風の松原を歩く

これまでの足跡 04年11月

風の松原を歩く トップへ

最終更新 04/11/30

04/6  04/7  04/8前半  04/8後半  04/9  04/10 


04/11/1(月)
 昨日、「風の松原を歩く」の中のページをあちこち見ていたら、「22番地点から港湾道路を横切りロケットセンターへ」という長ったらしいタイトルのページがあり、まだ<作成中>となっていることに気がついた。そこで今日はロケットセンター方面に行こうとしたのだが、ついいつもの調子で陸上競技場脇の0番地点からのスタートとなった。下左の写真は2番地点だが、6時15分だとまだまだ暗い。
 右の写真は16番地点付近6時32分だった。今日は歩きながら「なんだか身体が重いと感じ、汗をかき始めたので着ていたヤッケを脱いだのだが、時間を見るといつもと同じペースで歩いていたことになる。

 次の写真は港湾道路直前の写真。ここまで来たのは久しぶりだ。港湾道路の駐車帯にとまるのが普通だが、ゲート前に入り込んでとまるのは珍しい。港湾道路を横切ると西側に火力発電所が見えてくる。ここを100m程進むと左手がロケットセンターへの入口だ。

 入口はこの2枚の写真。白い看板の右の標識には「ロケットセンターまで2.1キロ」と書かれている。

 ここで気がついたが、表示板がこれまでと違っている。「秋田県」「秋田県知事」と書かれているのだ。こちらは先ほどまでの後谷地国有林ではなく、西山下という住所の県有地・県有林なのだ。右の写真を見ると国有林の表示板よりもカラフルだ。写真に太陽がまともに入ってしまった。このあとは「22番地点から港湾道路へ」のページをどうぞ。


04/11/2(火)
 昨日午後から降り出した雨が、今朝も時折激しく降り続いていた。私は久しぶりの検査で早朝から山本組合病院へ。私はいつもと同じ時間に病院に向かったが、雨の中を風の松原に向かっている人もいる。「今日だったら雨具に長靴がなければむずかしいだろうな」と思いながら病院の待合室にいた。そこで今日の画像は、前に撮ったものの中から2枚。31番地点付近に植林されている広葉樹が少しずつ色づいてきた様子。葉を見れば木の名前がわかるという人もいるが、この木の名前は何だろうか。

04/10/31撮影 北羽新報社発行『海岸林を守る』74ページでは
「市民が植樹したマテバシイ、コナラ、マメガキなどの並木道と紹介
風の松原の紅葉 風の松原にもこんな場所があります
8番地点前の池のほとり
 11月1日午前7時半頃
4番地点道路向かい側
 10月31日午前7時15分頃

04/11/3(水:祝日)
 午前4時頃、強烈な雨の音で目を覚ました。これでは朝の散歩は無理だと思い、目覚まし時計をとめて眠りにつく。この風の松原の表紙ページの見出しにある「13番地点から27・29へ」というページをまだ作成していなかったので、そのページを作ろうと午後から風の松原へ。私が歩いた12時40分から13時半までは、ちょうど雨はあがっており、私が帰る頃にも松原にやってきた人たちもいたし、松原の中でキノコを探している人もいた。松原の中では、トリムランニングコース900メートル近くの柿の木がようやく色づき始めたので紹介する。

900m地点近くの柿の木 04/11/3  04/11/1に撮した柿の木 池の側から撮す

04/11/5(金)
 昨日は大曲市に行く用事があったので、早朝の散歩はしなかったが、今日はいつものように0番地点からスタート。スタート時点で雨雲がたれ込め、コースは暗くてぬかるみもよく見えなかった。既に私の前を歩いている人が2人いた。駐車場に車も何台か駐まっていたから、「こんなに早くから歩いている人がいる。冬になってもそうなのかなあ」と思いながら歩き始めた。59番、58番と逆回りで歩き、50番地点から雨が降り始め、31番地点までは強い雨に降られた。カメラを構える明るさでもなく、これからは散歩開始時刻を変えたり、長靴着用にしなければならないかなどと考えながら歩いた。
 9番地点からトリムランニングコースに入り、1800m地点に右折するところで、アスファルト上の矢印が雨に濡れて浮き上がるように見えた。これは9月か10月始めに石灰で引いたラインだと思うが、なかなか消えないものだ。8月26日のこのページで赤字で記入された文字は最近は気にならなくなったが、気を付けて見るとまだ残っている。(撮して来るのを忘れてしまった)


