俯瞰図socio-economic macro-data on → 1950年代後半生まれ

    ・生息状況:出生(出生数/出生地)、生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/死亡率/自殺率)、結婚出産

    ・仕事の状況:就業/失業/非労働、業界、職種 

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率

    ・教育環境:進学率、   

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                          ©Tirom!,2004.  

 

1950年代後半生まれの死亡状況

まだ高かった乳幼児死亡率

第二次ベビーブーム世代の死亡率 

※左図のデータソース最新版
  『平成14年度人口動態統計上巻

※資料所蔵機関検索→ここから

上のグラフは1950年代後半生まれの死亡率(一年間に、10万人あたり何人程度の頻度で死んでいっているか)の推移。

4歳までの乳幼児期には、一年間に10万人当たり800人以上が死亡。

その後は一年間に10万人当たり50人程度という頻度(年0.05%)で死亡。

 これは、他の世代と比べてどうなのだろうか?
右のグラフは、戦後に生まれた各世代の死亡率の推移を比較したもの。


 乳幼児期の死亡率の差は凄まじいものがあるが、
それ以外については、その後の世代と比べ、
わずかな差に留まっている。
 

 

※ここまでの図のデータソース最新版
  『平成14年度人口動態統計上巻

※資料所蔵機関検索→ここから

 

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戦後世代の死亡率推移
     

 

1950年代後半生まれの自殺状況

バブル期だった30代をのぞき、
高水準の自殺率。
特に男性。

50年代後半生まれの自殺率

  『平成12年度人口動態統計上巻』表5.15-H16より作成。

 

 

20代まで自殺率は上昇、30代で減少。実数は、女性が男性の半分ほどだが、このトレンドは、30代までは男女共通。

しかし!

40代前半に達した2000年、男性のみ自殺率が急上昇。女性は微増。これは、経済状況のしわ寄せが、男性にのみ降り掛かっているということだろうか?


さて、ここに示された1950年代後半生まれの自殺率は、高いのか、低いのか。他の世代と比較して、検討してみよう。

まずは、1950年代後半生まれ男性 と、戦後生まれ各世代の 男性 とで、自殺率の履歴を比較。
男性の自殺率:50年代後半生まれと戦後各世代

10代から20代にいたるまで、きわめて高水準の自殺率。
なんとなくクリスタルな青春ではなかったらしい。

30代は、バブル期にも入って、自殺率は、低くなったが、
40代で再び急上昇。
40代の自殺率としては、戦後生まれ各世代のなかでダントツ。

(ここまで左のグラフ)

この40代の自殺率。
戦前生まれと比べてもトップクラス。

1920年以降に生まれた人たちが
40代にさしかかったときの自殺率のなかで、
最も高い。

(ここまで下のグラフ)

男性自殺率:50年代後半生まれと戦前生まれ
女性の自殺率:50年代後半生まれと戦後各世代

女性の場合、
10代の自殺率は高水準だったものの、
20代から30代までは、
中程度から、最低レベルへと、
自殺率は改善されていった。

ところが、40代前半に差し掛かった2000年、
団塊の世代と並んで、戦後各世代トップクラスの
高い自殺率を記録。

(ここまで左のグラフ)

といっても、男性の場合とは異なり、
戦前生まれと比べると、それでも、断然低い。

(下のグラフ)

女性自殺率:50年代後半生まれと戦前生まれ

※ここまでの図のデータソース最新版
  『平成14年度人口動態統計上巻
資料所蔵機関検索→ここから

関連文献
社会科学者・政府の目線:
  古典『自殺論』→最近の分析例東京都衛生研究所
哲学者の目線:『自殺について
当事者の目線:
   『自殺のコスト』『完全自殺マニュアル
   『自殺―生き残りの証言

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    ・仕事の状況:就業/失業/非労働、業界、職種 

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率

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