尾瀬の花 コース案内066
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 燧ヶ岳登山道 


066:御池道下り(俎グラ〜熊沢田代〜広沢田代〜御池)

このコースの見所・撮影ポイントは、

広沢田代の光景
熊沢田代の光景

俎グラ直下のハクサンシャクナゲ、コケモモ、オオバタケシマラン、
大雪渓横のミヤマセンキュウ、ジョウシュウオニアザミ、
途中の沢に群生するモミジカラマツ、サンカショウ、
熊沢田代・広沢田代の高山植物、特にキンコウカ、イワカガミ、タテヤマリンドウなど です。

このコースには、
ベンチは熊沢田代に1ヶ所のみ・公衆トイレ・水場はなく、雪渓が残っている7月中旬までは沢に流れがある個所もありますが、それを飲用するには携帯浄水器が必要です。



燧ヶ岳の5つのピークの1つ:俎グラ標高2,346mでは以前にドコモの携帯電話が繋がったのですが、2006年9月時点で、柴安グラを含めて、ドコモのムーバ、フォーマともアンテナは立ちません。

俎グラ頂上にはトンボ:アキアカネが多い

俎グラの頂上付近は大きな岩が重なっておりますが、直ぐに背丈ほどあるハクサンシャクナゲ、ゴヨウマツのように真っ直ぐ立った姿のハイマツミヤマハンノキなどの茂みに御池道は入っていきます。

茂みの中の御池道

やや右にカーブしながら最初は平坦、続いて沢の中のような湿った岩がゴロゴロする悪路を下っていくと、一面の笹原に出て、そこでコースが左に曲がりますが、そこから遠くに熊沢田代の2つの池塘と、間を貫く木道が眺められます。

笹原から見える熊沢田代

笹原では2006年9月には階段状の木道新設工事をしておりました。

階段状木道新設個所

やがて御池道を通った経験のある方なら必ず記憶がある赤茶けたガレ場に出ますが、木道とトラロープが設置されています。

赤茶けたガレ場

御池道はまた笹原の急斜面を横切っていきますが、

笹原の急斜面

その先で大きく左に曲がって、長い長い沢に横から入り、下っていきますが、

長い長い沢

暫くすると狭くて日当たりが悪い沢から、広々とした明るい沢になりますが、そこが7月下旬まで大雪渓が残る個所で、左手には他では見られない規模でのジョウシュウオニアザミ、真っ白い花を咲かせているミヤマセンキュウなどが群生しています。


大きな岩がゴロゴロと転がる長い長い沢がやっと終わると、背丈より高い笹原に入っていきますが、通る人が少ないので笹を薮漕ぎする必要な個所もあり、

背丈より高い笹原

暫く進むと木道が出てきます。そこからは左からの沢を幾つも横切るようになり、場所によっては道は泥濘んでいます。

木の先に木道

やがて御池道は左に大きく曲がって、下の方に熊沢田代が見えてきます。熊沢田代を「尾瀬で一番美しい湿原」とする人も多く、御池から熊沢田代へピストンで訪れる登山客も、まま居ます。

熊沢田代では2つの池塘の間に木道

2006年には俎グラ〜柴安グラの鞍部俎グラ直下の笹原での階段状木道などの新設工事をしており、工事人は桧枝岐村中心からヘリコプターで熊沢田代まで来て、そこから歩いているとのことで、2006年9月には彼らが帰るヘリに乗り込む場面に遭遇しました。

工事人が乗り込むヘリ

燧ヶ岳には5本の登山道がありますが、この熊沢田代のベンチを除いて、他にはベンチは一ヶ所もありません。私はここを通る度に、ここのベンチで湯を沸かしてコーヒーなどを飲みながら休むようにしております。

熊沢田代は標高:1,950m〜2,000mに位置していて、俎グラから進んで行くと、ベンチの先から少し登りが続き、湿原が終わった先にもハイマツ・笹の多い背丈の低い個所を階段状の木道は続いており、

ハイ松の多い茂み

やがて高架式の木道の通る無名の小さな湿原、小さいながらも池塘はあり、そこでコースは右にカーブして、

高架式の木道

階段状になった岩畳、木道を交互にしながら標高を下げて行き、

階段状になった岩畳

また小さな湿原、相当に荒らされた湿原ですが、そこでもコースは右にカーブして

小さな湿原

下の画像のように特長のある個所を通りますが、その先はもう、広沢田代です。

広沢田代は広い湿原で、最初は単線式木道ですが、

交差できる個所

やがては複線の木道となり、多くの池塘があり、1ヶ所ですが、テラスがあります。

広沢田代のテラス

どういう訳か判りませんが、広沢田代を通り過ぎた先には、単線式木道の左・右に擦れ違い用と思われる短い木道が敷設されておりました。

やがて
鋼鉄製の階段の個所が出てきて、この先も複数の鋼鉄製階段が敷設されていて、何も設置されていない長英新道・温泉小屋道とは大違いです。

鋼鉄製の階段

やがて、かっては悪路だった個所にも木道が新設されていた個所に差し掛かりますが、

右側が以前の御池道

この付近だけ平坦で、その先は更に下り続けて行き、、また鋼鉄製の階段が出てきます。

鋼鉄製階段の先も悪路は続き、大きな岩がゴロゴロして、中には危険な岩もありますが、

大きな岩がゴロゴロした道

沢の中のような悪路を下り続けて行き、平坦な木道が続くようになると、燧裏林道との接点にある御池道登山口に到着し、右に曲がると100mほどで御池駐車場の端に出ます。



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