04/11/8(月)
 今日は6時半にいこいの広場をスタート。歩き始めてすぐにラジオを忘れたことに気付いたが、寒かったのでそのまま黙々と歩き続ける。22番までは100m60秒のペースだった。ヤッケのフードを被ったままでも汗が出てこなかったから気温は低かったと思う。昨日からの好天がそのまま続いていて雲はほとんど見えなかった。59番地点まで来て5日に書いた文章に気付いたので、引き返して8月26日の「赤字で記入した文字」を撮した。写真真ん中付近に横線の下に300と書いた文字がある。ほとんど見えなくなったが、気を付けて見るとまだなぞることができる。
 もしかしたら、これまでも毎年のように行事のたびにアスファルトに書いてきたのかもしれない。私の経験では、警察から道路使用許可を受ける際に「アスファルトに文字を書いてはいけない。もしも書いてしまった時には終了後に必ず消すこと」といった条件が付いていたはずだ。


04/11/9(火)
 今日の北羽新報にこんな記事が載っていた。9ページの下の方に20行くらいの記事だから、web版北羽新報には載らないと思うので全文を紹介する。

    15日に国有林で松くい虫被害木調査    風の松原に守られる人々の会

 能代市の風の松原に守られる人々の会(梅田市美会長)は、15日午前9時15分から国有林の松くい虫被害木調査を実施する。
 当日は、市営陸上競技場本部前に集合した後、米代西部森林管理署の指導で、風の松原内の松くい虫被害木の状況を調査する予定。同会は会員だけでなく、市民の参加を呼び掛けている。
 小雨決行。当日は、やぶに入ってもいいような服装が必要。問い合わせは同会事務局の佐藤さん。

 私はこのことを昨日の北羽新報3ページ目「みんなの広場」内の「週間行事」の中に、「風の松原に守られる人々の会 国有林の松くい虫被害木調査=15日前9時15分(市営陸上競技場本部前集合)」と書いてあったのを見たが、詳しいことはわからなかった。夜になって、私の「風の松原を歩く」を時々見てくれている人(この人も私と同じ「風の松原を歩く」というホームページを作成していた。最近は「風の松原をぶらぶら散歩」と改名したが、風の松原に咲く花の写真がすばらしい。現在は小友沼の野鳥観察のページも作成されている。)からメールがあってわかった。そのメールに風の松原に守られる人々の会からのはがき画像が添付されていたので右に紹介する。

 北羽新報に「会員だけでなく、市民の参加を呼びかけている」と書いてあるのは、はがきの文面に「是非、知人を誘い合ってご参加くださいますよう」とあるからだと思う。私もいつも風の松原を散歩している一人として参加してみよう。雨が降らないことを祈る。

 今朝の散歩の際に気を付けてみたが、松原内に数箇所ある掲示板には被害木調査に関することは何も出ていなかった。あの掲示板は米代西部森林管理署が設置したものだと思うが、あの掲示板にも今回の「ご案内」を載せてくれれば、松原内を散歩している人たちにもわかりやすいと思う。なにも大きなポスターを作る必要はない。普段は何も貼られていない掲示板だから、はがきを貼っておくだけでも皆さんが注目して見ると思う。
 私の場合は今朝も6時半から散歩を始めたが、20番地点頃から雨に降られてフードを被って歩いたから気がつかない掲示板があったのかもしれない。スタート地点の掲示板だけは確認したが、いつも通りのパンフレットが4枚横に並んでいるだけだった。


