったんでしょうね。
余った時間で人類は、色々工夫をしたんでしょう。
 そして南方で作られた文化を持って北に移住し、環境の変化に更に進化を遂げたんだと思います。



アロエの繊維で作ったビルム 10K(420円) 記念に買いました。
意外にも毛糸で作ったものは原材料が高いので2000-4000円はします。
こっちの方が手間がかかっているのにねぇ






Mt、Wilhelm 4509mに登る目的で来ましたが
PNGの自然に暮らす人々の生活を訪ねてみて、人類の文明の過程を見れてとても有意義でした。

こうした人間の工夫が進化し、航空機が空を飛べるまで繋がっているのだと感心しました。

11/22 早朝、仙台駅に迎えに来たMonetとは、後部座席で一年ぶりに再会する
恋人同士のように頬ずりしてペロペロ・・・・ しばらくして私のひざに顔を乗せて
安心したように、くつろいでいました。
 もちろん、その夜から一緒に寝ています。((笑))


9月末から、リハビリと体力強化に毎週、登山に付き合ってくれたmonetには感謝です。

ちなみにウィルヘルムがこれほどキツイいなら、5,895mキリマンジャロは更に1,400mも高くて空気が薄い
今の自分に 登れるだろうか? 下山したら冷静に考え直す必要があると思い知らされました。
 
下山後、PNG JAPAN の話しでは、キリマンジャロに登ってからウィルヘルム山に登った人は
みなさんがキリマンジャロは5泊とか6泊で高度順応しながら登るけど、ウィルヘルム山は、
2泊3日で登るので高度順応出来なくて、こっちの方がキツイと言うそうです。

 これを聞いて自信を持った ! ! ・・・・ 次はアフリカ大陸最高峰へ・・・ ((笑)))

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