[ KITT's Scanner ] - KITTのスキャナーを追跡

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スキャナー回路を制作  2002年10月1日〜2002年11月9日

 次は、今回のプロジェクトの最大の目的である 「スキャナーの制作」 です。
 もともと電子工作が趣味なので、パーツ類はストック品だけで済みました。

 問題はブランク。
 電子工作なんて久しぶりです。
 秋月PICライタの動作確認も含めて、頭のリハビリが必要。


秋月PICプログラマのテスト


 早速、LEDレベルメータ(秋月製品)を動かすというプログラムをPICに突っ込んで、黄色を境に赤と緑をフラフラ左右に動かすというものを作ってみました――このLEDレベルメータモジュール、なんとなく使い道がありそうな気はするのですが、基板もLEDもでかすぎるせいか、今ひとつ使い道がなくて遊んでます。 連動含めたこの程度の回路ならダイナミック点灯させればPIC1コでコンパクトに作れるし・・・。
 赤緑の2色超高輝度LEDなので部品取りに使えそうですが、8mmサイズなのが悩みどころ。


 話逸れましたが、プログラムの方は正常に動作しています。
 どうやらPICプログラマも壊れてなかったし部品チェックもOK。 早速、制作開始といきましょう。


 

 今回は、そもそもPICだけで全制御を行っているので、部品は単純です。

  ・PIC(PIC16F84A)×1
  ・セラロック(4MHz)×1
  ・抵抗器(もしくは定電流ダイオード)×8
  ・赤LED×8
  ・操作用抵抗器×1

 PICを使ってLEDを点滅させる回路は基本中の基本ですが、肝心の残光処理を付けようと思うとやや工夫が必要です。 トランジスタと電解コンデンサの増幅回路をLEDすべてに付けてハードウェアで処理させるのが常套手段ですが、それをやると回路全体が大きくなってしまうし電力消費量も増えてしまうので、今回はPWMという方式でソフトウェア的に解決してみます。 その方が楽だし。 本職プログラマだし。

 PWMというのはPulse Width Modulationの略で、日本語訳するとパルス幅変調。本来はモータの回転数などをON/OFFの高速パルスでデジタル的に電圧を変化させて制御する場合に用いられるのですが、要するに今回はLEDのON/OFFを超高速で切り替えて明度を制御しようというものです。ONの時間がOFFよりも長ければ長いほど明るくなるということです。


ブレッドボードに回路を組み立て
電源を入れてみた、いい感じ


 ということで、ブレッドボードに回路を試作して点灯してみたのが上の写真。
 言語はアセンブラ――Cで書きたかったのですが、PIC用のCコンパイラ持ってないので。

 測定したところ、PWMのせいでLEDに流れる電流が最大光量でも定格を下回っているので、抵抗もしくは定電流ダイオード等は思いきって省略。つまり部品は以下の通り。(最後に書きますが、PIC16F628を使って操作系を外せば、実質基板上はPIC16F628だけということも可能。 というか基板すらいらんかも)

  ・ユニバーサル基盤の欠片、ハンダ、ケーブル類
  ・PIC(PIC16F84A)×1
  ・セラロック(4MHz)×1
  ・赤LED×8
  ・操作用抵抗器×1


 

 ということで、バラバラだった角形赤LED8個を圧着してモジュール化しました。。
 LED同士をただ圧着させると、力を加えたとき折れる可能性があるので、上下に透明なプラ版を貼り付けています。


テスト回路で使った赤LEDを圧着固定
かなり雰囲気がでていてグゥ
コンパウンドでツルツルになるまで研磨
この工程が一番苦労した……


 点灯テストしてみたところ結構イイ感じ。


回路よりケーブルの方が重い
部品たったの3個、だが・・・


 これがスキャナー回路の全体写真です。 実際に基盤上に載っている部品はたったの3個。
 ケーブルがやたら長いだけで回路自体は極めて小さなものです。

 青紫の線が電源用ケーブル。 黄緑の線はモード切り替え用のスイッチケーブル。 OFFも含めて全6パターン切り替え可能でプロポ制御できるようにします。 残り9本のフラットケーブルはLEDに繋がっています。 コイツに簡単な増幅回路と超高輝度LEDを組み合わせれば実車搭載スキャナーにすることも可能ですが・・・しません。

▼ [動画] スキャナー回路動作テスト (Windows Media Video 形式)
動画表示1 > ダウンロード再生(2,455KB)別ウィンドウ表示
動画表示2 > ダウンロード再生(379KB)別ウィンドウ表示


 

 これで、RCのシャーシとスキャナー回路が完成したので、次はこの二つを結合する作業ですが……肝心なナイト2000のボディが完成していません。 ということで、まずはS2000のボディに取り付けてみることにしました。

スキャナー回路を内側から固定
結構いいかも(笑)

 どうです? 思ったよりイカすでしょう。

▼ [動画] 静止状態 (Windows Media Video 形式)
動画表示 > ダウンロード再生(324KB)別ウィンドウ表示
▼ [動画] ちょっと動かしてみる (Windows Media Video 形式)
動画表示 > ダウンロード再生(2,380KB)別ウィンドウ表示


 

 ここは、2008年1月18日に追記。


F628で部品点数1コ化


 これまでは、2002年当時の主流だったPIC16F84Aを使っていましたが、もっと安価で4MHzのオシレータまで内蔵されたPIC16F628を使ってみたのがコレ。 セラロック不要で切り替えスイッチも外して電源入れたら即フォンフォン。

動画表示3 > ダウンロード再生(581KB)別ウィンドウ表示
(動画ではON/OFFのみ機能を付けています)


第1章 : RC本体(シャーシ)の制作
第2章 : スキャナー回路を制作
第3章 : ナイト2000のボディを制作
第4章 : ナイト2000の制作、仕上げ
第5章 : シャーシをツーリングサイズに変更




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