Goodbye to Songtown
(アルバム, '91)
BMGビクター, BVCP128(日本盤)
RCA, PD74971(英盤)


曲目Cover of Goodbye to Songtown
1. Dangerous
2. Home to Heartache
3. I Know Why the Willow Weeps
4. Forgiveness
5. A Prayer to St. Valentine
6. The Waltz Continues
7. Don't Be A Stranger
8. Fear is the Enemy of Love
9. Goodbye to Songtown
10. Broken by a Breeze

歌詞についてはMark Nevinのオフィシャル・サイトに掲載されてます(DiscographyまたはSongsからどうぞ)。

クレジット
(ソングライティング)
 Mark E. Nevin
(プロデュース)
 Mark E. Nevin and Brian Kennedy

解説
Fairground Attractionの'90年1月の解散後、ソングライターでリーダーのMark E. NevinがFairground Attractionの前座を勤めるなどで旧知の中のBrian Kennedyと結成したデュオ、Sweetmouthとして発表したアルバム。日・英いずれでも'91の8月にリリースされた。出来がいいだけに、Mark E. Nevinという人はバンドで2作以上作らない主義なのかとぼやきたくもなる。

このアルバムの製作と前後してMarkは昔からファンだったというMorriseyのアルバムにソングライター、プロデューサーとして参加することになる。一方Brianの方はこのあとVan Morrisonと活動を共にした後、ソロで活動し、地元アイルランドでは高い人気を得ている。

ここに収録されている全10曲中8曲はFairground Attractionの唯一の来日公演でも披露されており、当初彼等のセカンドアルバム用の曲として用意されていた。そのため当時彼等のコンサートを見た人(私含む)の中には今でも『ここに収められている曲がEddiによって歌われたら』と考える人も多いだろう。

不意にリリースされたこのアルバムを私が知ったきっかけは、ピーター・バラカン氏が朝日新聞夕刊に推薦盤として紹介していたからであった(バラカン氏には非常に感謝しています)。以下がその文章です:

『惜しくも解散したフェアグラウンド・アトラクションの作曲家マーク・ネヴィン率いるスイートマウスの知的でロマンチックなポップに心を打たれる。』('91年8月29日の朝日新聞夕刊・試聴室より)

このアルバムにおけるMarkの歌詞はFA時代から更に磨きがかかった感じで実に素晴らしい。メロウな1や感傷的な気分にさせてくれる2、6などがその歌詞にぴたりとはまっており、”プロデューサー”としてのMarkの面目躍如といった素晴らしい出来。それだけにリアルタイムでFairground Attractionを知っていた人以外にはほとんど聞かれていないのがもったいない。なお3には元Dream AcademyのKate St. Johnが参加している。

現在では国内盤は残念ながら廃盤。イギリスでも一時期廃盤になっていたが、'97にBrian Kennedyの絡みで再発、'08に改めて再発され、今でもイギリス系の通販サイトで新品を買うことが可能。日本ではiTunes Storeでダウンロードで購入できます。

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