高断熱・高気密な家
□寒い時期の住まい方  □暑い時期の住まい方 

当事務所では、外貼断熱工法または、充填断熱、およびその併用型にて高断熱・高気密住宅を創っております。
充填工法につきましては、新木造住宅技術研究協議会の仕様を参考としております。
高断熱=Q値計算をして、ある程度の性能を予測して設計してまいります。
関西地方はⅣ地域にあたりますが、Q値で1.8前後・C値は1前後までいきますと、とても快適に暮らす事ができます。
但し、あくまで、設計・計算上の数字ですので、現場でしっかり施工することがとても大事になります。

今後は『新木造住宅技術研究協議会』のQ1住宅グレイド3までいきたいと考えています。

さて、熱損失係数(Q値)W/㎡K とは






※1 建物から逃げる熱量(W/K):部位ごとに逃げる熱量の合計
※2 延床面積(m2):吹抜け部分の面積も延床面積に含めます
Q値(W/m2K)は、室内外の温度差が1℃の時、建物全体から1時間に床面積1㎡あたりに逃げ出す熱量のことを指します。




数字が小さいほど、断熱性能が高いことになります。
但し、実測することは、非常に難しいので、理論値(計算上の数字)となります。
隙間がたくさんあったり、ヒートブリッジ(熱橋)があったり、不適切な設計・施工があれば、
理論値には達しませんので注意が必要です。
床面積換算ですのであくまで指針となります。
当事務所では、必要熱量を検討して断熱設計をしております。

たとえばQ値が1.8W/㎡Kで相当床面積が100平米の住宅の場合は
1.8×100=180W/K となります。
もう一つ自然温度差とゆう数字があって、これは家電とか人から発生する熱量・太陽の熱量などで外気との温度差です。
仮にこの温度差が6度あれば
外気温が0度のとき、室内は6度ありますので、
14度×180W/K=2520W
2.5KWの熱量を一時間あたりいれると20度の室温を保つことができることになります。
朝晩の温度差を考えないといけませんが、
補助暖房をつかえばエアコン1台でなんとかなりそうですね。

つぎに C値 とは


C値 相当隙間面積 単位はc㎡/㎡
詳しく言えば、物の気密性能をあらわす値。延床面積あたりのすき間面積のことで、ゼロに近いほどすき間が少なく、気密性能が高いことになります。
建物全体の総相当すき間面積を実質床面積で割ったもので、測定は実際に建てられた建物で行い、総相当すき間面積は気密測定機械によって測定されます。室内と外気の気圧差が9.8Pa(=1mmAq)時に、どれだけの空気が室内から外部に流出するのかを、住宅の床面積で割って算出する。次世代省エネルギー基準では、熱損失係数Q値の基準値を制定しているが、C値はQ値を算出するために、もととなる指標としてとらえられています。


写真は気密測定の模様です。減圧方式です。
扇風機みたいなので、家の中の空気を外に出します。

外貼断熱の場合は、サッシ・玄関ドアがついて、断熱材を貼り終わった段階で検査します。数値が上がらないときは、一生懸命隙間を探して手当していきます。結果確実に気密をとる事ができます。
当事務所では1以下でないとやりなおしとなります。実際2日がかりとなった現場もあります。

屋根と壁の取り合いのところ。サッシ廻りなどが注意すべきところです。

冬の乾燥についても、全熱交換換気システムが有効に効きます。
また室温も20℃あれば充分生活できますので、それほど心配することはありません。


□床下エアコン

□ガスファンコンベクター

□ハニカムサーモスクリーン