04/11/10(水)
 昨夜、二日酔い状態になるほど飲んだので、今朝は久しぶりに自宅から歩いた。昨夜からの霧がかかった状態で、空もよく見えないので雨具の用意もして出掛けた。写真右は、いつも見慣れた「寺院案内板」だが、よく見ると私がいつも「0番地点から6番地点」と表記している通りに「風の松原通り」と書いているではないか?? 能代駅から真っ直ぐに風の松原まで伸びている道に「風の松原通り」と命名されたハズであり、看板も立っている(「看板・立て札」のページ参照)。」とすれば「風の松原通り」は縦と横の2本あるのか。不思議だ。仙台市では「青葉通り」「広瀬通り」「定禅寺通り」といった言い方が定着しているが、能代市の場合は現在は「○○通り」という言い方をしないのが普通なので、どこに問い合わせればいいのだろうか。

いとく通町店前交差点 04/11/10 6:10:21 西福寺前の角に立っている「寺院案内板」

 昨夜の集まりで、この「風の松原を歩く」を毎日のように見ているという人に会った。その人も風の松原を走っている人なので、写真を何枚か撮しているハズなのだが、本人は「1枚しか撮されたことがない」という。そこで6月以来の写真データファイルを調べてみたが、確かに1枚だけだった。その1枚を紹介しよう。不都合であればすぐに削除するので、その場合はメールをください。

04/6/3 6:13頃 16番地点付近にて

 パソコンでは大きな画面で見ているので誰だかすぐにわかるのだが、ホームページではこんなに小さくしか見えないので、大丈夫ですね。たまには私の兄のページも訪問してください。幸齢ホームページです。


04/11/11(木)
 今日は0番地点から逆回りで進み、27番地点から13番地点〜9番地点〜トリムランニングコースを歩いたが、いつもよりも暖気で早々とヤッケを脱いで歩いた。
 今日は最初に驚いた。それは最初の写真、なんとスタート地点から車で侵入した跡があるのだ。昨日はここを通らなかったが、9日に通った時はなかったものだ。
 二つ目は、黄色いハチマキをした松が増えてきたことだ。41番地点の松が青いハチマキを付けたことは以前書いたと思うが、今度は更に黄色の目印も付いた。道路沿いの木ばかりでなく、林の中にも黄色いハチマキが出てきた。黄色だけに目立つ。

陸上競技場前のスタート地点から入った自動車? 青いハチマキに黄色も重ねた 41番地点
30番地点付近 アカマツ林の隣のクロマツ林内で このご夫婦も毎朝歩いている

 今日はこのあと若美町に出掛けた。昨日の秋田魁新報夕刊 <風と遊ぶ 「新・奥の細道」を行く 第2部>に「43 メロンの香りとさざ波の奏でるみち(男鹿市・若美町)」が掲載されたが、その中の「壊滅状態の松林」という言葉が気になったからだ。この内容は「松くい虫被害地を行く」をどうぞ。


04/11/13(土)
 天気予報では今日から寒波襲来とのことだったが、今朝はいつもよりも暖かいほどだった。途中雨がパラパラ(parapara:画面ではパpaとバbaの区別がつかない)と降った。傘を差しての歩きだったので冷たい風を遮っていたのか。

 NHKラジオではラジオ体操の後に「列島音の旅」で伝統息づく金属の町の様子を音で表現していた。ふと思いついたのは松籟の音を録音しているかどうかということだった。、昨日作成し始めた『海岸林を守る』読後感で、風の松原の音風景について、
 「現在では松風の音は感じられない。自動車が増えて騒音が激しくなったためだろうか。朝の散歩では工場のような機械的なうなり声だけが聞こえてくる。昔とは変わった。日本の音風景100選にも選ばれているが、<広い松林=松籟が聞こえるはずだ>という先入観によるものではないか。」と書いたが、NHKライブラリーで風の松原の音や松籟の響きを集録しているのであれば聞いてみたい、と考えながら歩いていた。川口市に開設したNHKアーカイブスに保存されているのであれば行ってみたいものだ。

昨夜は風が強かったので道路一杯に松葉が
散っていた 11月13日 7:19:35
11月2日に紹介した池のモミジは散ったが、その周
囲のモミジが紅葉を迎えた。 11月13日 7:32:07

