Fairground Attraction History

EurythmicsやAlison Moyet(元Yazoo)などのバックボーカルとして活動していたEddi Reader (ボーカル、ソングライター)が当時アメリカを放浪中だった旧知の中のMark E. Nevin(ソングライター、ギター) を”私の歌える曲を書いて”と電話をかけて呼び寄せ、活動を共にし始めたのが始まり。これにジャズ系のセッションドラマーだったRoy Dodds (ドラム)とサルサ・バンドなどで活躍していたSimon Edwards(ギタロン)が加わりFairground Attractionを'87に結成。

パブや小さなクラブなどでの演奏を続けるうち(よく言われるバスキングはほとんどしたことがないそうだ)に口コミで評判が広まり、レコード会社からスカウトの声がかかる ようになる。そしてMark E. Nevinの積極的な営業活動のかいあって(笑)、同年RCAとレコード契約。そして'88の4月にはシングルPerfectをリリース。Eddiの歌声で始まるこの 軽快なポップチューンは即座に大ヒットし、デビュー曲にしていきなり全英No.1(2週、チャートによっては4週)を獲得した。

この成功を受けてイギリスで6月にリリースされたアルバムThe First of A Million KissesはMark E. Nevinによるロマンティックな 歌詞、ボーカルのEddi Readerの表現力豊かな歌唱、フォーク、ジャズ、カントリー、ケイジャンなど様々な音楽的要素を取り込んだアコースティックな曲調などが見事に溶け合ったそのスタイルが人気を集め最高位2位を記録した。また'89の第1回 Brit AwardsではBrosやKylie Minogueが一世を風靡していたアイドル全盛の当時のイギリスで最優秀アルバム賞、最優秀シングル賞(Perfectに対して)に輝いた。

彼等の人気はイギリスのみならずドイツなど他のヨーロッパ諸国にも飛び火し、アメリカでもツアーを行った。そして イギリスの次に人気が高かった日本では、’89年6〜7月に待望の来日公演。渋谷クラブクアトロ、川崎クラブチッタ(注1)等をまわる。このときには幻のセカンドアルバムに収録予定だった新曲も多数 (注2)披露した(注3)。

しかし大盛況のうちに終わった来日公演後まもない9月になると、ニューアルバムの方向性を巡ってEddiと他のメンバー (Markと言われていた)との間に意見の相違がある、と報じられるようになる。Eddiが2人目の子供を身籠っていたことも影響し、'90の1月には正式に解散が発表された。

'90の7月にはシングルのB面曲等を集めたコンピレーションアルバム、Ay Fond Kissがリリースされ、そこから Walking After Midnightがシングルとしてリリースされた。

before they were Fairground Attrcaction...

(注1)このときのセットリストはこちら
(注2)これらの曲は遂にFairground Attractionとしてはリリースされることはなかったが、 解散後にMark E. Nevinが、彼等のオープニングアクトを務めるなどで交流のあったBrian Kennedyと組んだ デュオ、Sweetmouthのアルバム、Goodbye to Songtownで聞くことができる。
(注3)このときの演奏が14年の歳月を経てKawasaki Live in Japanとしてリリースされました。

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