04/11/14(日)
 昨夜『海岸林を守る』読後感を書いて第4章まで書き終えた。文章だけのページというのは読みにくいので、ホームページへのリンクを張ったり、写真を入れたりした。
 次の第5章はキノコとの関係だ。キノコが生えなくなるのはクロマツの樹勢の衰えと関連がある。後谷地国有林で「松葉かき」が行われていた頃はシモコシ(キンダケ)がたくさん生えていたという趣旨の文なので、今朝の散歩は取りやめ、キノコ採りの写真を撮るために、10時頃(早朝でもいいのだが、それでは暗くて写真にならない)にロケット実験場方面に行ってきた。今日は小春日和の晴天だった(天気予報では雨のハズだったが予報がはずれて感謝感謝)ので、キノコ採りの人がたくさん出ていた。この様子は22番地点から港湾道路へというページに追加しておこう。


04/11/15(月)
 昨夜の天気予報では、夜のうちに雨が降り、今朝は曇りから雨に変わるはずだった。起床した時には道路は濡れていたが雨は降っていなかったので、スタート地点から59、58と逆回りに進む。途中で雨が強く降り始めたので、55番地点から42番地点へ直行、30番地点から13番地点に出るコース(全体で4キロ)を回った。

 11月9日の項に書いたが、今日は「風の松原に守られる人々の会」の<松くい虫被害木調査>があるというので9時に陸上競技場に出掛けた。雨が激しく降っていたのでクルマの中で待っていたが、集合場所の競技場本部脇には人が一人だけ。その人は雨宿りしていたのか、自転車で帰って行った。9時10分頃になって米代西部森林管理署のクルマが2台到着。東北森林管理局のマークはなかなかかっこよい。車種が富士重工のFORESTERでなかったのは残念。

 雨が小降りになってきた9時25分頃、風の松原に守られる人々の会の副会長と米代西部森林管理所長のあいさつの後、今日の作業の説明、参加者の班分け等があって作業開始へ。

 強い雨の中、先の「ご案内」では「小雨決行」と書いていたので、今日は中止だろうと事務局に電話したら「決行」だというのであわてて来たという人も含めて30人ほど集まった。私が到着した時はクルマは1台も駐まっていなかったから、これらはすべて被害木調査に集まった人たち。今日の調査に使用する道具。名前は聞き漏らしたが超特大のノギス、被害木にハチマキをするテープ、被害木の太さや本数を記録するための野帳。これを一人ずつ担当し、被害木かどうかを判定する森林管理署の人と4人で1班を編成。私は野帳を担当した。

 場所は、0番地点から6番地点までの道路沿いの普段から下刈りをしている地帯。確か黄色いハチマキをした松は11月始めからお目見えしていたから、(私が初めて見たのは9日、13番から30番への小径だった)、他の地域はすでに調査を終了していたはず。今日の地域で今回の被害木調査は終了なのだそうだ。
 私たち第1班は一番道路側を歩いたので、太い松ばかりだった。6本を黄色いハチマキで結んだが、そのうちの1本は被害木ではなく、台風のために上部が折れてしまった松(写真右端の真ん中の木)だった。暗く、雨の中だったので写真も真っ暗になっている。薬剤注入木(左から2枚目の写真)もあった。注入木のシールは52番、15年12月の日付が付いていたと思う。(天気の良い日に確かめてみよう)

 その後、陸上競技場本部脇にもどり、閉会式をおこなって終了。閉会式には米代西部森林監督署の人たちは所長さん以外は参加しなかったから、風の松原に守られる人々会の人たちは10人くらい参加していたのかな。終了時の写真の時刻は 10:49:15。

 閉会式のあいさつを聞いていると、今年度の被害木調査は今日で終了だが、今日被害木として黄色いハチマキを締めた松は約60本。今年の被害木調査のトータルは約1000本、昨年が1800本だったから半減とのこと。そういえば、私が松原の散歩を始めてまもなくの7月頃に薬剤散布を10日くらい実施していたが、薬剤散布の効果が大きかったのかもしれない。

 作業で歩き回っている時の四方山話に出た話だが、署員が除伐作業で、森林管理署の計画で除伐する許可が出ているものであっても、例えばサクラなどの場合には、散策に来ている一般の人から「切らないでくれ」と言われることがあるという。そういう場合には作業ができない、とか、直径3センチ以上の木は切れないとか、いろいろと難しい規制があるらしい。松林を守るためには、例えばニセアカシヤなど、松林の邪魔をしている木は除伐すべきだと思うようになった私としては、県条例や様々な規則、規制が風の松原を雑木林にしてしまうのではないかと思ってしまう。


04/11/16(火)
 今日は北羽新報と秋田魁夕刊の2紙に風の松原のニュースが載った。北羽新報には、

松くい虫 風の松原で被害木調査 守られる人々の会 見落としないよう入念に

 昨日のこのページに私が書いたのと同じことだが、記事の最初の部分を紹介すると、

 風の松原に守られる人々の会(梅田市美会長)は15日、能代市の風の松原で松くい虫の被害木調査を行った。管理者の米代北部森林管理署職員と一緒に30人余がやぶの中に分け入り、枯れた松の木を発見しては伐倒駆除を示すテープ巻きなどを行った。
 同会は、昨年からボランティアとして松くい虫の被害木調査に取り組んでおり、今回で2回目。・・・・

 昨日は作業が終了するまでには北羽新報の人は現場に現れず、「きっと小雨決行と書いていたのに、こんなひどい雨だから中止だと思って取材に来ないのじゃないか」と話している人もいたが、どのようにして取材したのだろうか。写真まで載っている。
 私のように「風の松原に守られる人々の会」の会員ではない者も参加していて、最初に出欠を取った時に「私は会員ではありません」と答えているのだから、最初から取材していれば、北羽新報の11月9日の記事を見て参加した一般市民もいたことを記事にできたのに、と思うとちょっと残念だ。

 二つ目は、今日の秋田魁新報夕刊の記事。『風と遊ぶ』(「新・奥の細道」を行く・第2部)がようやく能代市までやってきた。今日は、45 先人の足跡「風の松原」のみち(能代市)。<距離=9.9キロ 所要時間=3時間半 難易度=家族向き>と書かれている。いこいの広場近くの池の写真が載っているが、そこにあるモミジの色づきがほとんどないことと、噴水に覆いが掛けられていることからすれば、10月末の取材だと思う。このコースは私が11月14日に歩いた場所だ。歩いていないのは浅内局からロケット実験場付近までの直線路と、能代公園からバスステーションまでの部分。この距離を3時間半で歩けるだろうか。近いうちに天気の良い日に「浅内局前」までバスで行って所要時間を計ってみたいと思っている。


04/11/17(水)
 今日も北羽新報に風の松原関連ニュースが載っている。見出しは、

能代商議所 炭焼き窯構想が浮上 松くい虫対策会議 今後具体的検討へ

 能代商工会議所の風の松原松くい虫対策会議は16日、能代商工会館で開かれ、出席者からの意見で被害木の再生利用や被害の拡大防止のため、炭焼き窯を設置する構想が浮上した。県立大の小林一三教授も松くい虫対策の一つとして炭焼き窯の効用を説いており、同商議所は構想の具体化に向けて検討に入る。
 会議には同商議所の部会長、市内の風の松原に関係するボランティア団体代表、森林組合、JA、森林管理署、県、市などから約20人が出席。

 さらに、能代商工会議所では松くい虫対策募金も行っていることや、小林一三教授の講話内容「被害を完全に防止するのは困難であり、いかに被害の拡大を抑えるかにある」も紹介していた。


04/11/18(木)
 今日は風の松原内でとんでもない光景を目にした。このこが自動車の入れない道路だということは皆さんもご承知だと思う。10月26日には6番地点内部で自損事故を起こした自動車のことを写真入りで紹介したが、今日は15番地点の奥に自家用車がとまっていたのだ。

ジョギングコース15番地点の奥に停車し
ていた自家用車
確かにクルマよりも僅かに広い幅があるのだが
どうしたら駐車可能か? 11/18 9:38:13

 昨日と一昨日の2日はここを通らなかったからわからなかったが、いったいどうしてこんなことが???

23番地点には現場入口の旗が立っていた。
付近には作業の人影はなし・・・ 9:47:07
草刈り作業が行われていたのは47番地点
 10:21:54

 最近は朝6時では寒さが厳しいし、写真も撮ることができない。そこで今朝は9時過ぎから散歩を始めた。時刻が違うと見えるものも違ってくる。15番地点に停車?していたクルマもそうだし、作業現場を見たのも初めてだ。16日の秋田魁新報夕刊に載った風の松原の池の写真のモミジも今日は紅葉していた。15日に松くい虫被害木調査でナタで傷つけた後を見たが、松ヤニは出ていなかった。
 風の松原高齢林の貴重な松が、昨年(平成15年12月)薬剤を注入した松が何本も被害木となった。高齢松があの0番地点から6番地点まで600m×40mの区域に何本残っていて、そのうちの何本が今年度被害木になったのか自分の目で確かめてみたい。

16日のさきがけ夕刊で紹介されたいこいの広場近くの池 15日の被害木調査でナタで傷を付けた高齢松

04/11/19(金)
 今日は、今月16日の項に書いた、秋田さきがけ夕刊に連載されている「新・奥の細道」を歩いてきたのでそのページを作成中だ。歩いている途中で15番地点を通ったが、昨日の自家用車の姿はどこにもなかった。轍も残っていないし、あのスペースに自家用車が駐まれるなどとは考えられない。
 今日は高校時代の同級生と出会った。2月1日の還暦祝い祭以来だった。私も驚いたが、あんな姿でヤッケを腰に巻いてカメラを構えている私が「浅内局前から来た」と言った時の、相手の驚いた顔も面白かった。


04/11/21(日)
 昨日は「新・奥の細道」の小友沼の外側を5キロ程歩いたが、今日はまた風の松原へ。朝食後、いこいの広場に向かったが、6番地点からの入口のには写真1のような工事場を思わせる柵が巡らしてある。矢印も書いてあり、ランニングしている子どもたちもいたので、矢印に従って陸上競技場へ向かう。大森稲荷神社入口にも直進のラインが引かれている。マラソンの選手がここで曲がるはずはないから、ラインは不要と思う。
 陸上競技場前では工事用の赤と白の三角柱(名前がわからなくてごめんなさい)で誘導してあるのに、ラインも引いてある(写真3)。競技場の周りには自家用車がたくさん駐まっており、運動会のようだ。聞いたら駅伝大会だという。
 0番地点の入口はぬかるんでいたのだが(11月11日の項参照)、泥を取り払って整地されている。ここだけは歩きやすくなった。感謝。しかし、コース内に入って見ると、写真5と6のように、写真6の地点で赤白三角柱で方向を指示しているのに、写真52は「左折」と大きく地面に書いたりしている。これは走る人のためよりも、書いた人の自己満足でしかない。
 写真7は、大森稲荷神社への通路には入れないようにしているのに、白いラインも引いている。同じことは池の前でもやっていた。

写真1 写真2 写真3
写真4 写真5 写真6
 
写真7 写真8  

 私がジョギングコースを一周して陸上競技場に戻ってきた時は4走目か5走目の選手が走っているところだった(写真9)。こんなに天気がよいと池のほとりの紅葉が映えて見える(写真10)。

写真9 写真10

04/11/23(火:勤労感謝の日)
 例年であれば、一度や二度雪に見舞われてもおかしくないのだが、今年はまだ一度もお目にかからない。今朝の北羽新報には、「小雪(しょうせつ:二十四節気のひとつ)なのに小春日和」といった見出しも出ていた。夜も例年よりも暖かい。そこで今朝は午前7時から風の松原散歩。
 先日の駅伝大会のラインはまだそのまま残っている。しかも今回のラインは強烈だ。55番地点まで進むと、確かに11月末だということがわかる。クロマツ以外の木の葉がすべて散ってしまったので、クロマツが何本くらいあるかもわかる。この掲示板の後側にはほとんどクロマツがない。実際歩いてみると、54番から52番までの海側のクロマツは少ない。アカシヤなどの雑木を切り倒せば相当の空き地ができるはず。そこに若い黒松を植えることができるのではないか?
 同様な場所がほかにもあったので、もう一度100mごとの写真を作ってみたい。クロマツがしっかりしている場所では11月末でも6月の風景とほとんど変わりがないはずだ。

この石灰が目立たなくなるまで何か月かかる? 掲示板後にはほとんど松の木が見られない
35番地点掲示板側 雑木がたくさん入り込んでいる 40番地点付近 手前にはほとんどクロマツがない
31〜32番地点海側にはほとんど雑木がない 23番地点T字路付近 ほとんど雑木がない

04/11/24(水)
 アトリエももさだに「平成版まんが三十六歌仙」の色紙を見に行った。敷地の周りは大きな松の木に囲まれていたが、その中に赤くなった松が3本あった。写真の松もその中の1本。幹には虫が出てきたような跡は見えないのだが、これもマツノザイセンチュウの仕業か。そこで松くい虫の被害を見ようと国道7号線へ。その様子を「松くい虫被害地を行く 2」に記録した。


04/11/25(木)
 今日は曇天。こういう時こそ記録写真には好都合とばかり、午前中に風の松原に出掛けた。スタート地点から順番に100m毎の写真を撮って廻った。ジョギングコースを終え、トリムランニングコースの1500mに達したところで、2枚持参したコンパクトフラッシュカードが満杯になった。残り500mは昼食後に撮影した。これで材料はそろった。あとはファイルを改訂するばかりなのだが、雪が降ったら冬景色も入れたいし、写真を横に4枚並べると見る人は大変だろうし、どのような形にするか考え中だ。
 それにしてもどこを歩いても必ず散歩している人たちがいた。松原を散歩するのは朝が大部分だと思っていたが、その考え方をあらためなければならない。先日は東能代在住の同期生が歩いていたし、今日は八竜町在住の知人も歩いていたから、多くの人たちが、それぞれに適した時間帯に歩いているのだろう。どの地域の人が、どの時間帯に、どれくらいの時間、どんな目的で、風の松原を歩いているのか、調べてみる価値がありそうだ。
 カメラを通した印象では、松の層が薄い箇所があり(特に42番地点から55番地点)、ニセアカシヤの木の下を散歩しているような場所や(ニセアカシヤを切り倒せば広場ができる)、黒松よりも太い桜が目立つ場所がもあった。


04/11/26(金)
 今日もまた新聞に松に関する話題が2つ。
 ひとつ目は秋田魁新報15面。見出しは
荒廃の海岸林再生を 住民ら クロマツ300本余植樹 本荘市 水林国有林
 記事は、

 松くい虫の被害により荒廃した海岸林を再生させようと、本荘市の水林国有林で23日、本荘由利地区の住民や東北森林管理局由利森林管理署員ら約30人が、下刈りやクロマツの植樹などのボランティア活動を行った。
 (中略)
 この日は、林内の約10アールを整備。ニセアカシアの雑木などを下刈りした後、林内の別の場所に自生した高さ約30センチのクロマツの苗木を掘り出し、約1メートル間隔で植え替えた。(以下略)

そのほか、この海岸林は約230年前に造林活動により形成されたが、昭和50年代以降、松くい虫の被害で多くが伐倒処理されてきたことや、この作業の後に「水林海岸防備林を松くい虫から再生する会」が結成されたことなどを伝えている。

 もう一つの記事は北羽新報1面。
松くい虫被害木が激減 能代市の風の松原 米代西部署 
 
前年度の3分の1 薬剤散布など奏功 来春までに駆除作業

記事のリード文は、

 米代西部森林管理署は、能代市の風の松原で実施した松くい虫被害の調査結果をまとめた。今年度の被害木は約6千本で、前年度調査の約3分の1に抑制された。同署では「薬剤散布などの効果が表れている」と話しており、被害木は来春までに伐倒などで駆除する。

と書いており、11月15日に私がこの欄に書いたこととは違っていた。私の聞き間違いだったろう。
 本文では、被害木5995本。前年度調査比12814本減少。本数で68.1%の減少。材積量は1192立方メートルで、前年度調査比614立方メートルの減少。平成14年度をピークとして松くい虫被害が減少しているという。また、被害木伐倒の予算確保作業を進めており、予算がつき次第、駆除を実施する方針で、来春までには作業を終えたいとのこと。
 クロマツに結ばれた赤、青、黄色のハチマキを見ながら「これらの木はいったいいつ伐倒するのか」とやきもきして見ていたが、結局は予算の問題だったのだ。収益の上がらない事業のため、予算確保が難しいのかもしれないが、記事にあるように「県などは風の松原での被害抑制に特に力を入れている」のだったら、年度当初から予算を確保しておくべきではないか。

 記事を読んでいたら、北羽新報1面にはもう一つ松の記事があることに気付いた。見出しは、

能代市 秋は2389本を伐倒駆除 黒岡・須田で松くい虫被害対策 冬は古木・名木に薬剤注入

 能代市が実施してきた今秋の松くい虫被害木調査に基づく伐倒駆除作業は、26日で終了する。対象となったのは黒岡、須田の両地区で2389本(材積431.43立方メートル)。今後実施する古木・名木への薬剤の樹幹注入も含め、今年度は松くい虫対策に4700万円余が投じられる見込み。(以下略)

 この記事を読むと、能代市では春(マツノマダラカミキリの羽化前の6月頃)と秋(被害木調査は10月実施)の年2回、被害木調査と駆除を行っている。このほか過去に伐倒し薫蒸処理済みの木の搬出、バイオマス発電所への搬入も実施したという。燻蒸処理済みの木というのは、もしかしたら、11月19日に「新・奥の細道を行く」で浅内から風の松原を歩いた時、松林の中にいくつも置かれていた茶色のシートの中味ではないか。同じ色のシートに包まれたものが、11月20日に小友沼の周囲5キロを歩いた時にも松林の中に置かれていた。その中にはシートがやぶれて、中の丸太がはみ出しているものもあった。あの写真も撮しておくべきだった。


04/11/30(火)
 月末だし、ここ数日バスケットの応援や何やらで風の松原に行かなかったので、「今日は」と思って出掛けた。
陸上競技場前のスタート地点から内側に入り込んだ地点、11月15日に松くい虫被害木調査に協力した場所で折れているクロマツがあった。これは26日から27日夕方まで、台風並みの強風が吹き荒れたためだ。私は27〜28と県北高校バスケットボール大会の観戦で能代工業高校に行っていた。機械科脇の駐車場から体育館までも強風に悩まされたが、まさかこんな状態になっているとは気が付かなかった。

地上1.5m付近で折れたクロマツ 先日の被害木
調査ではハチマキをむすばなかったが、中心部
に空洞が見られた。奥に見えるのは旧トイレ。
 04/11/30
こちらは折れたというよりも「裂けた」といっ
た方がピッタリの被害であった。この木も左
側の写真の木のすぐ近く。 04/11/30

 ジョギングコースとトリムランニングコース、それに大森稲荷神社脇の小径と30番地点から13番地点に戻る小径をまわって数えたところでは、クロマツが24本折れていた。私の目に触れたところでは、先の3回の台風よりも今回の方が折れ方がすさまじいと感じた。8月、9月の台風の時は、ニセアカシヤが根元から倒れる被害が多かったが、今回はクロマツが目立った。私が28日のうちに気付いていれば道路をふさいでいる画像も写せたが、今回は道路に掛かっていた木はみな処理されていた。いこいの広場のトイレ脇には下の写真のようにまとめられていた。


風の松原のトップへ  これまでの足跡04年6月  04年7月  04年8月前半  04年8月後半  04年9月  04年10月